二級・一級・特級の違い
【伝熱面積で分かれる】
「二級だと小さいボイラーしか触れない」と思われがちですが、条文の書き方は少し違います。ボイラー及び圧力容器安全規則の条文で確認します。
最終確認:2026年8月18日 根拠:ボイラー及び圧力容器安全規則・労働安全衛生法施行令 ほか
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取扱いの業務そのものは3級とも同じ
まず就業制限の条文(第23条)です。
| ボイラー(小型ボイラーを除く)の取扱いの業務 | 特級・一級・二級のいずれかの免許を受けた者でなければ就かせてはならない |
|---|
ここでは3つの級が横並びに書かれています。「二級はここまで」という区切りは、この条文にはありません。二級の免許があれば、大きなボイラーの取扱い作業そのものには就けます。
差が出るのは次の「ボイラー取扱作業主任者に誰を選任できるか」(第24条)です。級の違いは、責任者になれる範囲の違いだと考えると分かりやすくなります。
作業主任者に選任できる伝熱面積
| 取り扱うボイラーの伝熱面積の合計 | 選任できる人 |
|---|---|
| 500㎡以上(貫流ボイラーのみの場合を除く) | 特級ボイラー技士 |
| 25㎡以上500㎡未満 | 特級・一級ボイラー技士 |
| 25㎡未満 | 特級・一級・二級ボイラー技士 |
| 小規模ボイラーのみを取り扱う場合 | 上記のほかボイラー取扱技能講習を修了した者 |
「伝熱面積」は、火や高温ガスの熱を水に伝える面の広さのことです。ボイラーの大きさを表す物差しとして法令で使われています。
面積は1台ごとではなく合計で見ます。25㎡のボイラーが1台でも、5㎡のボイラーが5台でも、合計は同じ25㎡です。
面積の数え方には割引がある
合計を出すとき、条文は次の計算を定めています。
- 貫流ボイラー …… 伝熱面積に10分の1を掛けた値で数える
- 火気以外の高温ガスを加熱に利用するボイラー …… 2分の1を掛けた値で数える
- 小規模ボイラー(次の項目で説明します) …… 伝熱面積に算入しない
- 厚生労働大臣が定める自動制御装置を備えたボイラー …… 最大の1台を除いて算入しないことができる
10分の1と2分の1を入れ替えた選択肢が、関係法令の定番です。数字とセットで覚えてください。
「小規模ボイラー」とは
作業主任者の条文に出てくる小さいボイラーは、労働安全衛生法施行令 第20条第5号のイからニに書かれたものです。
| イ | 胴の内径が750mm以下で、かつ、長さが1,300mm以下の蒸気ボイラー |
|---|---|
| ロ | 伝熱面積が3㎡以下の蒸気ボイラー |
| ハ | 伝熱面積が14㎡以下の温水ボイラー |
| ニ | 伝熱面積が30㎡以下の貫流ボイラー(気水分離器があるものは内径400mm以下かつ内容積0.4立方メートル以下に限る) |
この4つだけを扱う場合は、免許がなくてもボイラー取扱技能講習を修了した人が取扱いの業務に就けます。蒸気は3㎡、温水は14㎡、貫流は30㎡と数字が3つとも違うので、そこが問われます。
出典
上記を2026年8月18日に確認して作成しています。制度は変更される場合があるため、
受験にあたっては必ず公式の最新情報をご確認ください。
編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。
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