乙4の過去問はどこにある?
【公式「過去に出題された問題」の使い方】
乙4の過去問は、試験を実施している消防試験研究センター自身が「過去に出題された問題」として公開しています。ただし乙4用は1回分・35問だけです。量が少ないぶん、使い方を間違えるともったいない。ここでは、その35問をどう使い切るかを書きます。問題そのものは転載しません(センターは教育目的の非営利利用を除き、許可のない複製・転用を禁じています)。
最終確認:2026年8月18日 根拠:同センター「過去に出題された問題」・同センター「試験科目及び問題数」・危険物の規制に関する規則 ほか
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公式の過去問は「乙4用35問・解答付き」が1回分
センターの「過去に出題された問題」ページには、甲種・乙種第4類・乙種第1,2,3,5,6類・丙種の4本のPDFが置かれています。乙4のPDFは本番と同じ法令15問・物理化学10問・性質消火10問の計35問で、最後のページに解答が載っています。ページには「この問題は令和7年度以前に出題したものです」(令和8年6月更新)とあります。
大事な注意書きが1つ。センターは問題の著作権を持っていて、自分の学習のためにプリントアウトするなど教育目的(非営利)の場合を除き、複製・転用・販売を禁止しています。自分で解くのは問題ありませんが、ブログやSNSに貼るのはやめておきましょう。
つまり公式の「本物の過去問」は35問しか手に入りません。1回目の解き方が勝負です。
1回目は「模試」として使う。時間を計り、科目ごとに数える
35問しかないので、いきなり答えを見ながら読むのは損です。まず本番と同じ2時間を計って、通しで解いてください。本番はマークシートの五肢択一なので、答えは紙に番号で書き出します。
採点は合計点ではなく、科目ごとに数えます。合格基準が「科目ごとに60%以上」だからです。
| 科目 | 問題番号 | 6割ライン |
|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 問1〜問15 | 9問 |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 問16〜問25 | 6問 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 問26〜問35 | 6問 |
1科目でもラインを割っていれば、本番なら不合格です。ここで「どの科目が足りないか」が見えるのが、この35問のいちばんの価値です。合計で20問取れていても、法令が8問なら落ちます。
2回目は「型」を読む。否定形と組合せ問題が多い
採点が終わったら、正解した問題も含めて、問い方の型を見てください。乙4のPDFで数えると、35問中「誤っているものはどれか」型が11問、「正しいものはどれか」型が9問、「妥当でないもの」型が2問ありました。つまり3問に1問以上は、間違い探しです。
間違い探しは、5つの選択肢のうち4つが正しい記述です。ここが重要で、正しい4つの選択肢は、そのまま「覚えるべき正しい知識」の一覧になっています。答えを当てて終わりにせず、残り4つを読み直すだけで、1問から5つの知識が取れます。
ほかにも「AとBの組合せとして正しいもの」(複数の施設や物質を組にして問う型)、「文中の空欄に入る語句の組合せ」(穴埋め型)、燃焼熱から生成熱を出す計算問題が1問、というつくりでした。計算は1問だけなので、物理・化学の記事で書いたとおり、公表問題で扱われた計算を、式を立てるところから練習します。
3回目は「なぜ」を条文と数値で確かめる
法令の問題は、答えの根拠が全部条文にあります。たとえば「免状の書換え・再交付をどこに申請するか」「定期点検の記録に何を書くか」「保安監督者を置かなければならない施設はどれか」といった問題は、危険物の規制に関する政令・規則にそのまま書かれています。間違えた問題は、参考書の要約ではなく条文の該当箇所を1回は自分の目で見ると、似た問題に強くなります。条番号つきの整理は法令15問の攻略にあります。
性質・消火の問題は、ガソリン・キシレン・グリセリン・アセトアルデヒド・アセトンといった個別の物質の性状と、どの消火剤が使えるかが聞かれています。「ガソリンの火災に注水は妥当でない」「第4類の火災に棒状の水を使うのは誤り」のように、水と第4類の関係は繰り返し出ます。数値の覚え方は性質・消火の記事、消火設備の分類は消火設備の記事にまとめました。
1回目=模試、2回目=型を読む、3回目=根拠を確かめる。同じ35問を3回、目的を変えて使うのが、公式過去問がひとつしかない乙4での使い方です。
35問では足りない分をどう埋めるか
正直に書くと、35問だけで本番に十分な演習量にはなりません。ただし乙4は出るところが法令で決まっている試験なので、同じ論点を別の聞かれ方で解けば、演習は増やせます。
合格ドリル 乙4は、公式の35問と同じ3科目の配分で、条文と公式資料に当たって作った問題を出しています。公式過去問で「足りない科目」を見つけたら、その科目だけをドリルで回してください。1日3分・数問ずつでも、科目ごとに6割を超えているかは確かめられます。
そして試験の1週間前に、もう一度公式の35問を時間を計って解いてください。3科目すべてが6割を超えていれば、本番と同じ形式で合格ラインに乗ったということです。それが公式過去問の最後の使い道です。
編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。
科目ごとに問題を解く
次にやること
危険物取扱者 乙種第4類のページに、ほかの解説記事もまとめています。