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ボイラー技士 二級 燃料及び燃焼に関する知識の練習問題32問
ボイラー技士 二級の試験科目「燃料及び燃焼に関する知識」の問題を32問掲載しています。 本番の出題数は10問です。すべての問題に「なぜそうなるか」「ここだけ覚える」の解説と、根拠となる出典を付けています。 このうち32問は、法令の条文や公的な技術資料にあたって内容を確認済みです。
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燃料及び燃焼10問は他の3科目と知識を共用できない
この科目の練習問題は全32問です。収録論点の例:燃料油タンク(5問)、燃焼の基礎(4問)、低温腐食(3問)。この内訳は当サイトの収録数で、本試験の出題配分ではありません。
燃料及び燃焼に関する知識は10問、足切りは4問です。構造・取扱い・法令の3科目は「ボイラー本体」の知識が互いに効きますが、この科目だけは重油の性質・燃焼の化学・バーナ・通風という別系統の内容で、ほかの科目の勉強が点に転じにくいのが特徴です。公表2回分では重油の性質(問22)・燃焼の基礎(問23)・油バーナ(問26)・気体燃料(問27)・通風(問30)が同じ番号でした。
当サイトの配分記事ではこの科目に割り当てる目標を4問に抑え、足切りを守ることを優先しています。燃焼の計算や用語の整理は燃料及び燃焼の攻略、本番の3時間での時間の使い方は公表試験問題の使い方へ。
掲載問題(全32問)
選択肢を考えたあと、「答えと解説を見る」を開いて確認できます。
ボイラーで燃料を燃やすために必要な3つの要素として、正しいものはどれか。
- 水・蒸気・熱
- 燃料・空気(酸素)・温度
- 空気・水・温度
- 燃料・圧力・時間
- 燃料・水・圧力
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正解 2燃料・空気(酸素)・温度
燃やすには、燃えるもの・酸素・着火できる温度の3つが要ります。どれが欠けても燃焼は続きません。
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着火性がよく燃焼速度が速い燃料なら、狭い燃焼室でも完全燃焼させられます。燃料の性質が設備の大きさを決めます。
重油燃焼による低温腐食を抑える方法として、正しいものはどれか。
- 燃焼ガス中の酸素濃度を上げる
- 硫黄分の少ない重油を選ぶ
- 煙道ガスの温度を下げる
- 空気を多めに漏入させる
- 硫黄分の多い重油を選ぶ
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正解 2硫黄分の少ない重油を選ぶ
低温腐食のもとは、硫黄から生まれる硫酸です。もとを減らすのがいちばん確実な対策になります。
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燃焼ガス中の酸素濃度を下げると、二酸化硫黄から三酸化硫黄への転換が抑えられ、露点が下がります。添加剤で露点を下げる方法もあります。
ボイラーの燃料油タンクについて、正しいものはどれか。
- サービスタンクは不要である
- 油送入管はタンクの底部に取り付ける
- 貯蔵タンクの油取出し管は、タンクの底部から20〜30cm上方に取り付ける
- 油取出し管はタンクの最底部に取り付ける
- タンクは1種類しかない
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正解 3貯蔵タンクの油取出し管は、タンクの底部から20〜30cm上方に取り付ける
底から少し上に取り出し口を置くのは、底にたまった水やスラッジを吸い込まないためです。
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燃料油タンクは、用途によって貯蔵タンクとサービスタンクに分かれます。油送入管はタンクの上部に取り付けます。
着火性がよく燃焼速度が速い燃料の特徴として、正しいものはどれか。
- 広い燃焼室が必要になる
- 温度が上がらない
- 空気が多く要る
- 完全燃焼しにくい
- 狭い燃焼室でも完全燃焼させることができる
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正解 5狭い燃焼室でも完全燃焼させることができる
早く燃え切るなら、燃えるための空間も短くて済みます。だから燃焼室を小さくできます。
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燃焼ガスの成分割合は、燃料の成分・空気比・燃焼の方法で変わります。
ボイラーの燃焼ガスに含まれる成分として、正しいものはどれか。
- 燃料に含まれる水素や水分による水蒸気
- 一酸化炭素だけ
- 窒素だけ
- 含まれない
- 酸素だけ
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正解 1燃料に含まれる水素や水分による水蒸気
水素が燃えると水ができます。だから燃焼ガスには必ず水蒸気が含まれます。
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この水蒸気が冷えて結露すると低温腐食につながります。成分と障害はつながっています。
低温腐食を抑えるために、燃焼室や煙道への空気漏入を防ぐ理由として、正しいものはどれか。
- 煙道ガスの温度が下がるのを防ぐため
- 騒音を減らすため
- 燃料を節約するため
- 煙を減らすため
- 圧力を上げるため
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正解 1煙道ガスの温度が下がるのを防ぐため
外の冷たい空気が入るとガスの温度が下がり、露点を下回って結露します。それが腐食のもとになります。
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燃焼ガス中の酸素濃度を下げると、二酸化硫黄から三酸化硫黄への転換が抑えられ、露点そのものが下がります。
燃料油の貯蔵タンクの油送入管の取付け位置として、正しいものはどれか。
- タンクの上部
- タンクの外
- タンクの底部
- タンクの側面の最下部
- 位置の定めはない
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正解 1タンクの上部
上から入れることで、底にたまった水やスラッジをかき混ぜずに済みます。
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油取出し管は底から20〜30cm上方です。「入れるのは上・出すのは少し上」と対で覚えます。
燃料油タンクの分類として、正しいものはどれか。
- 形で分かれる
- 大きさだけで分かれる
- 用途により貯蔵タンクとサービスタンクに分かれる
- 材質だけで分かれる
- 分類はない
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正解 3用途により貯蔵タンクとサービスタンクに分かれる
まとめてためておくのが貯蔵タンク、バーナへ送るために手元に置くのがサービスタンクです。
関連知識・ひっかけを読む
サービスタンクはバーナの近くに置き、必要な量だけを安定して送るために使います。
完全燃焼させるための条件として、正しいものはどれか。
- 空気をできるだけ少なくする
- 燃料と空気を十分に混合し、燃え切るだけの時間と温度を確保する
- 温度をできるだけ低くする
- 混合しないほうがよい
- 時間は短いほどよい
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正解 2燃料と空気を十分に混合し、燃え切るだけの時間と温度を確保する
燃料と空気が出会わなければ燃えません。混ぜること・温度・時間の3つがそろって完全燃焼します。
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空気が足りないと不完全燃焼で一酸化炭素やすすが出ます。多すぎると熱が逃げて効率が落ちます。
低温腐食を抑えるために重油に添加剤を加える目的として、正しいものはどれか。
- 燃焼ガスの露点を下げる
- 煙を増やす
- 粘度を上げる
- 硫黄分を増やす
- 燃焼温度を上げる
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正解 1燃焼ガスの露点を下げる
露点が下がれば、同じ温度でも結露しにくくなります。結露しなければ腐食も起きません。
関連知識・ひっかけを読む
ほかに、硫黄分の少ない重油を選ぶ、空気漏入を防いでガス温度を下げない、酸素濃度を下げて三酸化硫黄への転換を抑える、といった対策があります。
燃料の着火温度の説明として、正しいものはどれか。
- 燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度
- 燃料に火種を近づけたときに燃え始める最低の温度
- 燃料が完全に燃え尽きるときの温度
- 燃料が液体から気体に変わる温度
- 燃焼ガスが煙突から出るときの温度
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正解 1燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度
火種がなくても、温度が上がるだけで勝手に燃え始める温度です。火を近づけて燃え出す引火点とは別のものです。
関連知識・ひっかけを読む
燃焼には燃料、空気および温度の3つの要素が必要です。着火温度は、このうち温度に関わる目安になります。
重油に含まれる水分による障害として、正しいものはどれか。
- 燃焼が安定して熱効率が上がる
- 重油の引火点を高くして扱いやすくする
- 燃焼ガス中の窒素酸化物を減らす
- 熱損失が増加し、いきづき燃焼を起こす
- バーナの噴霧を細かくして完全燃焼を助ける
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正解 4熱損失が増加し、いきづき燃焼を起こす
水は燃えません。それどころか蒸発するときに熱を奪います。水のかたまりがバーナに届くと、火が息をつくように乱れます。
関連知識・ひっかけを読む
いきづき燃焼とは、火炎が息をつくように不安定になる燃焼のことです。
重油に含まれるスラッジによる障害として、正しいものはどれか。
- 弁、ろ過器、バーナチップなどを閉塞させ、ポンプ、流量計、バーナチップなどを摩耗させる
- 重油の発熱量を高める
- 燃焼ガスの温度を下げて低温腐食を防ぐ
- バーナの噴霧を安定させる
- 配管の内側をきれいに洗い流す
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正解 1弁、ろ過器、バーナチップなどを閉塞させ、ポンプ、流量計、バーナチップなどを摩耗させる
細かい固まりが、詰まりと削れの両方を起こします。通り道をふさぎ、通るときに内側を削ります。
関連知識・ひっかけを読む
重油中の水分が多いと、熱損失が増加し、いきづき燃焼を起こします。水分とスラッジで障害の内容が違います。
ボイラーの燃料油の貯蔵タンクの貯油量として、一般的なものはどれか。
- 半年から1年間の使用量
- 1時間から2時間の使用量
- 1週間から1か月間の使用量
- 1日から2日間の使用量
- 3年から5年間の使用量
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正解 31週間から1か月間の使用量
こまめに買えば手間と品切れの心配があり、ためすぎれば置き場所と傷みの心配があります。その折り合いの量です。
関連知識・ひっかけを読む
サービスタンクには、油面計、温度計、自動油面調節装置などを取り付けます。
霧化媒体を必要とするボイラーの油バーナはどれか。
- 戻り油形の圧力噴霧式バーナ
- 空気噴霧式バーナ
- 圧力噴霧式バーナ
- 回転式バーナ
- ガンタイプバーナ
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正解 2空気噴霧式バーナ
自前の油圧や遠心力ではなく、別に送り込む空気の力で油を細かくするタイプです。だから霧にするための媒体が要ります。
関連知識・ひっかけを読む
圧力噴霧式は油自身の圧力で、回転式は回転による遠心力で油を霧にします。どちらも霧化媒体を使いません。
気体燃料の拡散燃焼方式の説明として、正しいものはどれか。
- 固体燃料を火格子の上で燃焼させる方法
- ガスだけをバーナに供給し、空気を使わずに燃焼させる方法
- 液体燃料を霧にして燃焼させる方法
- ガスと空気を別々にバーナに供給して燃焼させる方法
- ガスと空気をあらかじめ混合してからバーナに供給する方法
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正解 4ガスと空気を別々にバーナに供給して燃焼させる方法
バーナの中では混ざっておらず、出てから空気と混ざって燃えます。だから、バーナの中で燃え上がる心配がありません。
関連知識・ひっかけを読む
バーナ内に可燃性混合気を作らないため、逆火のおそれがありません。
気体燃料の予混合燃焼方式について、正しいものはどれか。
- 液体燃料に特有な燃焼方式である
- 気体燃料に特有な燃焼方式で、安定した火炎を作りやすい
- 火炎が不安定になりやすい方式である
- ガスと空気を別々にバーナへ供給する方式である
- 固体燃料に特有な燃焼方式である
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正解 2気体燃料に特有な燃焼方式で、安定した火炎を作りやすい
あらかじめ混ぜてから燃やすので、混ざり具合が場所によってばらつきません。だから火炎が安定します。
関連知識・ひっかけを読む
ガスと空気を別々に供給するのは拡散燃焼方式です。2つを取り違えないようにします。
油・ガスだき燃焼における二次空気のはたらきとして、正しいものはどれか。
- 燃料を霧化してバーナから噴射させる
- 燃焼ガスから熱を回収して給水を温める
- 煙突の通風力を高める
- 旋回または交差流によって燃料と空気の混合を良好にし、燃焼を完結させる
- 燃焼室を冷やして炉内温度を下げる
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正解 4旋回または交差流によって燃料と空気の混合を良好にし、燃焼を完結させる
最初に着いた火を、残りの燃料まで行き渡らせて燃やし切る役目です。かき回して混ぜることで、燃え残りをなくします。
関連知識・ひっかけを読む
一次空気は、噴射された燃料の周辺に供給され、初期燃焼を安定させます。
一般的な上向き通風の火格子燃焼における、一次空気の送入位置として正しいものはどれか。
- 燃料層の上の火炎の中に送入する
- 煙道から送入する
- バーナの先端から送入する
- 煙突の上部から送入する
- 火格子の下から送入する
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正解 5火格子の下から送入する
燃料の層を下から風が抜けることで、層の内側まで空気が届きます。上からでは表面しか燃えません。
関連知識・ひっかけを読む
二次空気は、燃料層の上にある可燃性ガスの火炎中に送入されます。
ラジアル形ファンの構造として、正しいものはどれか。
- 羽根が回転軸と平行に並んだ円筒状のもの
- 羽根車の外周に100枚以上の羽根を設けたもの
- 羽根を2枚だけ設けたもの
- 中央の回転軸から放射状に6〜12枚の羽根を設けたもの
- 羽根を持たず、軸の回転だけで風を起こすもの
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正解 4中央の回転軸から放射状に6〜12枚の羽根を設けたもの
太い羽根が少数、放射状に並んだだけの単純な作りです。だから1枚ずつ取り替えるのも簡単です。
関連知識・ひっかけを読む
多翼形ファンは、羽根車の外周近くに幅長で前向きの羽根を多数設けたものです。後向き形ファンは、高温、高圧および大容量のボイラーに適します。
ボイラーの燃焼室における燃焼温度について、正しいものはどれか。
- 外気温と同じ程度に保つのがよい
- 燃焼室内の温度は、燃料の着火温度より低く保つ
- できるだけ低温に保つほうが完全燃焼しやすい
- 燃焼温度は、燃焼の良否とは関係がない
- 特別な場合を除き、高温に維持することが望ましい
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正解 5特別な場合を除き、高温に維持することが望ましい
温度が高いほど燃える反応が速く進み、燃え残りが出にくくなります。低いと不完全燃焼になり、すすや一酸化炭素が出ます。
関連知識・ひっかけを読む
「特別な場合を除き」という条件つきです。原則は高温維持、と覚えておけば十分です。
ボイラーの液体燃料の供給装置に用いる油加熱器の役割として、正しいものはどれか。
- 燃料油を加熱して、噴霧に適した粘度にする
- 燃料油を加熱して、貯蔵中の引火を防ぐ
- 燃料油を加熱して、含まれる水分を蒸発させて取り除く
- 燃料油を加熱して、発熱量を高める
- 燃料油を冷却して、粘度を高める
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正解 1燃料油を加熱して、噴霧に適した粘度にする
重油は冷たいとどろどろで、細かい霧になりません。温めてさらさらにしてからバーナで噴霧します。
関連知識・ひっかけを読む
粘度が高いままだと油の粒が大きくなり、燃え残りやすくなります。「発熱量を上げる」のではなく「霧にしやすくする」のが目的です。
ボイラーの燃料油のサービスタンクの貯油量として、一般的なものはどれか。
- 最大燃焼量の10分分程度
- 半年分程度
- 最大燃焼量の2時間分程度
- 1週間から1か月分
- 最大燃焼量の2日分程度
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正解 3最大燃焼量の2時間分程度
バーナの手元に置く小さなタンクです。運転中に切らさない量は要りますが、燃える油を大量に置かないよう、必要な分だけにします。
関連知識・ひっかけを読む
貯蔵タンクは1週間から1か月分です。「大きくためる貯蔵タンク・手元の小さいサービスタンク」と対で覚えます。
油だきボイラーにおける重油の加熱について、正しいものはどれか。
- 加熱温度が低すぎると、バーナ管内でベーパロックを起こす
- 加熱温度が高すぎると、燃焼が安定して熱効率が上がる
- 加熱温度は高いほどよく、上限はない
- A重油や軽油は、一般に50〜60℃に加熱する必要がある
- 加熱温度が低すぎると、霧化が悪くなってすすが発生する
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正解 5加熱温度が低すぎると、霧化が悪くなってすすが発生する
温度が低いと粘度が高いままで、霧が粗くなります。粗い粒は燃え切らず、燃え残りがすすになります。
関連知識・ひっかけを読む
高すぎると、いきづき燃焼になります。ベーパロックも高すぎるときに起こる現象で、「低すぎるとベーパロック」は誤りとして出題されました。また、A重油や軽油はふつう加熱しなくても使えます。
ボイラーの燃焼で発生する窒素酸化物(NOx)を抑える方法として、正しいものはどれか。
- 燃焼温度を低くし、局所的に高温になる部分ができないようにする
- 炉内の燃焼ガス中の酸素濃度を高くする
- 排煙脱硫装置を設置する
- 燃焼室に空気を多めに送り込んで、燃焼温度を上げる
- 燃料を予熱して、できるだけ高温で一気に燃やす
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正解 1燃焼温度を低くし、局所的に高温になる部分ができないようにする
窒素酸化物は、高温のところで空気中の窒素が酸素と結びついてできます。だから温度を抑え、とくに一部だけ極端に熱くなる場所を作らないようにします。
関連知識・ひっかけを読む
窒素の少ない燃料を使う、排煙脱硝装置を設ける、も抑制方法です。「酸素濃度を高くする」は逆効果で、誤りとして出題されました。脱硫は硫黄酸化物の対策で、別ものです。
燃料の総発熱量(高発熱量)と真発熱量(低発熱量)の差を決めるものとして、正しいものはどれか。
- 燃料に含まれる水素および水分の割合
- 燃料に含まれる灰分の割合
- 燃焼室の大きさ
- 燃料に含まれる硫黄分の割合
- 燃焼に使う空気の量
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正解 1燃料に含まれる水素および水分の割合
水素が燃えると水になり、燃料中の水分も蒸発します。その水蒸気が持ち去る熱のぶんだけ、2つの発熱量に差が出ます。
関連知識・ひっかけを読む
液体燃料の発熱量は、通常MJ/kgで表します。「低発熱量は高発熱量から水の顕熱を差し引いたもの」は誤りで、差し引くのは水が蒸発するときの潜熱です。
重油に含まれる成分がボイラーの燃焼に及ぼす影響として、正しいものはどれか。
- 残留炭素分が多いほど、ばいじんの量が増える
- 硫黄分は、燃焼に何の影響も及ぼさない
- 水分が多いと、貯蔵中にスラッジができにくくなる
- 灰分は、ボイラーの伝熱を良くする
- 残留炭素分が多いほど、ばいじんの量は減る
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正解 1残留炭素分が多いほど、ばいじんの量が増える
残留炭素分は、燃えにくく残りやすい炭素のかたまりです。多いほど燃え切らずに、ばいじんとして出ていきます。
関連知識・ひっかけを読む
水分が多く含まれると、貯蔵中にスラッジを形成します。灰分は伝熱面に付いて熱の伝わりを妨げるので、「伝熱を良くする」は誤りです。
ボイラーの燃焼室熱負荷の説明として、正しいものはどれか。
- 燃焼室の容積当たりの燃料の貯蔵量
- 燃焼室の壁が耐えられる最高温度
- 単位時間における伝熱面積当たりの発生熱量
- 単位時間における燃焼室の単位容積当たりの発生熱量
- 単位時間における燃焼室の単位面積当たりの吸収熱量
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正解 4単位時間における燃焼室の単位容積当たりの発生熱量
燃焼室1m³あたりで、単位時間にどれだけの熱を出しているかという値です。大きいほど、小さな炉でたくさん燃やしていることになります。
関連知識・ひっかけを読む
通常の炉筒煙管ボイラーで油・ガスバーナのときは、400〜1,200kW/m³程度です。
ボイラーにおける気体燃料の燃焼の特徴として、正しいものはどれか。
- 燃料の加熱や、霧化のための高圧空気・蒸気が不要である
- 空気との混合状態を変えにくく、火炎の長さの調節が難しい
- 点火や消火が難しく、燃焼が不安定になりやすい
- 液体燃料に比べて温暖化ガスの排出が多い
- 硫黄分が多く、公害防止上は不利である
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正解 1燃料の加熱や、霧化のための高圧空気・蒸気が不要である
ガスは最初から気体なので、空気と混ざりやすい形をしています。重油のように温めたり霧にしたりする手間がいりません。
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空気との混合状態を比較的自由に設定でき、火炎の広がりや長さの調節が容易です。点火・消火も容易で、温暖化ガス削減や公害防止上も有利です。
ボイラーの通風について、正しいものはどれか。
- 煙突による自然通風力は煙突の高さだけで決まり、外気やガスの密度には関係しない
- 平衡通風は燃焼調節が難しく、通風抵抗の大きなボイラーには向かない
- 誘引通風は、平衡通風と押込通風を併用した構造で、炉内圧を大気圧よりわずかに低く調整する
- 押込通風は高温の燃焼ガスを扱うので、所要動力が大きい
- 押込通風は、一般に常温の空気を扱い、所要動力が小さいので油だきボイラーなどに広く用いられる
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正解 5押込通風は、一般に常温の空気を扱い、所要動力が小さいので油だきボイラーなどに広く用いられる
押込通風は、火の手前で冷たい空気を炉に押し込む方式です。冷たい空気は体積が小さいので、ファンも動力も小さくて済みます。
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自然通風力は、外気の密度と煙突内ガスの密度の差に煙突の高さを掛けて求めます。平衡通風は燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られます。
ボイラーの熱損失のうち、一般に最も大きいものはどれか。
- 燃えがら中の未燃分による損失
- 各部からのドレンによる損失
- 排ガス熱による損失
- 不完全燃焼ガスによる損失
- ボイラー周壁からの放散熱による損失
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正解 3排ガス熱による損失
煙突から出ていくガスは、まだかなり熱いままです。その熱をそのまま外に捨てているぶんが、損失の中でいちばん大きくなります。
関連知識・ひっかけを読む
排ガス温度を下げるほど損失は減りますが、下げすぎると低温腐食を招きます。効率と腐食の折り合いで排ガス温度が決まります。
ガンタイプバーナの説明として、正しいものはどれか。
- 火格子の上で固体燃料を燃やす装置である
- 高圧の蒸気を霧化媒体として油を微粒化するもので、ターンダウン比が広い
- ガス専用のバーナで、油には使えない
- 回転するカップの遠心力で油を微粒化するもので、大容量ボイラー専用である
- ファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたもので、小容量ボイラーに多く用いられる
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正解 5ファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたもので、小容量ボイラーに多く用いられる
送風機と圧力噴霧バーナがひとつにまとまった、拳銃のような形のバーナです。小さなボイラーで手軽に使えます。
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戻り油式圧力噴霧バーナは、単純な圧力噴霧式に比べてターンダウン比(燃焼量を絞れる幅)が広くなります。圧力蒸気噴霧式もターンダウン比が広いバーナです。
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掲載問題は公式過去問の転載ではなく、同じ論点を問うオリジナル問題です。
内容には万全を期していますが誤りが含まれる可能性があります。受験にあたっては必ず公式資料をご確認ください。
問題データ最終更新:2026-08-14