第一種衛生管理者の合格率
【令和7年度の公式データ】
衛生管理者免許試験を実施している安全衛生技術試験協会が公表した令和7年度の結果から、第一種を中心に合格率を見ていきます。ここに載せた数値はすべて公式の統計表と公表試験問題から取ったものです。
最終確認:2026年8月18日 根拠:安全衛生技術試験協会「免許試験の合格率」・同協会「第一種・第二種衛生管理者の紹介」・第一種衛生管理者 公表試験問題 ほか
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令和7年度の合格率
| 試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第一種衛生管理者 | 66,401人 | 31,046人 | 46.8% |
| 第二種衛生管理者 | 40,653人 | 19,796人 | 48.7% |
| (学科試験の合計) | 175,624人 | 90,230人 | 51.4% |
第一種と第二種を足すと107,054人です。安全衛生技術試験協会が実施する免許試験の学科受験者は全体で175,624人ですから、受験者の6割以上が衛生管理者ということになります。
この協会が実施する免許試験は20区分ありますが、衛生管理者は第一種・第二種ともに、他のどの区分よりも受験者が多い試験です。3位の二級ボイラー技士(21,349人)と比べても、第一種だけで3倍以上です。
他の免許試験と比べた位置
同じ協会が実施している主な免許試験と並べると、次のようになります。
| 試験区分 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 第一種衛生管理者 | 66,401人 | 46.8% |
| 第二種衛生管理者 | 40,653人 | 48.7% |
| 二級ボイラー技士 | 21,349人 | 52.9% |
| クレーン・デリック運転士(クレーン限定) | 17,550人 | 57.3% |
| 潜水士 | 6,891人 | 74.4% |
| エックス線作業主任者 | 6,064人 | 45.7% |
学科試験全体の平均合格率が51.4%なので、衛生管理者は平均よりやや低い区分です。令和7年度の20区分のうち、第一種の46.8%より合格率が低いのは特級ボイラー技士(34.0%)とエックス線作業主任者(45.7%)の2つだけでした。
合格率の数字をどう読むか
合格率が半分を下回るからといって、極端に難しい試験というわけではありません。ただし、次の2点は数字から言えます。
- 2人に1人は落ちている …… 第一種は66,401人が受けて35,355人が不合格になっています。無対策では通りません
- 第一種と第二種の差は2ポイントほど …… 46.8%と48.7%で、合格率で見るかぎり大きな差はありません
次の項では、確認した公表問題2回分で44問のうち24問が第二種と共通だったことを示します。ただし、共通問題の多さが合格率の差を生んだと、この統計だけで断定することはできません。勤務先の業種でどちらが必要かは第一種と第二種の違いを確認してください。
44問の構成|第一種だけに乗る「有害業務」20問
協会が公表している試験問題(令和8年4月掲載・令和7年10月掲載の2回分)を第二種と1問ずつ突き合わせると、第一種の44問はこう分解できます。
| 問番号 | 中身 | 第二種との関係 |
|---|---|---|
| 問1〜20 | 有害業務に係る関係法令10問+労働衛生10問 | 第一種だけの問題 |
| 問21〜27 | 関係法令(有害業務以外)7問 | 2回とも第二種と本文・選択肢まで同一 |
| 問28〜34 | 労働衛生(有害業務以外)7問 | |
| 問35〜44 | 労働生理 10問 |
つまり第一種で本当に上乗せになるのは有害業務の20問です。特化則・有機則・粉じん則など規則名が並ぶ範囲で、初めて学ぶ人が最も時間を取られます。進める順番は有害業務20問の攻略にまとめています。
同じ突き合わせを第二種の側から見た結果は第二種の合格率に載せています。
どこで落ちるか|「44問の6割=27問」では決まらない
合格基準は「範囲ごとに40%以上、かつ合計60%以上」の2段構えです。しかも第一種は1問の配点が8点と10点の2種類あるため、「44問の6割だから27問」という単純計算が通用しません。
- 28問正解なら、足切りをすべて越えている限り必ず合格します
- 27問で落ちる並びと、26問で受かる並びが両方あります(8点の問題ばかりで数を稼ぐと点が伸びません)
- どこか1つの範囲で40%を切ると、合計が何問でも不合格です
合格率46.8%の裏側には、「合計は足りていたのに1範囲の足切りで落ちた」受験者が含まれます。得点計算の詳細は44問中何問で受かるかで、範囲ごとの目標数まで示しています。
範囲ごとにいま何問取れているかは、解いてみないと分かりません。練習は第一種衛生管理者ドリル(無料・1ステップ5問)からどうぞ。
受験資格があるので誰でも受けられるわけではない
衛生管理者試験には受験資格があります。学歴に応じた労働衛生の実務経験が必要で、たとえば大学卒業者なら1年以上、高校卒業者なら3年以上です。
申込みのときに、卒業証明書などに加えて事業者証明書(勤務先が実務経験を証明する書類)を添えます。ここでつまずく人がいるので、勉強を始める前に条件を確認しておいてください。詳しくは受験資格と必要書類にまとめています。
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衛生管理者 第一種のページに、ほかの解説記事もまとめています。