公表試験問題の使い方
【年2回・40問を「同じ番号は同じ論点」で読む】
二級ボイラー技士に「過去問集」は要りません。試験を行う安全衛生技術試験協会が、実際の試験問題を「公表試験問題」として年2回公開しているからです。ここでは、令和8年4月公表と令和7年10月公表の2回分(各40問)を並べて分かったことと、その2回分をどう使えば合格ラインに乗るかを書きます。問題文は転載しません。
最終確認:2026年8月18日 根拠:同協会「公表試験問題」・同協会 公表試験問題「二級ボイラー技士免許試験」・同協会 公表試験問題「二級ボイラー技士免許試験」 ほか
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公表は年2回。半年分の試験から1回分が公開される
協会の公表試験問題ページには、二級ボイラー技士について「令和8年4月掲載」「令和7年10月掲載」の2本があります。ページの説明では、令和8年4月掲載分は令和7年7月〜12月に実施したもの、令和7年10月掲載分は令和7年1月〜6月に実施したものです。つまり半年ごとに、その期間の試験から1回分が公開されます。
注意書きも大事です。ページには「令和8年1月1日以降に施行された法令に対応しておりませんのでご注意ください」とあります。関係法令の問題は、公表時点の条文で作られています。数字が変わっていないかは条文で確かめてください(関係法令の攻略に条番号つきで載せています)。
PDFの表紙には試験の実務もそのまま書かれています。五肢択一・正答は1問に1つ・試験時間3時間・問1〜問40・開始後1時間は退室できない・鉛筆はHBかB。本番の注意事項を、勉強を始める日に読めるのが公表問題のよいところです。
2回分を並べると、問題番号ごとに論点がほぼ固定されている
令和8年4月公表と令和7年10月公表の40問を、番号順に見出しだけ並べて突き合わせました。すると、同じ番号にはほぼ同じ論点が来ています。特に「ボイラーの構造に関する知識」は顕著でした。
| 問 | 2回とも出ている論点(構造) |
|---|---|
| 問1 | 温度・圧力・熱・蒸気の基本用語 |
| 問2 | ボイラーの水循環 |
| 問3 | 伝熱面・燃焼室・燃焼装置 |
| 問4 | 炉筒煙管ボイラー |
| 問5 | 貫流ボイラー |
| 問6 | 暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーの返り管(ハートフォード式) |
| 問7 | 胴に設けるマンホールなどの穴 |
| 問8 | 温水ボイラー・蒸気ボイラーの附属品 |
| 問9 | 蒸気トラップの作動原理 |
| 問10 | 温水ボイラーのオンオフ式温度調節器 |
構造は10問中10問が同じ論点でした。取扱いも、逆火の原因(両方とも問11)・たき始め(両方とも問12)・キャリオーバ(両方とも問14)が同じ番号で、安全低水面(問13と問15)と水面計の機能試験(問15と問16)も、1〜2問ずれで両方に出ています。燃料及び燃焼は、重油の性質(問22)・燃焼の基礎(問23)・油バーナ(問26)・気体燃料(問27)・通風(問30)が同じ番号でした。関係法令は、伝熱面積(問31)・貫流ボイラーの附属品(問39)・給水装置(問40)が同じ番号で、変更検査と検査証は問36・37で入れ替わって両方にあります。
これは「同じ問題が出る」という意味ではありません。問われる場所が番号ごとに決まっているということです。だから2回分あれば、40の論点のうちどれが自分の穴かを番号で特定できます。
1回目:3時間を計って通し、科目別に「4問・24問」で採点する
公表問題は答えを見ながら読む資料ではなく、模試です。まず令和8年4月公表分を、本番と同じ3時間で通して解いてください。慣れないうちは3時間もかからず終わるはずですが、それも本番の感覚として大事な情報です。
採点は科目ごとです。合格基準は「科目ごとの得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上」。各科目10問・各100点なので、次の2つを両方見ます。
| 見るところ | 基準 | 数え方 |
|---|---|---|
| 科目ごとの足切り | 各科目 40%以上 | 4科目すべてで4問以上 |
| 合計 | 60%以上 | 40問中24問以上 |
「3問の科目が1つでもある」か「合計が23問以下」なら、本番なら不合格です。ここでどちらで落ちるタイプかを知るのが1回目の目的です。足切りタイプなら弱い科目を、合計タイプなら全科目を薄く底上げします。点の配り方は勉強のしかたの記事で書きました。
2回目:令和7年10月公表分で「同じ番号」を答え合わせする
1回目で間違えた問題の番号をメモしておき、次に令和7年10月公表分を解きます。同じ番号を間違えたら、その論点は本当に穴です。上の表のとおり、番号と論点はほぼ対応しているので、番号を手がかりに弱点を特定できます。
逆に、1回目で間違えて2回目で正解した番号は「知識はあるが選択肢の読み方でつまずいた」パターンです。令和8年4月公表分では「適切でないもの(法令に定められていないもの等を含む)を選ぶ」型が40問中20問でいちばん多く、次に「AからDまでのうち該当するものを全てあげた組合せ」を選ぶ型が12問でした。前者は5つのうち4つが正しい記述なので、正しい4つを読み直せば1問から4つの知識が取れます。後者はA〜Dの1つずつに○×を付ける練習になります。
2回分を終えて、両方で4科目とも4問以上・合計24問以上なら、公表問題での仕上げは終わりです。届いていない科目があれば、その科目だけを二級ボイラードリルで回してください。ドリルは公表問題と同じ4科目・同じ論点の並びで、条文と協会の資料にあたって作っています。
公表問題でやってはいけないこと
- 答えを覚えること。確認した2回分で同じ番号に同じ論点があっても、今後の配置や選択肢が同じとは限りません。「問4は(3)」と覚えても意味がありません
- 法令の数字をそのまま信じること。公表時点の法令なので、条文で確認します
- 1回分だけで満足すること。2回分あって初めて「同じ番号を2回落としたか」が分かります
公表問題は協会が「個別の問題への問合せには応じない」としている資料でもあります。解説がないぶん、根拠は自分で条文と教科書にあたるしかありません。それが面倒な人のために、科目ごとの記事(構造・取扱い・燃料及び燃焼・関係法令)に、2回分の突き合わせ結果を置いています。
2級ボイラー技士の基礎を、読み直したいときに 広告
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こんなときに
構造・取扱い・燃料と燃焼・法令を、演習だけでは整理しづらい人向けです。整備士の試験対策とは区別してください。
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編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。
科目ごとに問題を解く
次にやること
ボイラー技士 二級のページに、ほかの解説記事もまとめています。