ボイラー技士 二級の試験ガイド
試験の制度と学習の進め方をまとめました。公式の数値は出典資料で確認できます。計算・問題分析・学習案は「合格ドリルの見方」として区別し、合格に必要な勉強時間は一律に設けていません。

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最終確認:2026年8月18日 根拠:安全衛生技術試験協会「免許試験の合格率・同協会「二級ボイラー技士の紹介」・同協会「一級ボイラー技士の紹介」 ほか
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試験の概要と科目
科目別の配点
出典:公式の試験案内(2026-09-20確認)
4科目・各10問・各100点
合格ドリルの整理・見方
公式の試験案内・制度
| 試験科目 | 出題数(配点) |
|---|---|
| ボイラーの構造に関する知識 | 10問(100点) |
| ボイラーの取扱いに関する知識 | 10問(100点) |
| 燃料及び燃焼に関する知識 | 10問(100点) |
| 関係法令 | 10問(100点) |
| 合計 | 40問(400点) |
試験時間は13:30〜16:30の3時間で、4科目まとめて行われます。科目ごとに時間が区切られてはいないので、時間配分は自分で決めます。
この4科目は、ボイラー及び圧力容器安全規則 第102条にそのまま書かれているものです。二級ボイラー技士に免除科目はありません。
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一級・特級と比べると
合格ドリルの整理・見方
公式の試験案内・制度
| 出題数 | 試験時間 | |
|---|---|---|
| 二級 | 4科目×10問=40問 | 13:30〜16:30(3時間) |
| 一級 | 4科目×10問=40問 | 12:30〜16:30(4時間) |
| 特級 | 4科目×6問=24問 | 各科目1時間・計4時間 |
科目名は3つの級で共通です。合格基準も「科目ごと40%以上かつ合計60%以上」で共通しています。
特級だけは科目ごとに時間が区切られ、科目免除の制度があります。合格点を得た科目は、その科目の試験が行われた月の翌月の初めから起算して2年以内の試験で免除を受けられます。二級・一級にこの制度はありません。
受験資格と免許の要件は別の話
合格ドリルの整理・見方
公式の試験案内・制度
| 試験を受けられる人 | |
|---|---|
| 二級 | 不要(ただし本人確認証明書の添付が必要) |
| 一級 | 二級の免許を受けた者、ボイラーに関する学科を修めて卒業しその後1年以上の実地修習を経た者など |
| 特級 | 一級の免許を受けた者、大学等でボイラーに関する講座等を修めて卒業しその後2年以上の実地修習を経た者など |
二級に受験資格はありません。ただし、試験に合格しただけでは免許は交付されません。実地修習やボイラー実技講習など、免許を受けるための要件が別に定められています。
「受験資格がない」と「免許の要件がない」はまったく別の話です。ここを取り違えると、合格したあとで足止めされます。
合格基準と問題数
- 各科目:4/10問以上
4科目のすべてで40%以上。1科目も捨てない。
- 合計:24/40問以上
全体で60%以上。各科目4問ずつでは不足する。
合計30問でも、1科目が3問以下なら不合格です。各科目6問前後を安定して取ることを基本にします。
合格基準は2つの条件を同時に満たすこと
合格ドリルの整理・見方
科目ごとの得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること。
合格ドリルの整理・学習案
| 条件 | 点数でいうと | 問題数でいうと |
|---|---|---|
| 科目ごと40%以上 | 各科目40点以上 | 各科目10問中4問以上 |
| 合計60%以上 | 400点中240点以上 | 40問中24問以上 |
両方を満たさないと合格になりません。合計で30問取れていても、どれか1科目が3問以下なら不合格です。逆に全科目4問ずつ(16問)では合計が足りません。
現実的な形は、どの科目も6問前後を安定して取ることです。1科目を捨てて他で稼ぐ作戦は、この基準では成立しません。
難易度と合格率
二級は52.9%、一級は50.5%
合格ドリルの整理・見方
公式統計
| 試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 二級ボイラー技士 | 21,349人 | 11,303人 | 52.9% |
| 一級ボイラー技士 | 4,372人 | 2,207人 | 50.5% |
| 特級ボイラー技士 | 377人 | 128人 | 34.0% |
二級と一級の合格率は2.4ポイントしか違いません。級が上がるほど一気に難しくなる、という形にはなっていません。
理由は受験資格にあります。一級を受けられるのは二級の免許を持っている人などに限られているため、すでにボイラーを学んだ人だけが受けている試験です。母集団が違うので、合格率だけを並べて難易度を比べることはできません。
特級だけは34.0%と下がります。受験者も377人と少なく、性格の違う試験です。
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二級は免許試験のなかで3番目に受験者が多い
合格ドリルの整理・見方
安全衛生技術試験協会が行う学科試験は、令和7年度に合計175,624人が受験し、合格率は51.4%でした。そのなかで二級ボイラー技士の位置を見ます。
公式統計
| 試験区分 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 第一種衛生管理者 | 66,401人 | 46.8% |
| 第二種衛生管理者 | 40,653人 | 48.7% |
| 二級ボイラー技士 | 21,349人 | 52.9% |
| クレーン・デリック運転士〔クレーン限定〕 | 17,550人 | 57.3% |
| 移動式クレーン運転士 | 4,861人 | 65.7% |
衛生管理者の2区分に次いで3番目に受験者が多いのが二級ボイラー技士です。合格率52.9%は、全体の平均51.4%とほぼ同じ水準にあります。
2人に1人が落ちている試験でもある
合格ドリルの整理・見方
合格者数との差は10,046人、受験者の47.1%。準備不足の人数や独学者の合格率は公表統計からは分かりません。合格基準の2条件を練習で確認します。
学科試験だけで、実技はない
合格ドリルの整理・見方
ボイラー関係の免許試験には、学科試験のほかに実技試験が行われるものがあります。ただしそれは溶接士のほうです。
公式統計
| 試験区分 | 実技試験 |
|---|---|
| 二級・一級・特級ボイラー技士 | なし(学科のみ) |
| 普通ボイラー溶接士 | あり(受験者593人・合格率62.2%) |
| 特別ボイラー溶接士 | あり(受験者142人・合格率87.3%) |
ボイラー技士は学科試験に合格すれば、試験そのものは終わりです。ただし合格しただけでは免許は交付されません。実地修習やボイラー実技講習などの要件が別にあります。
勉強時間と進め方
- 構造をつかむ
ボイラーの種類と附属品の役割を覚える。
- 法令の数字へ
同じ器具の取付けや、条文の条件を確認する。
- 取扱いの原因と措置
異常の原因・影響と、取るべき措置をセットで学ぶ。
- 燃料・燃焼も確認
燃料、バーナ、通風などの知識を科目別に確かめる。
本文の配分は学習案です。燃料・燃焼も捨てず、全科目4問以上かつ合計24問以上を確認します。
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最低ラインと目標ラインを分ける
合格ドリルの整理・見方
公式基準をもとに合格ドリルが計算・整理
| 科目 | 出題数 | 絶対に必要(40%) | 目標 |
|---|---|---|---|
| ボイラーの構造に関する知識 | 10問 | 4問 | 6問 |
| ボイラーの取扱いに関する知識 | 10問 | 4問 | 6問 |
| 燃料及び燃焼に関する知識 | 10問 | 4問 | 6問 |
| 関係法令 | 10問 | 4問 | 7問 |
| 合計 | 40問 | 16問では不合格 | 25問 |
合格には合計24問以上が必要です。各科目4問ずつでは16問にしかならず届きません。全科目で6問前後を狙うのが基本形になります。
1科目でも3問以下になった時点で不合格が確定します。得意科目を伸ばすより、4問未満になりそうな科目をなくすほうが先です。
関係法令から始める
合格ドリルの整理・見方
4科目のうち、数値と条文の条件を対応させて学ぶのが関係法令です。数字と条文の組み合わせで答えが決まります。
- ボイラー取扱作業主任者の選任 …… 伝熱面積25㎡・500㎡の区切り
- 伝熱面積の数え方 …… 貫流は10分の1、高温ガス利用は2分の1
- 小規模ボイラーの範囲 …… 蒸気3㎡・温水14㎡・貫流30㎡
- ボイラー室の管理、性能検査、変更・休止・廃止の手続き
法令は「構造」や「取扱い」で学ぶ内容と結びついています。先に法令をやると、他の科目の用語が先に頭に入るという副次的な効果もあります。
公表試験問題を土台にする
合格ドリルの整理・見方
安全衛生技術試験協会は、実際に出題された問題を公表試験問題として公開しています。二級ボイラー技士のぶんも掲載されています。
公開されているのは実際の試験問題そのものなので、問われ方・選択肢の作り方・数字の細かさを本物で確認できます。市販の問題集と併用する場合も、まず公表問題で出題の形をつかんでおくと外しません。
注意点が1つあります。公表問題は公表時点より後に施行された法令には対応していません。法令の数字が変わった箇所は、条文で確認し直してください。
試験日は多く、やり直しがきく
合格ドリルの整理・見方
二級ボイラー技士の試験は、ほとんどのセンターで年12回程度実施されています。月1〜2回のペースです。
受験機会が多いぶん、1回で決めなければならない試験ではありません。ただし受験のたびに手数料8,800円がかかります。仕上がっていない状態で申し込むより、公表問題で安定して24問を超えるようになってから受けるほうが結果的に早く終わります。
結論:構造8・取扱い6・法令6・燃料4
合格ドリルの整理・見方
合格ドリルの整理・学習案
| 科目 | 取りにいく問数 | そう決めた理由 |
|---|---|---|
| ボイラーの構造 | 8問 | 公表2回分で、10問中9問が前回とほぼ同じ問題だった |
| ボイラーの取扱い | 6問 | 論点は繰り返すが、聞かれ方が「原因」と「措置」で入れ替わる |
| 関係法令 | 6問 | 答えが条文の数字で決まる。覚えた量がそのまま問数になる |
| 燃料及び燃焼 | 4問 | 他の3科目と知識が共用できない。足切りだけ守る |
| 合計 | 24問 |
構造8・取扱い6・法令6・燃料4は配分例です。各科目4問と合計24問が条件で、10・7・7・3=27問でも不合格。足切り合計16問からあと8問をどこで積むか考えます。燃料4問は余裕がないため全科目6問前後を基本に、得意分野が明確な場合だけこの案を使います。
構造で8問:9問が前回とほぼ同じ問題だった
合格ドリルの整理・見方
まず、いちばん大きな発見から書きます。協会が公表している令和8年4月公表と令和7年10月公表の2回分を、問1から問40まで1問ずつ並べて読み比べました。その結果です。
合格ドリルの整理・学習案
| 科目 | 問題文と選択肢の中身までほぼ同じだった問 |
|---|---|
| ボイラーの構造 | 9問(問2〜問10) |
| ボイラーの取扱い | 0問 |
| 燃料及び燃焼 | 0問 |
| 関係法令 | 0問 |
桁が違います。構造の問2から問10までの9問は、語尾が「〜に関する記述について」から「〜に関する記述のうち」に変わっている、選択肢の言い回しが一語だけ違う、といった水準の差しかありませんでした。
いちばん極端だったのが問6です。暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーにハートフォード式連結法で返り管を取り付ける目的を選ぶ問題で、問題文・5つの選択肢・正答まで、2回とも完全に同じでした。問5(貫流ボイラー)と問7(マンホールなどの穴)も、違うのは1つの選択肢の言い回しだけで、正答は同じ番号です。
順番も動いていません。問2が水循環、問3が伝熱面・燃焼室・燃焼装置、問4が炉筒煙管ボイラー、問5が貫流ボイラー、問6が返り管、問7がマンホールなどの穴、問8が附属品、問9が蒸気トラップ、問10が温度調節器。2回とも、この並びのままです。
違ったのは問1だけでした。片方は熱と蒸気、もう片方は温度と圧力で、問題そのものは別物です。ただしどちらも、セルシウス温度・標準大気圧・ゲージ圧力といった入り口の用語を聞いています。範囲としては同じ場所です。
だから構造は8問を取りにいける唯一の科目です。構造の攻略記事でこの9つの論点を押さえて、構造の練習問題で選択肢の形に慣れれば、8問は現実的な目標になります。
ただし、はっきり書いておきます。協会は「同じ問題を出す」とは言っていません。公表された2回分がこうだった、という事実までがここで言えることです。9問取れる前提で組むのではなく、8問に抑えて余裕を1問残すのは、そのためです。
取扱いで6問:論点は同じ、聞き方が裏返る
合格ドリルの整理・見方
取扱いは、構造とはっきり性格が違いました。同じ論点が2回とも出ているのに、同じ問題は1つもありません。
2回とも出ていた論点は、私が数えたところ7問ぶんです。逆火、たき始め、ボイラー水位の異常低下、キャリオーバ、ガラス水面計の機能試験、そしてボイラー水の不純物と水処理で2問。
問題は、この7つの聞かれ方です。
合格ドリルの整理・学習案
| 論点 | 令和8年4月公表 | 令和7年10月公表 |
|---|---|---|
| 安全低水面以下の水位 | そうなる原因は | 気付いたときの措置は |
| キャリオーバ | 起きたときの影響は | 起きたときの処置は |
| たき始め | 燃焼量を急に増やしてはいけない理由は | 弁とコックの開閉の組合せは |
| 逆火 | 発生原因(選択肢5つのうち4つが共通) | 発生原因(並び順と1つの選択肢が差し替え) |
同じ「安全低水面」でも、原因を答える回と、措置を答える回があります。片方だけ覚えていると、もう片方が出た回に落とします。取扱いは「原因・影響」と「措置・処置」を必ずセットで覚える科目だ、と割り切ってください。
逆に、覚えるべき論点の数自体は多くありません。2回で入れ替わったのは3問ぶん(片方はディフューザポンプ・燃料遮断弁・ボイラー水の全部排出、もう片方は燃焼の維持と調節・ばね安全弁の蒸気漏れ・満水保存法)だけでした。7つの定番論点を原因と措置の両面から潰せば、6問を目標に練習します。整理は取扱いの攻略記事に、練習は取扱いの練習問題にあります。
関係法令で6問:構造で覚えた器具がそのまま効く
合格ドリルの整理・見方
関係法令も、同じ問題は出ていませんでした。ただしこの科目には、他にはない特徴があります。
2回とも出ていた論点は8問ぶん。伝熱面積、ボイラー室の設置と据付けの距離、取り扱える資格、検査の種類と順番、検査証、附属品の取付け、貫流ボイラーの附属品、給水装置です。とくに問39と問40は、2回とも同じ位置に同じ論点で並んでいました。問40(圧力のある水源から給水するとき、水源の管を返り管に取り付けなければならないボイラーはどれか)は、聞き方が組合せ問題と単一選択で違うだけで、正答が指しているボイラーは2回とも同じです。
そして、ここがいちばん大事な点です。
関係法令で問われる器具は、構造と取扱いでも問われています。圧力計、水面計、安全弁、給水装置、逃がし弁。構造の問8(温水ボイラーと蒸気ボイラーの附属品)で覚えたことが、法令の問38・問39(取り付けなければならない附属品)と、取扱いの水面計の機能試験・ばね安全弁の3か所で使えます。1つ覚えると3科目に効くのは、この重なりがあるからです。
法令が答えやすいのは、答えが条文の数字で決まるからでもあります。伝熱面積の区切り、貫流ボイラーの伝熱面積を10分の1で数えること、ボイラー室に置くときの距離。覚えた量がそのまま問数になる科目なので、構造の次に投資効率が高い場所です。数字は関係法令の攻略記事に条文で確認したものを並べています。関係法令の練習問題で数字の記憶を試してください。
燃料・燃焼は最低4問を割らない
合格ドリルの整理・見方
残る燃料及び燃焼は、4問(足切りのライン)を最低限確保する科目に置きます。捨てるのではなく、4問で止めるという意味です。
なぜここを厚くしないのか。繰り返し率が低いからではありません。2回とも出ていた論点は7問ぶん(燃料の性質、重油の成分による障害、燃焼の基礎、油の供給まわり、油バーナ、気体燃料の燃焼、通風)で、取扱いと同じです。理由は別のところにあります。
この科目で覚えることは、他の3科目にほとんど流用できません。重油の性質、バーナの種類、通風のしかた。どれも燃料及び燃焼の10問だけで使い切って終わりです。構造・取扱い・関係法令の3科目が附属品という共通の土台でつながっているのに対して、ここだけが独立しています。他科目との共通点に頼らず、独立して復習時間を確保したい科目です。
さらに、入れ替わった3問ぶんの中身がばらばらでした。片方は低温腐食の抑制・燃焼室熱負荷・熱損失、もう片方は重油の加熱・NOxの抑制・一次空気と二次空気。互いに関係がないので、次に何が来るかを読んで先回りする、ということができません。
4問をどこで取るか
4問だけなら、狙う場所は絞れます。2回とも出ていた7論点のうち、暗記だけで答えが決まる4つから取ります。
- 油バーナ …… 種類と、霧化のしかたの違い
- 気体燃料の燃焼 …… 液体燃料と比べたときの長所と短所
- 通風 …… 押込通風・誘引通風・平衡通風の違いと、使うファンの種類
- 重油の性質と、水分やスラッジによる障害 …… 何が起きるか
この4つは、燃料及び燃焼の攻略記事と燃料及び燃焼の練習問題で足ります。空気比や燃焼室熱負荷まで踏み込むのは、他の3科目で目標問数に届いてからで間に合います。
⚠ 4問を切ると、他で何問取っても不合格です。「捨てる」と「4問で止める」はまったく違います。ここだけは絶対に読み違えないでください。
配分が崩れたときの差し替え表
合格ドリルの整理・見方
公表問題を1回分、時間を計って解いてみると、たいてい配分はこのとおりになりません。そのときの振り替え方を先に決めておきます(解き方は公表問題の使い方にまとめています)。
合格ドリルの整理・学習案
| 解いた結果 | どう振り替えるか |
|---|---|
| 構造が8問に届かない | まだ論点を9個おさえきれていない状態。他の科目より先に構造に戻る。ここは伸ばしやすさが段違い |
| 構造は8問、法令が4問止まり | 取扱いを7問に上げる。8+7+4+5=24。法令の数字は直前でも伸びるので後回しでよい |
| 燃料が5〜6問取れてしまう | そのまま活かす。取扱いか法令を5問に下げて8+5+6+5=24。得意なら削る必要はない |
| どこかが3問以下 | 配分の話より先。その1科目だけを4問に乗せるまで、他はやらない |
組み替えるときの決まりは1つだけです。どの箱も4問を下回らせない。この条件さえ守れば、24問の中身は入れ替えて構いません。「8・6・6・4」は出発点であって、動かせない数字ではありません。
1日3分でこの配分に寄せる
働きながらでも回せる形にします。順番はこうです。
- 最初の2週間 …… 構造の9論点だけ。1日1論点。ここが24問の3分の1になる
- 次の2週間 …… 関係法令の数字。1日1つ、条文の数値を確かめる
- 次の2週間 …… 取扱いを「原因」と「措置」の対で。1日1組
- 最後に …… 燃料及び燃焼の4論点だけ。1日1つ、4日で終わる
3分でできるのは、読むことではなく選択肢に答えることです。二級ボイラー技士の無料問題集は科目ごとに分かれているので、その日の科目だけ数問解いてください。試験日が近い人は直前対策へ、制度そのものを先に確かめたい人は試験科目と合格基準へどうぞ。
直前対策と当日の確認
まず、自分は「足切り型」か「合計型」かを決める
合格ドリルの整理・見方
公表試験問題を1回分、時間を計って解いた結果を見てください(まだ解いていない人は公表問題の使い方を先に)。
合格ドリルの整理・学習案
| 結果 | タイプ | 直前にやること |
|---|---|---|
| 3問以下の科目がある | 足切り型 | その科目を優先して復習し、他科目も定期的に確認する |
| 全科目4問以上だが合計が23問以下 | 合計型 | 4科目を薄く底上げ。取れそうな論点から順に |
| 全科目4問以上・合計24問以上 | 合格圏 | 間違えた番号の論点だけ見直して、あとは休む |
直前期に「得意科目を伸ばす」のは、この試験ではいちばん割に合いません。9問取っても3問の科目があれば落ちるからです。弱い科目を4問に乗せることが、合計を増やすより先です。
詳しい解説・表を読む条件・具体例・出典を確認できます
前日:構造の10論点と、法令の数字だけ見る
合格ドリルの整理・見方
前日は復習範囲を絞ります。公表2回分で確認した論点だけ確かめます。
① 構造の10論点。令和8年4月公表と令和7年10月公表の「ボイラーの構造に関する知識」は、問1から問10まで論点が同じでした(温度・圧力の用語/水循環/伝熱面と燃焼室/炉筒煙管ボイラー/貫流ボイラー/鋳鉄製ボイラーの返り管/マンホールなどの穴/附属品/蒸気トラップ/温度調節器)。この10個を1つ1分ずつ、教科書の該当ページを目で追うだけで、復習の抜けを確認できます。詳しくは構造の攻略。
② 法令の数字。関係法令は数字と適用条件を組み合わせて判断する練習が必要です。伝熱面積の区切り、小規模ボイラーの範囲、伝熱面積の数え方(貫流は10分の1)、検査と届出の順番。関係法令の攻略の表を、前日の夜に1回だけ通してください。数字は条文で確認したものを載せています。
③ 取扱いの「手順もの」。たき始め・逆火の原因・キャリオーバ・安全低水面・水面計の機能試験は、2回の公表問題の両方に出ています。手順は「順番」で聞かれるので、声に出して順に言えるかだけ確かめます(取扱いの攻略)。
燃料及び燃焼は、前日に詰めても点になりにくい科目です。重油の性質・バーナ・通風の3つを見て、4問を割らないことだけを目標にします(燃料及び燃焼の攻略)。
当日:3時間・40問。1問4分半ある
合格ドリルの整理・見方
試験は13:30〜16:30の3時間で、4科目まとめて40問です。科目ごとに時間は区切られていません。1問あたり4分半。時間切れを心配する試験ではありません。だから焦って解く理由がありません。
公表試験問題の表紙に書かれた注意事項から、当日の実務を拾っておきます。
合格ドリルの整理・学習案
| 項目 | 公表問題の注意事項に書かれていること |
|---|---|
| 解答方法 | 別の解答用紙にマーク。五肢択一で正答は1問につき1つ。2つ以上マークすると得点にならない |
| 筆記具 | 鉛筆(シャープペンシル可)はHBまたはB。ボールペン・サインペンは不可 |
| 退室 | 試験開始後1時間以内は退室できない。途中退室したら再入室できない |
| 問題用紙 | 持ち帰れない。受験票は持ち帰る |
| 計算・メモ | 解答用紙ではなく問題用紙の余白に |
「1時間は出られない」「出たら戻れない」の2つは、見直しの計画に関わります。一巡目を1時間半で終えて、残り1時間半で見直すくらいの配分にすると、途中退室を考えずに済みます。
当日の解き順:足切りが怖い科目を最初に、丁寧に
合格ドリルの整理・見方
問題は構造→取扱い→燃料及び燃焼→関係法令の順に並んでいますが、順番どおりに解く必要はありません。
- いちばん不安な科目を最初に解く。頭が新しいうちに4問を確保する
- 次に得意な科目で合計を稼ぐ
- 「適切でないものはどれか」型は、5つの選択肢のうち確実に正しいと分かるものから消す。4つ消せなくても、2つ残れば当たる確率は半分
- 「AからDまでのうち適切なものの組合せ」型は、A〜Dの1つでも確信があれば、それを含む(含まない)選択肢だけ残す
- 迷った問題は番号にしるしを付けて先へ。40問を一巡してから戻る
最後の見直しでは、各科目のマーク数が10ずつあるか、マークのずれがないかを見ます。合計点ではなく科目ごとに判定される試験なので、1科目ぶんのマークずれは致命傷になります。
免除・実技・免許の条件
- 試験に合格する
二級には受験資格の制限がない。本人確認書類は必要。
- 免許要件を満たす
実地修習・取扱経験・実技講習など、所定の要件がある。
- 実技講習のルート
実務経験がない人は、20時間・3日間の実技講習が一例。
講習は試験前でも合格後でも受けられます。合格しただけで免許が自動交付されるわけではありません。
詳しい解説・表を読む条件・具体例・出典を確認できます
免許の側:合格しただけでは免許は出ない
合格ドリルの整理・見方
ここが二級ボイラー技士でいちばん誤解されるところです。試験に受かっても、免許は自動では来ません。ボイラー及び圧力容器安全規則 第97条第3号は、二級ボイラー技士免許を受けられる者を、次のいずれかに該当する者で、試験に合格したものとしています。
- ボイラーに関する学科を修めて卒業し、取扱いについて3か月以上の実地修習を経た者
- 取扱いについて6か月以上の実地修習を経た者
- ボイラー取扱技能講習を修了し、その後4か月以上小規模ボイラーを取り扱った経験がある者
- 都道府県労働局長の登録を受けた者が行うボイラー実技講習を修了した者
- そのほか厚生労働大臣が定める者
職場にボイラーがない人にとって、上から3つは使えません。残るのはボイラー実技講習(20時間・3日間)です。これは日本ボイラ協会の都道府県支部などが行っていて、受講料は支部ごとに違います(例:北海道支部で受講料28,600円+テキスト3,080円、令和8年8月時点)。講習の中身と受け方は実技講習の記事に書きました。
つまり「完全に独学で、家から出ずに免許まで」はできません。試験勉強は独学、免許のために3日間だけ講習。これが実務経験のない人の標準ルートです。
独学の人向け:費用と日数の見積もり
合格ドリルの整理・見方
費用計画は受験手数料8,800円に講習費・教材費・交通費を加えます。試験1日と講習3日で計4日という計画例です。講習は試験前でも合格後でも受けられます。公表問題は年2回(4月・10月)公開され、2回分を無料で使えます。
独学が向く人・向かない人
合格ドリルの整理・見方
公表問題を科目別に採点して弱点を見つけ、実物の手順が理解しにくければ実技講習を先に受ける方法があります。講習で見た器具を構造・取扱いの学習に結び付けます。
過去問・科目別の練習へ
編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。
科目ごとに問題を解く
次にやること
ボイラー技士 二級のページに、ほかの解説記事もまとめています。