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「ボイラー実技講習」とは何をする講習か
【3日間20時間・試験前でも受けられる】

ボイラーを触ったことがない人が二級ボイラー技士の免許を受けるとき、免許要件を満たすための選択肢になるのが「ボイラー実技講習」です。ここでは、法令のどこに書かれた講習で、何を教わり、何日かかり、いくらで、いつ受ければよいかを、条文と実施機関の案内で確かめます。免許の要件そのものの一覧は免許の条件の記事にあるので、こちらは講習の中身と受け方に絞ります。

最終確認:2026年8月18日 根拠:ボイラー及び圧力容器安全規則・労働安全衛生法及びこれに基づく命令に係る登録及び指定に関する省令・日本ボイラ協会「ボイラー実技講習」 ほか

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4科目試験科目科目別に選んで解ける
40問本番の出題数公式の試験案内より
目次から選ぶ6の項目から読みたいところへ

規則 第97条に書かれた「免許への5つの道」の1つ

ボイラー及び圧力容器安全規則 第97条第3号は、二級ボイラー技士免許を受けられる者を「次のいずれかに該当する者で、二級ボイラー技士免許試験に合格したもの」として、(1)〜(5)を挙げています。その(4)がこれです。

都道府県労働局長の登録を受けた者が行うボイラー実技講習を修了した者

他の道は「ボイラーに関する学科を修めて卒業+3か月以上の実地修習」「6か月以上の実地修習」「ボイラー取扱技能講習修了+4か月以上の取扱経験」など、職場にボイラーがある人向けです。実地修習の場がない人にとって、実技講習は自分の意思だけで満たせる唯一の道になります。

試験に受験資格はありません(第101条は一級・特級の受験資格だけを定めています)。受けるのは自由、免許には講習か経験が要る。この構造を先に押さえてください。

教わるのは4科目:燃焼・附属設備・水処理と吹出し・点検と異常時

講習を行える機関の登録基準は「労働安全衛生法及びこれに基づく命令に係る登録及び指定に関する省令」第19条の24の34にあり、講習科目が4つ決められています。

法令上の講習科目実施機関の時間割例に見える中身
燃焼ボイラーの概要、点火の方法、燃焼方法、燃料の貯蔵・取扱い
附属設備及び附属品の取扱い給水装置の操作、安全弁の調整・試験、水面測定装置・圧力計の点検、水面計ガラス管の取替え、バルブの操作、ガスケットの取替え など
水処理及び吹出しボイラー水の管理、吹出しの操作
点検及び異常時の処置日常点検と、異常が起きたときの手順

右の列は日本ボイラ協会東京支部が公開している「時間割(例)」から拾ったものです。並べてみると、これは試験科目の「ボイラーの取扱いに関する知識」を、実物で一度なぞる講習だと分かります。学科試験で出る「たき始めの手順」「安全弁の調整」「吹出し」「水面計の機能試験」は、講習で手を動かす項目でもあります。取扱い科目の出題は取扱いの攻略記事で整理しています。

講師の要件も同じ条文にあり、特級免許+2年以上の取扱経験、または一級免許+5年以上の取扱経験を持つ人(または同等以上)です。

20時間・3日間。1日6時間40分の計算

ボイラー実技講習の長さ
20時間・3日間
日本ボイラ協会「法令で定められた20時間講習」東京支部の例:1日6時間40分×3日

日本ボイラ協会は実技講習を「法令で定められた20時間講習」と説明しています。東京支部の時間割例では、9時開始で1日の講習時間が6時間40分(休憩1時間を除く)、これが3日で計20時間、休憩の合計は3時間です。3日目は2つの班に分かれて進む形になっています。同支部は「会場等の都合により変更することがあるが、講習時間の短縮は行わない」としています。

働きながら受ける人にとって大事なのは、平日3日を続けて空けることです。分割受講の可否や土日開催の有無は支部ごとに違うので、申し込む支部のページで確認してください。

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受講料は支部ごとに違う。北海道支部の例で3万円台

実施しているのは日本ボイラ協会の都道府県支部で、日程・受講料・申込みはすべて支部ごとです。協会本部も「都道府県支部で受け付けております」としています。

金額の例を1つ挙げます。北海道支部のページ(令和8年8月18日時点)では受講料 28,600円、使用テキスト2冊 3,080円でした。合計3万円台と考えておくとよいですが、他の支部は金額が違います。必ず自分が受ける支部の案内で確認してください。

受付の実務として、複数の支部が本人確認書類の提出(初日に原本提示)を求めています。定員は神奈川支部の例で各回36名。北海道支部は「遅刻した場合には修了証を発行出来ません」と明記しています。20時間の講習を修了したことが免許の要件なので、1コマでも欠けると意味がなくなる、ということです。

試験の前でも後でもよい。修了証が免許申請の添付書類になる

順番に決まりはありません。日本ボイラ協会は「免許試験の受験前に受講するほか、免許試験に合格した後に受講することもできます」と書いています。規則第97条も「該当する者で、試験に合格したもの」と言っているだけで、どちらが先かは問いません。

講習を修了すると、登録機関は遅滞なく修了証を交付しなければなりません(登録省令 第19条の24の36第4項)。免許は東京労働局免許証発行センターに申請しますが、安全衛生技術試験協会の案内では、試験日が平成24年4月1日以降の合格者は「免許申請する際に、実務経験等を証する書類の添付が必要です」とされています。実技講習で免許を受ける人にとって、この書類が修了証です。

先に講習先に試験
実物を見てから学科を勉強できる。取扱い科目の理解が早い受かってから3万円を払える。落ちたら講習代が無駄にならない
修了証を先に手元に置いておける(規則 第97条に修了証の有効期限は書かれていない)合格後に講習の空きを待つ期間、免許が出ない

迷ったら、試験の申込みと同時に、講習の空き日程を支部に確認してください。人気の回は定員で埋まります。試験は年12回程度ありますが、講習の回数は支部によってはずっと少ないからです。

講習の4科目は、そのまま学科の得点源になる

「燃焼」「附属設備及び附属品の取扱い」「水処理及び吹出し」「点検及び異常時の処置」は、学科試験の「ボイラーの取扱いに関する知識」10問と「燃料及び燃焼に関する知識」10問にほぼ重なります。講習で見た手順を、二級ボイラードリルで選択肢の形に置き直しておくと、2科目の40%足切りはほぼ心配なくなります。

逆に、講習では触れない「関係法令」(伝熱面積・検査・届出)は自分で覚えるしかありません。関係法令の攻略記事で条文の数字を押さえてください。

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出典
・ボイラー及び圧力容器安全規則(e-Gov法令検索)
・労働安全衛生法及びこれに基づく命令に係る登録及び指定に関する省令(e-Gov法令検索)
・日本ボイラ協会「ボイラー実技講習」
・日本ボイラ協会 東京支部「ボイラー実技講習時間割(例)」
・日本ボイラ協会 北海道支部「ボイラー実技講習」(受講料の例)
・同協会「免許申請の手続き」
上記を2026年8月18日に確認して作成しています。制度は変更される場合があるため、 受験にあたっては必ず公式の最新情報をご確認ください。

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科目ごとに問題を解く

ボイラーの構造に関する知識25問(本番10問)›ボイラーの取扱いに関する知識28問(本番10問)›燃料及び燃焼に関する知識32問(本番10問)›関係法令33問(本番10問)›

次にやること

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