本文へ移動
✓合格ドリル

合格ドリル > 危険物取扱者 乙種第4類

「物理・化学」10問の攻略
【捨てられない理由と出るところ】

乙4で「物理化学が苦手」「いっそ捨てたい」と考える人はとても多い科目です。先に結論を書くと、この科目は捨てられません。ただし、出てくるのは高校化学のごく一部で、計算もほとんどありません。何をどの順で押さえればよいかを、条文と試験の公式情報にあたって整理しました。

最終確認:2026年8月18日 根拠:試験科目及び問題数・試験の方法・危険物の規制に関する政令 ほか

153問無料で解ける問題全問解説・根拠つき
3科目試験科目科目別に選んで解ける
222,545人年間受験者数令和7年度・公式実施結果
目次から選ぶ9の項目から読みたいところへ

「捨てていいですか」への答え:捨てられません

物理・化学の目標
10問中 6問 正解でOK
✅ 4問まで間違えてOK❌ 5問間違えると不合格

乙4の合格基準は「試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上」です。合計点ではありません。

他の科目はどうか

3科目とも6割ですが、問題数が違うので「落としてよい数」が変わります。法令だけ15問あるので、6問まで間違えられます。

科目問題数必要な正答許される間違い
危険物に関する法令15問9問6問まで
基礎的な物理学及び基礎的な化学10問6問4問まで
危険物の性質・火災予防・消火10問6問4問まで

物理・化学だけ5問正解では不合格です。法令や性質・消火で満点を取っても補えません。

だから「捨てる」のではなく、6問だけ取りにいく勉強をしましょう。満点はいりません。4問は落としてよい、と考えると気持ちがだいぶ楽になります。試験全体の形は乙4の試験概要にまとめています。

出るのは高校化学の全部ではありません

では、6問取るために何を覚えればよいのでしょうか。安心してください。高校化学を最初から勉強し直す必要はありません。

「化学がわからない」と感じる人の多くは、高校の教科書1冊ぶんを思い浮かべて怖がっています。実際に問われるのは、危険物を安全に扱うために必要な範囲に限られます。

分野問われること
物質の状態固体・液体・気体(三態)、沸点と圧力、比重と蒸気比重、体膨張、蒸発熱
燃焼燃焼の三要素、引火点・発火点・燃焼範囲、燃焼の形態(蒸発燃焼など)
消火除去・窒息・冷却・抑制の4つと、水・二酸化炭素・ハロゲン化物がどれに当たるか
化学変化物理変化と化学変化の違い、酸化と還元、単体・化合物・混合物、代表的な官能基
熱熱の移動(伝導・対流・放射)、比熱、熱量の計算
静電気発生する条件と、たまらないようにする方法
金属の腐食さびが進む条件と、それを防ぐ考え方

モルの計算、化学平衡、有機化学の反応機構といった、高校化学でつまずきやすいところは中心ではありません。覚える量より、言葉の区別のほうが大事な科目です。

図解で確認:物理変化と化学変化の見分け方

物理変化=物質そのものは変わらず、状態だけが変わる(例:水が氷になる)。化学変化=別の物質になる(例:さび・燃焼・腐敗)。「元に戻せるか」だけでは判断できない。別の物質になったかで見る。
図解の要点:物理変化=物質そのものは変わらず、状態だけが変わる(例:水が氷になる)/化学変化=別の物質になる(例:さび・燃焼・腐敗)/「元に戻せるか」だけでは判断できない。別の物質になったかで見る▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」乙種第4類 問25(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:単体・化合物・混合物の区分

単体=1種類の元素からなる。化合物=複数の元素が結びついた1つの物質(例:水・エタノール)。混合物=複数の物質が混ざったもの(例:ガソリン・空気)。混合物は組成が一定でないため、沸点が1点に決まらず幅を持つ(沸点範囲)。
図解の要点:単体=1種類の元素からなる/化合物=複数の元素が結びついた1つの物質(例:水・エタノール)/混合物=複数の物質が混ざったもの(例:ガソリン・空気)▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」乙種第4類 問23(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:酸化と還元は必ず同時に起こる

電子を失うのが酸化、受け取るのが還元。失った電子はどこかが受け取るので、酸化と還元は必ず対で起こる。物質が酸素と化合することも酸化という。燃焼=熱と光を伴う激しい酸化反応。
図解の要点:電子を失うのが酸化、受け取るのが還元/失った電子はどこかが受け取るので、酸化と還元は必ず対で起こる/物質が酸素と化合することも酸化という▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」乙種第4類 問17(図解追加:2026年9月10日)

いちばんの得点源は「用語の区別」

この科目では、似た用語の言い分けが問われます。表で違いを整理し、問題で使い分けられるか確かめましょう。

図解で確認:引火点と発火点の違い

まずは「点火源が必要かどうか」に注目してください。引火点では火や火花などの点火源が必要です。発火点では、点火源を近づけなくても、加熱によって自ら発火します。

引火点は点火源を近づけたときに引火する最低の液温。発火点は点火源がなくても加熱で自ら発火する最低の温度。液体と、その上の蒸気を例にした比較図。
図解の要点:燃えるのは液体そのものではなく、液体から出た蒸気/引火点=火を近づけると燃える濃度の蒸気が出る最低の液温(点火源あり)/発火点=点火源がなくても、加熱だけで自ら燃え出す最低の温度(点火源なし)▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
液体を例にした模式図です。液体から出た蒸気が燃える様子を示しています。
図解の参考:消防庁「消防法に基づく方法による引火点、発火点テスト」(図解追加:2026年9月9日)

この違いを押さえたら、燃焼範囲などの用語も表で見比べましょう。

用語意味区別のポイント
引火点火を近づけると燃え出す蒸気が出る、いちばん低い液温点火源が要る。温度の話
発火点点火源がなくても、加熱によって自ら燃え出す最低の温度点火源が要らない。温度の話
燃焼範囲
(爆発範囲)
空気中の蒸気が燃えられる濃度の範囲温度ではなく濃度。下限値と上限値の間だけ燃える
沸点液体が沸きたつ温度外の圧力が下がれば沸点も下がる(山の上でお湯が早く沸くのと同じ)
比重水と比べた重さ1より小さければ水に浮く。第4類の多くは水に浮く
蒸気比重空気と比べた蒸気の重さ1より大きければ低いところにたまる。ピット・地下・くぼみが危険

引っかけの定番は「引火点=点火源が要る/発火点=要らない」と、「燃焼範囲は温度ではなく濃度」の2つです。逆に書いた選択肢が並ぶので、日本語として言い切れるようにしておいてください。

なお、この「引火点」は法令側でも第4類を7つに分ける基準になっています(第一石油類は21度未満、第二石油類は21度以上70度未満など)。第4類とはのページと合わせて見ると、物理・化学と法令が同じ話をしていることがわかります。

図解で確認:燃焼範囲は「濃度」の範囲

燃焼範囲=蒸気と空気の混合気が燃焼できる、蒸気の濃度の範囲。下限値より薄いと燃えるものが足りず燃えない。上限値より濃いと酸素が足りず燃えない。下限値が低く範囲が広いものほど危険。
図解の要点:燃焼範囲=蒸気と空気の混合気が燃焼できる、蒸気の濃度の範囲/下限値より薄いと燃えるものが足りず燃えない/上限値より濃いと酸素が足りず燃えない▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」乙種第4類 問31(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:燃えているのは液体ではなく「蒸気」

可燃性液体は、液面から出た蒸気が空気と混ざって燃える(蒸発燃焼)。燃えるかどうかは「どれだけ蒸気を出すか」で決まる。木炭=表面燃焼、木材・プラスチック=分解燃焼。液体の火災対策が「蒸気を出さない・たまらせない」なのはこのため。
図解の要点:可燃性液体は、液面から出た蒸気が空気と混ざって燃える(蒸発燃焼)/燃えるかどうかは「どれだけ蒸気を出すか」で決まる/木炭=表面燃焼、木材・プラスチック=分解燃焼▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」丙種 問13(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:蒸気比重が1より大きい蒸気は"下"にたまる

引火点の次に取り違えやすいのが蒸気比重です。空気より重い蒸気は床に沿って流れ、排水溝・地下ピット・くぼみにたまる——換気を低い位置で行う理由がこの一枚で分かります。

室内の断面図。容器から出た可燃性蒸気が空気より重いため床に沿って流れ、排水溝・地下ピット・くぼみにたまる様子。換気口は低い位置にある。
図解の要点:蒸気比重=空気を1としたときの重さの比/蒸気比重が1より大きい蒸気は、低い所へ流れてたまる/たまりやすい場所=床面・排水溝・地下ピット・くぼみ▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」丙種 問21(図解追加:2026年9月10日)

まず押さえたい計算は3タイプ。熱化学まで出た年もあります

「計算問題があるから無理」と思われがちですが、出てくる式の種類は多くありません。まず優先して押さえたいのは次の3タイプです。

1)比重(密度)から重さを出す

比重0.75のガソリン200Lは何kgか。
0.75 × 200 = 150 → 150kg。かけ算1回です。

2)質量パーセント濃度

濃度(%) = 溶けているものの質量 ÷ 溶液全体の質量 × 100
水90gにエタノール10gを溶かしたら、全体は100gなので 10 ÷ 100 × 100 = 10 → 10%。分母は「水の量」ではなく「全体の量」、ここだけ注意します。

3)熱量

熱量 = 質量 × 比熱 × 温度差
比熱は物質ごとに決まった値で、水はおよそ4.2ジュール毎グラム毎ケルビンです。水100gを20度から70度にするなら 100 × 4.2 × 50 = 21,000 → 約21キロジュール。

この3つで使うのはかけ算・わり算だけで、関数も方程式も出てきません。

ただし「計算はこの3つだけ」と決めつけないでください。消防試験研究センターが公開している乙4の問題では、問22に熱化学の計算が出ています。水素・炭素・プロパンの燃焼熱からプロパンの生成熱を求める、という形です。化学反応式は問題に書かれているので、あとは燃焼熱を足し引きするだけですが、上の3タイプしか見ていないと面食らいます。

上の3タイプを練習したら、熱化学の公表問題にも取り組みます。この記事の例だけで本番の計算範囲を限定せず、用語の区別と計算の両方を確認してください。

▶ここまでを「基礎的な物理学及び基礎的な化学」5問で確かめる(無料・登録不要)この科目だけ5問・約3分。終わると弱いところが分かります

燃焼の三要素と、消火の4つは必ず組で覚える

燃焼が起こるには、次の3つがそろう必要があります。これが燃焼の三要素です。

そして消火は、この3つのどれかを断つことだと考えると、そのまま次の表になります。

消火の方法何をするか代表例
除去消火可燃物を取り除くガスの元栓を閉める
窒息消火酸素を断つ(濃度を下げる)二酸化炭素、窒素、泡、粉末
冷却消火熱を奪って温度を下げる水(気化熱で熱を奪う)
抑制消火
(負触媒消火)
燃焼の連鎖反応を止めるハロゲン化物、粉末

三要素に「連鎖反応」を足した4つを燃焼の四要素と呼ぶこともあり、抑制消火はこの4つ目に対応します。

燃焼の形態も定番です。第4類は引火性の液体ですが、燃えているのは液体そのものではなく液面から出た蒸気で、これを蒸発燃焼といいます。「液体が燃えている」と書かれた選択肢は誤りです。

なぜ蒸気が主役なのかが分かると、引火点も燃焼範囲も静電気も一本の線でつながります。第4類の火災は、こぼれた液体ではなく、その上にたまった蒸気に火がつく——ここがこの科目の背骨です。

図解で確認:燃焼の三要素

燃焼には可燃物・酸素供給源・点火源の3つがそろう必要がある。どれか1つを取り除けば燃焼は止まる(消火)。これに「燃焼の継続(連鎖反応)」を加えて四要素と呼ぶこともある。
図解の要点:燃焼には可燃物・酸素供給源・点火源の3つがそろう必要がある/どれか1つを取り除けば燃焼は止まる(消火)/これに「燃焼の継続(連鎖反応)」を加えて四要素と呼ぶこともある▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防庁 検討会資料2-2「第2章 基礎的知識」(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:消火の4つの方法

除去消火=可燃物を取り除く。窒息消火=酸素を断つ。冷却消火=熱を奪う(水は気化熱で冷却)。抑制消火=燃焼の連鎖反応を止める(ハロゲン化物・粉末消火剤)。
図解の要点:除去消火=可燃物を取り除く/窒息消火=酸素を断つ/冷却消火=熱を奪う(水は気化熱で冷却)▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」丙種 問14(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:蒸発するとき、周囲から熱を奪う

液体が蒸発するとき、必要な熱を周囲から奪う(蒸発熱・気化熱)。汗が乾くと涼しく感じるのも同じ仕組み。水の蒸発熱は非常に大きく、燃焼面から多くの熱を奪える。これが冷却消火の中心的な仕組み。
図解の要点:液体が蒸発するとき、必要な熱を周囲から奪う(蒸発熱・気化熱)/汗が乾くと涼しく感じるのも同じ仕組み/水の蒸発熱は非常に大きく、燃焼面から多くの熱を奪える▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」乙種第4類 問25(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:不活性ガス消火は「酸素濃度を下げる」窒息消火

窒素は燃えず、酸素とも反応しない。放出すると室内の酸素が薄まり、燃焼に必要な酸素供給源を断つ(窒息消火)。二酸化炭素も同じ不活性ガス消火剤。二酸化炭素は電気を通さず、あとに残るものが少ないので電気設備の火災に向く。どちらも密閉空間では人が酸欠になる危険があり、退避と換気が前提。
図解の要点:窒素は燃えず、酸素とも反応しない。放出すると室内の酸素が薄まり、燃焼に必要な酸素供給源を断つ(窒息消火)/二酸化炭素も同じ不活性ガス消火剤/二酸化炭素は電気を通さず、あとに残るものが少ないので電気設備の火災に向く▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」乙種第4類 問19(図解追加:2026年9月10日)

静電気は、条文にも繰り返し出てくる論点です

静電気は「点火源」になります。ガソリンのように電気を通しにくい液体は、流れたり摩擦したりするだけで静電気がたまり、放電の火花が蒸気に引火します。

これは覚え書きの話ではなく、危険物の規制に関する政令が具体的に対策を義務づけています。

条文内容
政令第9条第1項第18号静電気が発生するおそれのある設備には、蓄積される静電気を有効に除去する装置を設けること
政令第11条第1項第10号ガソリン、ベンゼンその他静電気による災害が発生するおそれのある液体の危険物の屋外貯蔵タンクの注入口付近には、静電気を有効に除去するための接地電極を設けること
政令第15条第1項第14号ガソリン、ベンゼンその他静電気による災害が発生するおそれのある液体の危険物の移動貯蔵タンクには、接地導線を設けること
政令第27条移動貯蔵タンクに入れ、又は出すときは接地すること。上部から注入するときは注入管を用い、その先端をタンクの底部に着けること

試験で問われる対策は、次の3つに整理できます。

「注入管の先端をタンクの底部に着ける」のも静電気対策です。上から落とすと液がはねてかき混ぜられ、静電気が増えるためです。理由まで押さえると、似た選択肢に迷わなくなります。

図解で確認:静電気は「流れ・摩擦」で生まれ、放電が点火源になる

液体が配管や容器の壁とこすれる(流動・摩擦)と静電気が発生する。逃げ場がないと蓄積し、放電した火花が蒸気に着火する(点火源)。対策=接地する・湿度を上げる・流速を遅くする。空気が乾燥しているとたまりやすい。流速を速くするのは逆効果。
図解の要点:液体が配管や容器の壁とこすれる(流動・摩擦)と静電気が発生する/逃げ場がないと蓄積し、放電した火花が蒸気に着火する(点火源)/対策=接地する・湿度を上げる・流速を遅くする▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防庁 検討会資料2-2「第2章 基礎的知識」(図解追加:2026年9月10日)

熱の移動と金属の腐食も、理屈で押さえる

熱の移動は3通りです。

移動のしかたどういうことか例
伝導触れているものを伝わる金属の棒の端を熱すると反対側も熱くなる
対流温まった流体自身が動いて運ぶふろの湯、部屋の暖房
放射離れていても電磁波で伝わるたき火に手をかざすと暖かい

あわせて、温度が上がると液体は体積が膨張し、蒸気圧も上がります。容器を満たしきらずに空間(空隙)を残すのは、この膨張を逃がすためです。

金属の腐食(さび)は、地下のタンクや配管で問題になります。進みやすいのは次のような条件です。

政令も、製造所の配管について「外面の腐食を防止するための措置を講ずること」と定めています。腐食は法令側の設備基準と直結する論点です。

図解で確認:温度が上がると液体は膨張し、蒸気圧も上がる

温度が上がると分子の運動が激しくなり、体積が増える(膨張)。蒸発しやすくなり蒸気圧も上がる。満杯にすると膨張分の逃げ場がなく、容器が変形・破損・漏えいする。だから容器には空間を残して収納する。
図解の要点:温度が上がると分子の運動が激しくなり、体積が増える(膨張)/蒸発しやすくなり蒸気圧も上がる/満杯にすると膨張分の逃げ場がなく、容器が変形・破損・漏えいする▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」乙種第4類 問25(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:外圧が下がると沸点も下がる

沸騰は、液体の蒸気圧が外圧と等しくなったときに起こる。外圧が低ければ、より低い温度で蒸気圧が外圧に追いつくため沸点は下がる。山の上で水が低い温度で沸くのはこのため。沸点や引火点は圧力で変わるので、定義に「一気圧において」と書かれる。
図解の要点:沸騰は、液体の蒸気圧が外圧と等しくなったときに起こる/外圧が低ければ、より低い温度で蒸気圧が外圧に追いつくため沸点は下がる/山の上で水が低い温度で沸くのはこのため▶ この論点を含む「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:消防試験研究センター「過去に出題された問題」乙種第4類 問25(図解追加:2026年9月10日)

苦手な人がやる順番

この科目は、範囲を広げるより順番で決まります。10問中6問が目標です。

  1. 引火点・発火点・燃焼範囲の言い分けを固める …… 用語の区別として問われるところです。3つを自分の言葉で説明できるようにします
  2. 燃焼の三要素と消火の4方法を組で覚える …… 表の縦の対応(酸素を断つ=窒息、熱を奪う=冷却)で覚えると忘れません
  3. 静電気の対策3つ …… 接地する・流速を遅くする・湿度を上げる。逆に書いた選択肢を見抜けるようにします
  4. 比重と蒸気比重 …… 「液体は水に浮く/蒸気は低いところにたまる」。第4類の性質そのものです
  5. 計算3種を手で解く …… 比重・濃度・熱量。まずは最低1回、自分の手で解いておきます
  6. 残り(物理変化と化学変化、酸化と還元、熱の移動、腐食)を流す …… ここは深追いしません

1から4は復習を始める順番の例です。科目全体の問題を解き、6割に届かないときは誤答した分野へ戻ります。

科目全体の時間配分は勉強時間の考え方、独学で進めるときの注意は乙4は独学で受かる?に書いています。

読んだあとは、選択肢の形で解いてください

物理・化学は五肢択一で出ます。読んで分かった気になっても、選択肢を並べられると迷うのがこの科目の怖いところです。とくに引火点と発火点、燃焼範囲の「温度か濃度か」は、文章で読むと当たり前でも、本番の五肢の中では入れ替わっていても気づきにくくなります。

合格ドリルでは、乙4「物理・化学」の練習問題(36問)を無料で公開しています。この記事で挙げた燃焼・静電気・物質の状態・化学変化・消火理論・熱の各分野から出していて、1ステップ5問・約3分なので通勤時間でも進められます。

解いたあとに6問に届いていなければ、上の「やる順番」の1から3に戻る——この往復がいちばん早い直し方です。乙4のトップから法令・性質・消火の3科目とも解けます。配点が最大の法令については「法令」15問の攻略に、出るところを条文の数値つきでまとめています。

▶「基礎的な物理学及び基礎的な化学」を5問解く(無料・登録不要) 3科目・全153問から/1回5問・約3分
出典
・試験科目及び問題数(消防試験研究センター)
・試験の方法(消防試験研究センター)
・危険物の規制に関する政令(e-Gov法令検索)
・消防法(e-Gov法令検索)
・過去に出題された問題(消防試験研究センター)
上記を2026年8月18日に確認して作成しています。制度は変更される場合があるため、 受験にあたっては必ず公式の最新情報をご確認ください。

編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。

科目ごとに問題を解く

危険物に関する法令73問(本番15問)›基礎的な物理学及び基礎的な化学36問(本番10問)›危険物の性質・火災予防・消火44問(本番10問)›

次にやること

危険物乙4「性質・消火」の攻略|引火点の覚え方危険物乙4「消火設備」第1種〜第5種の覚え方【政令 別表第五で確認】危険物乙4の過去問はどこにある?公式「過去に出題された問題」の使い方危険物乙4の次に取る資格|乙種他類は10問35分・甲種は「4種類」で受験資格危険物取扱者 乙種第4類 無料問題集 全153問

危険物取扱者 乙種第4類のページに、ほかの解説記事もまとめています。