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衛生管理者 労働生理の過去問対策・練習問題57問
第一種・第二種に共通する範囲をまとめています。第一種の有害業務に係る関係法令・労働衛生は、第一種の科目一覧から別に学習してください。
共通の問題文は全57問で、解説・出典をすべて掲載しています。57問は根拠確認済み。掲載問題は公式過去問の転載ではなく、同じ論点を問うオリジナル問題です。
区分ごとの出題数と練習入口
本番の問題数・配点は科目免除のない場合です。「収録」は各区分の練習問題数です。
出題数・配点の出典:受験について > 1.試験科目・試験時間/受験申請から資格の取得まで > 試験 > 合格基準(2026-09-20確認)
以下は衛生管理者 第一種の試験範囲に沿った学習のポイントです。区分ごとの出題数・配点は上の比較表で確認してください。
労働生理は10問×10点=100点。5範囲で最大の配点
この科目の練習問題は全57問です。収録論点の例:神経系(7問)、血液(7問)、消化器系(6問)。この内訳は当サイトの収録数で、本試験の出題配分ではありません。
労働生理は10問すべて1問10点の計100点と、第一種の5範囲でいちばん配点が大きい範囲です。しかも公表試験問題の突き合わせでは第二種と完全に同一の問題(問35〜44)が使われています。からだの仕組みは法改正の影響を受けないので、演習量がそのまま得点になります。
覚え方の型は労働生理の覚え方へ。ここを得点源にできると、有害業務の2範囲に余裕が生まれます。
掲載問題(共通57問)
網膜の錐状体と杆状体のはたらきとして、正しいものはどれか。
- 錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる
- どちらも色を感じる
- 錐状体は明暗を感じ、杆状体は色を感じる
- どちらも明暗だけを感じる
- どちらも音を感じる
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正解 1錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる
錐状体は色、杆状体は明るさの担当です。暗いところで色が分かりにくくなるのは、杆状体だけが働いているからです。
関連知識・ひっかけを読む
遠くを見る視力の検査は、一般に5mの距離で行います。角膜の歪みで像が正しく結ばれないものを乱視といいます。
神経系について、正しいものはどれか。
- 有髄神経線維は無髄神経線維より伝導速度が遅い
- 中枢神経系は脳だけである
- 交感神経と副交感神経の作用は同じである
- 中枢神経系は脳と脊髄から成る
- 大脳の皮質は内側にある
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正解 4中枢神経系は脳と脊髄から成る
神経系は中枢神経系(脳と脊髄)と末梢神経系に分かれます。
関連知識・ひっかけを読む
有髄神経線維のほうが伝導速度は速く、交感神経と副交感神経の作用はほぼ正反対です。大脳は外側の皮質が感覚や思考を担います。
肝臓のはたらきとして、正しいものはどれか。
- 尿を作る
- 酸素を取り込む
- インスリンを分泌する
- コレステロールや尿素を合成し、グリコーゲンの合成と分解を行う
- 赤血球を作る
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正解 4コレステロールや尿素を合成し、グリコーゲンの合成と分解を行う
肝臓は体の化学工場です。合成・分解・解毒・貯蔵を一手に引き受けています。
関連知識・ひっかけを読む
血液中の有害な物質を分解するのも肝臓です。尿を作るのは腎臓、インスリンを出すのは膵臓と、役割が分かれます。
腎臓と尿について、正しいものはどれか。
- 尿細管では何も起こらない
- 原尿中に濾し出された電解質の多くは、尿細管から血中に再吸収される
- 電解質はすべて尿として捨てられる
- 原尿はそのまま尿になる
- 糸球体では血球も濾し出される
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正解 2原尿中に濾し出された電解質の多くは、尿細管から血中に再吸収される
糸球体でいったん濾し出したあと、体に必要なものを尿細管で回収します。捨てる前に選び直す仕組みです。
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血球や蛋白質のような大きなものは、そもそも糸球体を通れません。だから健康なら尿に出てきません。
血液について、正しいものはどれか。
- 血小板は核を持つ
- 血漿には蛋白質が含まれない
- 赤血球は血液凝固に関与する
- 出血すると血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、血球と結合して凝固する
- ABO式でA型の血清は抗A抗体を持つ
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正解 4出血すると血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、血球と結合して凝固する
血を止めるのは、フィブリノーゲンが繊維状のフィブリンに変わり、血球を絡めとって固まる反応です。
関連知識・ひっかけを読む
血小板は核を持たない不定形の細胞で、凝固に関わります。ABO式ではA型の血清が抗B抗体を持ちます。
暗順応の説明として、正しいものはどれか。
- 明るい所から急に暗い所に入ると初めは見えにくいが、徐々に見えるようになること
- 視野が広がること
- 暗い所から明るい所に出たときの変化のこと
- 色が見えることのこと
- 視力が上がること
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正解 1明るい所から急に暗い所に入ると初めは見えにくいが、徐々に見えるようになること
暗いところに目が慣れていく反応です。杆状体が働き始めるまでに時間がかかります。
関連知識・ひっかけを読む
視野は一般に、上方と鼻側が約60度、下方が約70度、耳側が約100度です。
体温調節中枢がある場所として、正しいものはどれか。
- 小脳
- 大脳の皮質
- 延髄
- 間脳の視床下部
- 脊髄
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正解 4間脳の視床下部
自律的に体の状態を一定に保つ働きは、間脳の視床下部が担っています。
関連知識・ひっかけを読む
外部環境が変わっても体内を一定に保とうとする性質を恒常性(ホメオスタシス)といいます。
寒冷な環境における体の反応として、正しいものはどれか。
- 皮膚の血管が拡張する
- 変化しない
- 血流量が増える
- 皮膚の血管が収縮して血流量が減り、熱の放散が減少する
- 熱の放散が増える
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正解 4皮膚の血管が収縮して血流量が減り、熱の放散が減少する
外に熱を逃がしたくないので、皮膚に流れる血を減らします。だから寒いと顔色が悪くなります。
関連知識・ひっかけを読む
計算上、100gの水分が体重70kgの人の体表面から蒸発すると、気化熱で体温が約1℃下がります。
アレルギーの説明として、正しいものはどれか。
- 抗原が存在しないこと
- 栄養不足のこと
- 免疫がまったく働かないこと
- 抗原に対する免疫が、逆に人体の組織や細胞に傷害を与えてしまうこと
- 感染症のこと
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正解 4抗原に対する免疫が、逆に人体の組織や細胞に傷害を与えてしまうこと
本来は体を守るはずの免疫が、行きすぎて自分を傷つけてしまう状態です。
関連知識・ひっかけを読む
主なアレルギー性疾患には気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎があります。抗原になる物質には蛋白質や糖質などがあります。
加齢による生理機能の変化として、正しいものはどれか。
- 平衡感覚が良くなる
- 体温調節機能が低下し、熱中症が起こりやすくなる
- 体温調節機能が高まる
- 骨密度が増える
- 動体視力が良くなる
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正解 2体温調節機能が低下し、熱中症が起こりやすくなる
暑さ寒さへの適応が鈍くなるため、気づかないうちに体温が上がってしまいます。
関連知識・ひっかけを読む
骨密度の減少と筋力の低下で骨折しやすくなり、平衡感覚の低下で転びやすくなります。動体視力も衰えます。
無機塩(ミネラル)とビタミン類の吸収について、正しいものはどれか。
- 分解も吸収もされず、すべて便として体の外に出る
- 酵素による分解を受けないで、そのまま吸収される
- 大腸に入るまでは吸収されない
- 胃の中で消化酵素によって分解されてから吸収される
- 膵液の酵素でアミノ酸に分解されてから吸収される
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正解 2酵素による分解を受けないで、そのまま吸収される
もともと体が使える小さな形をしているので、わざわざ分解する必要がないからです。
関連知識・ひっかけを読む
分解が必要なのは、炭水化物・蛋白質・脂肪のように大きな分子でできた栄養素のほうです。
唾液に含まれる消化酵素のはたらきとして、正しいものはどれか。
- 脂肪を、脂肪酸とグリセリンに分解する
- 唾液には消化酵素は含まれていない
- デンプンを、より小さい糖に分解する
- 無機塩を、体に吸収できる形に分解する
- 蛋白質を、アミノ酸に分解する
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正解 3デンプンを、より小さい糖に分解する
口はまず主食を受け取る場所なので、デンプンを分解する酵素が最初に働きます。
関連知識・ひっかけを読む
唾液の成分はほとんどが水です。そのなかにデンプンを分解する消化酵素が含まれています。
ペプシノーゲンについて、正しいものはどれか。
- 胆汁によって活性化され、脂肪を分解する
- 胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する
- そのままの形で蛋白質を分解する酵素である
- 膵液に含まれ、無機塩を分解する
- 唾液によって分解され、デンプンを糖に変える
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正解 2胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する
胃はいきなり酵素を出さず、前の段階のものを出してから胃酸で働く形に変えます。自分の胃を消化しないための仕組みです。
関連知識・ひっかけを読む
「ペプシノーゲン」は酵素の一歩手前の状態、「ペプシン」が実際に働く酵素、と対で覚えます。
小腸の表面のつくりとして、正しいものはどれか。
- 絨毛は表面積を減らして、吸収をゆっくりにするためのものである
- 絨毛は食道にあり、食べ物を胃に送るためのものである
- 絨毛は大腸の表面にあり、小腸の表面にはない
- ビロード状の絨毛という小突起で覆われ、栄養素の吸収の効率を上げている
- つるつるした平らな面で、吸収は主に胃で行われる
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正解 4ビロード状の絨毛という小突起で覆われ、栄養素の吸収の効率を上げている
細かい突起で表面積を大きくすると、同じ長さでも触れる面が増えて、栄養素をたくさん吸収できるからです。
関連知識・ひっかけを読む
絨毛は「ビロード状の小突起」と表現されます。吸収の主役が小腸である理由がこの形にあります。
交感神経と副交感神経について、正しいものはどれか。
- 作用はほぼ同じで、互いに強め合う関係にある
- 同一の器官に両方が分布することはない
- 同一の器官に分布していても、その作用はほぼ正反対である
- 副交感神経だけが内臓に分布している
- どちらも中枢神経系に分類される
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正解 3同一の器官に分布していても、その作用はほぼ正反対である
アクセルとブレーキの関係だからです。同じ器官に両方つないでおくと、働きを強めることも弱めることもできます。
関連知識・ひっかけを読む
中枢神経系は脳と脊髄から成ります。交感神経・副交感神経はそこから出て体に広がる側の神経です。
大脳の皮質のはたらきとして、正しいものはどれか。
- 脊髄の中にあり、反射だけを担当する
- 大脳の外側にあり、呼吸の調節だけを行う
- 大脳の内側にあり、感覚や思考などの作用を支配する中枢として働く
- 小脳の外側にあり、体のバランスだけを保つ
- 大脳の外側にあり、感覚や思考などの作用を支配する中枢として働く
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正解 5大脳の外側にあり、感覚や思考などの作用を支配する中枢として働く
皮という字のとおり、外側を覆っている部分です。ここが感覚や思考の中枢になっています。
関連知識・ひっかけを読む
「皮質=外側」と覚えると、内側と入れ替えた引っかけに惑わされません。
遠くを見る視力(遠見視力)の検査を行う距離として、一般に正しいものはどれか。
- 3m
- 10m
- 1m
- 5m
- 距離の決まりはない
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正解 45m
遠くを見るときと同じ目の状態にするために、一定の距離をとって測ります。
関連知識・ひっかけを読む
健康診断の視力検査でおなじみの距離です。数字を入れ替えた選択肢が出やすいので、5mと覚えます。
乱視の説明として、正しいものはどれか。
- 眼球の中の圧力が高くなって、視野が欠けていくもの
- 明るい所から暗い所に入ったとき、しばらく見えにくくなる状態のこと
- 眼球の中で光を感じる細胞が、色を区別できなくなるもの
- 水晶体が濁って、視界が白くかすんで見えるもの
- 角膜が歪んでいたり表面に凹凸があるため、眼軸などに異常がなくても物体の像が網膜上に正しく結ばれないもの
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正解 5角膜が歪んでいたり表面に凹凸があるため、眼軸などに異常がなくても物体の像が網膜上に正しく結ばれないもの
レンズの表面が歪んでいると、光が1点に集まらないからです。目の長さが正常でもぼやけます。
関連知識・ひっかけを読む
乱視の原因は「角膜の歪みや凹凸」で、眼軸(目の奥行き)の異常ではない点が問われます。
免疫でいう「抗原」の説明として、正しいものはどれか。
- 白血球のうち、細菌を食べるはたらきをする細胞のこと
- 免疫に関係する細胞によって、異物として認識される物質のこと
- 体の中で作られ、異物を攻撃するはたらきをする物質のこと
- 体温を上げて細菌を弱らせる物質のこと
- アレルギーの症状を抑えるために使う薬のこと
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正解 2免疫に関係する細胞によって、異物として認識される物質のこと
体が「これは自分のものではない」と見なした相手が抗原です。この認識が免疫の出発点になります。
関連知識・ひっかけを読む
抗原となる物質には、蛋白質や糖質などがあります。
好中球について、正しいものはどれか。
- 血漿に含まれる蛋白質で、栄養素を運ぶ
- 血小板の一種で、出血したときに血液を固める
- 赤血球の一種で、酸素を全身に運ぶ
- 白血球の一種で、偽足を出してアメーバ様運動を行い、侵入してきた細菌などを貪食する
- 骨の中にあって、カルシウムを蓄える細胞である
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正解 4白血球の一種で、偽足を出してアメーバ様運動を行い、侵入してきた細菌などを貪食する
自分から動いて細菌を包み込み、取り込んでしまう細胞だからです。体を守る最前線の役です。
関連知識・ひっかけを読む
「偽足を出してアメーバのように動く」「貪食する(食べて取り込む)」の2つが好中球の特徴です。
血漿に含まれるものとして、正しいものはどれか。
- 赤血球、白血球、血小板の3つだけ
- 水だけで、蛋白質は含まれない
- アルブミン、グロブリンなどの蛋白質
- 酸素を運ぶヘモグロビンだけ
- 血液が固まったあとに残る固形の成分
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正解 3アルブミン、グロブリンなどの蛋白質
血液は液体成分の血漿と、有形成分(血球など)に分かれます。蛋白質は液体側にとけています。
関連知識・ひっかけを読む
血液=血漿(液体)+有形成分、という組み立てで覚えると整理しやすくなります。
ABO式血液型について、正しいものはどれか。
- 血漿の型による分類で、A型の血清は抗Aと抗Bの両方の抗体を持つ
- 赤血球の血液型分類の一つで、A型の血清は抗B抗体を持つ
- 白血球の型による分類で、A型の血清は抗体を持たない
- 赤血球の血液型分類の一つで、A型の血清は抗A抗体を持つ
- 血小板の型による分類で、A型の血清は抗A抗体を持つ
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正解 2赤血球の血液型分類の一つで、A型の血清は抗B抗体を持つ
自分の赤血球を攻撃してしまわないよう、自分が持たないほうの抗体を持っているからです。
関連知識・ひっかけを読む
「A型は抗B」と反対側の組合せになる点が要点です。抗Aと入れ替えた選択肢が定番の引っかけです。
心臓が規則正しく収縮と拡張を繰り返すしくみとして、正しいものはどれか。
- 肺で発生した刺激が、血流に乗って心筋に伝わる
- 大脳から出た命令が、運動神経を通って心筋に伝わる
- 心臓の中にある洞結節(洞房結節)で発生した刺激が、刺激伝導系を介して心筋に伝わる
- 血液が心臓に戻ってくる圧力によって、心筋が受動的に動かされる
- 心臓の弁が開閉することによって、心筋に刺激が生じる
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正解 3心臓の中にある洞結節(洞房結節)で発生した刺激が、刺激伝導系を介して心筋に伝わる
心臓は自分で電気信号を出す部分を持っているからです。その信号が決まった道筋を通って広がるので、規則正しく動きます。
関連知識・ひっかけを読む
拍動の速さは自律神経の支配を受けます。交感神経がはたらくと心拍数が増え、副交感神経がはたらくと減ります。
体循環における血液の流れとして、正しいものはどれか。
- 左心室から肺静脈に入り、肺をめぐって静脈血となり、右心房に戻ってくる
- 右心房から肺動脈に入り、肺をめぐって動脈血となり、左心室に戻ってくる
- 右心室から大動脈に入り、全身をめぐって動脈血となり、左心房に戻ってくる
- 左心房から大動脈に入り、全身をめぐって静脈血となり、右心室に戻ってくる
- 左心室から大動脈に入り、全身をめぐって静脈血となり、右心房に戻ってくる
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正解 5左心室から大動脈に入り、全身をめぐって静脈血となり、右心房に戻ってくる
全身に血を送り出すポンプが左心室だからです。酸素を配り終えた血が静脈血となって、右心房に帰ってきます。
関連知識・ひっかけを読む
肺循環は、右心室から肺動脈を通って肺の毛細血管に入り、肺静脈を通って左心房に戻る流れです。出口と入口を入れ替えた記述が引っかけになります。
コルチゾールの内分泌器官とはたらきの組合せとして、正しいものはどれか。
- 副腎皮質 ― 血糖量の増加
- 下垂体 ― 体液中の塩類バランスの調節
- 膵臓 ― 血糖量の減少
- 甲状腺 ― 体液中のカルシウムバランスの調節
- 副腎髄質 ― 血糖量の減少
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正解 1副腎皮質 ― 血糖量の増加
コルチゾールは体に負担がかかったときに出て、動くためのエネルギーを用意するために血糖を上げるホルモンだからです。
関連知識・ひっかけを読む
同じ副腎皮質から出るアルドステロンは、体液中の塩類バランスを調節します。出どころが同じでもはたらきが違うので、セットで覚えます。
膵臓から分泌されるホルモンのはたらきとして、正しいものはどれか。
- インスリンは血糖量を減少させ、グルカゴンは血糖量を増加させる
- インスリンもグルカゴンも、血糖量を増加させる
- インスリンは血糖量を増加させ、グルカゴンは血糖量を減少させる
- インスリンは体液中の塩類バランスを、グルカゴンはカルシウムバランスを調節する
- インスリンもグルカゴンも、血糖量を減少させる
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正解 1インスリンは血糖量を減少させ、グルカゴンは血糖量を増加させる
血糖は高すぎても低すぎても困るので、下げる役と上げる役が対になっているからです。どちらも膵臓から出ます。
関連知識・ひっかけを読む
血糖量を増やすホルモンはほかにもあり、副腎皮質から出るコルチゾールも血糖量を増加させます。
蛋白質について、正しいものはどれか。
- 約20種類のアミノ酸が結合してできており、内臓、筋肉、皮膚など人体の臓器等を構成する主成分である
- 約100種類のアミノ酸が結合してできており、体内ではまったく合成できない
- ブドウ糖が多数結合してできており、主に肝臓に蓄えられる
- 無機塩の一種で、酵素による分解を受けずにそのまま吸収される
- 約20種類の脂肪酸が結合してできており、主にエネルギー源として使われる
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正解 1約20種類のアミノ酸が結合してできており、内臓、筋肉、皮膚など人体の臓器等を構成する主成分である
体そのものを作る材料だからです。20種類ほどのアミノ酸を、いろいろな順番でつないで作られています。
関連知識・ひっかけを読む
食べた蛋白質はアミノ酸に分解されて小腸から吸収され、血液に入ったあと、体内の各組織でふたたび蛋白質に合成されます。
飢餓時にみられる糖新生の説明として、正しいものはどれか。
- 筋肉で、グリコーゲンを合成して蓄えること
- 膵臓で、インスリンを分泌して血糖量を下げること
- 小腸で、ブドウ糖を吸収して血液に取り込むこと
- 肝臓などで、アミノ酸などからブドウ糖を生成すること
- 肝臓などで、ブドウ糖からアミノ酸を生成すること
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正解 4肝臓などで、アミノ酸などからブドウ糖を生成すること
食べ物が入ってこなくても脳はブドウ糖を必要とします。そこで体の蛋白質を分解して得たアミノ酸から、ブドウ糖を作り出すからです。
関連知識・ひっかけを読む
肝臓ではアミノ酸から血漿蛋白質も合成されます。肝臓は「蓄える・作り変える・解毒する」という役目をまとめて持っています。
十二指腸に胃から酸性の消化物が入ってきたときに起こることとして、正しいものはどれか。
- 何も分泌されず、酸性のまま小腸を通過する
- 酸性の膵液が分泌され、酸性がさらに強められる
- アルカリ性の膵液が分泌され、酸が中和される
- 胆汁に含まれるトリプシンによって、酸が分解される
- アルカリ性の胃液が分泌され、酸が中和される
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正解 3アルカリ性の膵液が分泌され、酸が中和される
胃の中で強い酸にさらされた食べ物がそのまま腸を通ると、腸が傷んでしまうからです。だからアルカリ性の膵液で中和します。
関連知識・ひっかけを読む
胆汁はアルカリ性ですが、消化酵素は含んでいません。蛋白質を分解するトリプシンは、膵液に含まれる酵素です。
ヘマトクリットの説明として、正しいものはどれか。
- 血液中に占める白血球の容積の割合で、貧血になると値は高くなる
- 血液中に占める赤血球の容積の割合で、貧血になると値は低くなる
- 血液中の赤血球の数そのもので、貧血になると値は高くなる
- 血液中に占める血漿の割合で、貧血になると値は低くなる
- 血液中のヘモグロビンの量そのもので、貧血になっても変わらない
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正解 2血液中に占める赤血球の容積の割合で、貧血になると値は低くなる
赤血球がどれだけ詰まっているかを表す割合だからです。赤血球が減る貧血では、この割合も下がります。
関連知識・ひっかけを読む
赤血球は骨髄で作られ、寿命は約120日です。血球の中でいちばん数が多い細胞です。
リンパ球について、正しいものはどれか。
- 赤血球の一種で、酸素を全身に運ぶ
- 血漿に含まれる蛋白質で、栄養素を運ぶ
- 白血球の約30パーセントを占め、Tリンパ球やBリンパ球などの種類があり、免疫反応に関与する
- 血小板の一種で、出血したときに血液を固める
- 白血球の約60パーセントを占め、偽足を出して細菌を貪食する
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正解 3白血球の約30パーセントを占め、Tリンパ球やBリンパ球などの種類があり、免疫反応に関与する
免疫の司令役と抗体づくりを担う細胞だからです。白血球の中では好中球に次いで多く、およそ3割を占めます。
関連知識・ひっかけを読む
好中球は白血球の約60パーセントを占め、偽足を出してアメーバのように動き、侵入してきた細菌などを貪食します。
神経細胞(ニューロン)の構造として、正しいものはどれか。
- 通常、複数の細胞体、1本の軸索、1個の樹状突起から成る
- 通常、複数の細胞体と複数の軸索から成る
- 通常、1本の軸索と複数の樹状突起から成り、細胞体はない
- 通常、1個の細胞体、1本の軸索、複数の樹状突起から成る
- 通常、1個の細胞体と1個の樹状突起だけから成り、軸索はない
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正解 4通常、1個の細胞体、1本の軸索、複数の樹状突起から成る
信号を受け取る枝はたくさんあり、送り出す線は1本、という形をしているからです。だから樹状突起は複数で、軸索は1本です。
関連知識・ひっかけを読む
神経系は中枢神経系と末梢神経系に大別され、中枢神経系は脳と脊髄から成ります。ニューロンは、その神経系を構成する基本的な単位です。
反射について、正しいものはどれか。
- 刺激に対して意識的に判断してから起こす反応をいい、大脳の皮質で組み立てられる
- 運動を続けることによって筋肉が太くなる現象をいう
- 刺激を受けてから数分たって現れる反応をいい、ホルモンによって起こる
- 刺激に対して意識とは無関係に起こる定型的な反応をいい、最も単純なものに膝蓋腱反射などの伸張反射がある
- 同じ刺激を繰り返すうちに反応しなくなる現象をいう
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正解 4刺激に対して意識とは無関係に起こる定型的な反応をいい、最も単純なものに膝蓋腱反射などの伸張反射がある
脳で考える前に、脊髄のところで折り返して起こる反応だからです。だから意識とは関係なく、いつも同じ形で出ます。
関連知識・ひっかけを読む
膝のお皿の下の腱をたたくと足がはね上がるのが膝蓋腱反射です。筋肉が急に伸ばされたことに反応するので、伸張反射といいます。
荷物を持ち上げたり屈伸運動をしたりするとき、関節運動に関与する筋肉に生じている収縮はどれか。
- 単収縮
- 等尺性収縮
- 弛緩
- 強直
- 等張性収縮
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正解 5等張性収縮
筋肉の張力はほぼ一定のまま、長さが変わって関節が動く収縮だからです。「張力が等しい」ので等張性といいます。
関連知識・ひっかけを読む
姿勢を保つときのように、筋肉の長さが変わらないまま力を出す収縮は等尺性収縮です。運動によって筋肉が太くなることは、筋肉の活動性肥大といいます。
眼の網膜にある視細胞に関する記述として、正しいものはどれか。
- 錐状体と杆状体はどちらも色だけを感じる
- 杆状体は水晶体の中にある
- 錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる
- 錐状体は虹彩の表面に分布している
- 錐状体は明暗を感じ、杆状体は色を感じる
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正解 3錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる
網膜の錐状体(すいじょうたい)は色を、杆状体(かんじょうたい)は明暗を感じ分けます。役割の入れ替えが定番のひっかけです。
関連知識・ひっかけを読む
「錐(すい)はカラーのスイッチ」など語呂で固定してしまうのが早道です。暗い所で色が分かりにくいのは、暗所では杆状体が主に働くためです。
消化と吸収に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 小腸の表面は絨毛という小突起で覆われ、栄養素の吸収効率を上げている
- 無機塩やビタミン類は、酵素で分解されてから吸収される
- ペプシノーゲンは胃酸によってペプシンになり、蛋白質を分解する
- 唾液の成分はほとんどが水だが、デンプンをより小さい糖に分解する消化酵素を含む
- 蛋白質は分解されてアミノ酸として吸収される
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正解 2無機塩やビタミン類は、酵素で分解されてから吸収される
無機塩(ミネラル)とビタミン類は、酵素による分解を受けずにそのまま吸収されます。分解が必要なのは蛋白質・糖質・脂質の三大栄養素です。
関連知識・ひっかけを読む
唾液のアミラーゼ(デンプン→糖)、胃のペプシン(蛋白質)、膵液のリパーゼ(脂質)と、酵素と対象の組合せで整理しておくと消化器系の問題は安定します。
神経系に関する記述として、正しいものはどれか。
- 大脳の中心部の髄質が感覚や思考の中枢として働く
- 有髄神経線維は、無髄神経線維よりも神経伝導速度が速い
- 中枢神経系は脳のみで構成される
- 交感神経と副交感神経は、同一器官に対して常に同じ方向に作用する
- 有髄神経線維は、無髄神経線維よりも神経伝導速度が遅い
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正解 2有髄神経線維は、無髄神経線維よりも神経伝導速度が速い
髄鞘(ずいしょう)のある有髄神経線維は、興奮が髄鞘の切れ目を跳び跳びに伝わる(跳躍伝導)ため、無髄線維より伝導速度が速くなります。
関連知識・ひっかけを読む
中枢神経系は脳と脊髄、交感神経と副交感神経は同一器官でほぼ正反対に作用、大脳は外側の皮質が感覚・思考の中枢。この3点も同じ問題でよく問われます。
肝臓の機能に該当しないものは、次のうちどれか。
- 血液中の有害な物質を分解する
- コレステロールを合成する
- 尿素を合成する
- グリコーゲンを合成し、分解する
- インスリンを分泌して血糖値を下げる
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正解 5インスリンを分泌して血糖値を下げる
インスリンの分泌は膵臓(ランゲルハンス島)の働きで、肝臓の機能ではありません。肝臓は合成・分解・解毒の臓器と覚えます。
関連知識・ひっかけを読む
肝臓の機能として出るのは、コレステロール合成・尿素合成・解毒・グリコーゲンの合成と分解・胆汁の生成などです。「分泌するホルモン系」が混ざったら疑ってかかります。
腎臓と尿の生成に関する記述として、正しいものはどれか。
- 原尿は膀胱で濃縮されて尿になる
- 尿の生成に尿細管は関与しない
- 原尿中の電解質はすべてそのまま尿として排泄される
- 血球や蛋白質は糸球体からボウマン嚢に濾し出される
- 原尿中に濾し出された電解質の多くは、尿細管から血中に再吸収される
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正解 5原尿中に濾し出された電解質の多くは、尿細管から血中に再吸収される
糸球体で濾し出された原尿には体に必要な電解質や糖も含まれており、その多くは尿細管を通る間に血中へ再吸収されます。
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血球と蛋白質は大きいため糸球体では濾過されず、尿に出ていれば異常のサインです。原尿は1日約150Lも作られ、尿になるのは約1.5Lという規模感も覚えておくと選択肢を切れます。
血液に関する記述として、正しいものはどれか。
- 血小板は核を持つ球形の細胞である
- 血液の凝固は赤血球が変形して起こる現象である
- ABO式血液型で、A型の血清は抗A抗体を持つ
- 血漿には蛋白質は含まれていない
- 出血すると、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、血球と結合して凝固する
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正解 5出血すると、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、血球と結合して凝固する
血液凝固の本体は、血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)がフィブリン(線維素)に変わり、血球を絡めて固まる反応です。
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血小板は核を持たない不定形の細胞で凝固に関与します。血漿にはアルブミン・グロブリンなどの蛋白質が含まれ、A型の血清が持つのは抗B抗体です。
体温調節に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 寒冷な環境では、皮膚の血管が拡張して血流量が増え、熱の放散が増加する
- 発汗は体温を下げる働きをする
- 体表面から水分が蒸発するときの気化熱により体温は下がる
- 外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする性質を恒常性(ホメオスタシス)という
- 体温調節中枢は間脳の視床下部にある
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正解 1寒冷な環境では、皮膚の血管が拡張して血流量が増え、熱の放散が増加する
寒冷時は皮膚の血管が「収縮」して血流量が減り、熱の放散を抑えます。拡張して放熱が増えるのは暑いときの反応で、逆になっています。
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体温調節中枢=視床下部、恒常性=ホメオスタシス、気化熱による放熱、の3点セットで出題されます。100gの水分蒸発で体重70kgの人の体温が約1℃下がる、という計算値も過去に出ています。
免疫に関する記述として、正しいものはどれか。
- 免疫が人体の組織を傷害する反応をホメオスタシスという
- 抗原とは、抗体を作る人体側の細胞のことをいう
- 好中球は白血球の一種であり、偽足を出してアメーバ様運動を行い、体内に侵入した細菌などを貪食する
- 抗原となる物質は蛋白質に限られる
- 好中球は赤血球の一種である
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正解 3好中球は白血球の一種であり、偽足を出してアメーバ様運動を行い、体内に侵入した細菌などを貪食する
好中球は白血球の一種で、アメーバのように偽足を出して動き、細菌などの異物を貪食(どんしょく)して排除します。
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抗原は「異物として認識される物質」で、蛋白質のほか糖質なども含まれます。免疫が自分の組織を傷つけてしまう反応はアレルギーで、気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎が代表例です。
心臓及び血液循環に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 心臓の拍動は自律神経の支配を受けている
- 心臓の拍動のリズムは、大脳が直接指令を出すことで作られている
- 洞結節(洞房結節)で発生した刺激が刺激伝導系を介して心筋に伝わり、心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返す
- 動脈硬化が進行すると血管の狭窄や閉塞を招き、臓器への酸素や栄養分の供給が妨げられる
- 体循環では、血液は左心室から大動脈に入り、静脈血となって右心房に戻る
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正解 2心臓の拍動のリズムは、大脳が直接指令を出すことで作られている
拍動のリズムを作るのは心臓自身にある洞結節(ペースメーカー)で、大脳の直接指令ではありません。自律神経は拍動の速さを調節する立場です。
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体循環は「左心室→大動脈→全身→右心房」、肺循環は「右心室→肺動脈→肺→左心房」。肺動脈に静脈血が流れる、という点もよく問われます。
ヒトのホルモン、その内分泌器官及びはたらきの組合せとして、誤っているものはどれか。
- アルドステロン ── 副腎皮質 ── 体液中の塩類バランスの調節
- グルカゴン ── 膵臓 ── 血糖量の増加
- コルチゾール ── 副腎皮質 ── 血糖量の増加
- インスリン ── 副腎皮質 ── 血糖量の増加
- インスリンは血糖量を減少させる唯一のホルモンである
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正解 4インスリン ── 副腎皮質 ── 血糖量の増加
インスリンは膵臓(ランゲルハンス島)から分泌され、血糖量を「減少」させるホルモンです。副腎皮質・血糖増加という組合せは二重に誤っています。
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血糖を上げる側はコルチゾール・グルカゴン・アドレナリンなど複数ありますが、下げるのはインスリンだけです。「上げる軍団 vs 下げるのは1人」と覚えると混乱しません。
蛋白質とその代謝に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 肝臓では、アミノ酸から血漿蛋白質が合成される
- 飢餓時には、筋肉でアミノ酸からブドウ糖を生成する糖新生が行われる
- 蛋白質は消化により分解され、アミノ酸として吸収される
- 血液循環に入ったアミノ酸は、体内の各組織で蛋白質に再合成される
- 蛋白質は約20種類のアミノ酸が結合してできており、人体の臓器等を構成する主成分である
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正解 2飢餓時には、筋肉でアミノ酸からブドウ糖を生成する糖新生が行われる
糖新生が行われる場所は主に「肝臓」です。飢餓時に肝臓などでアミノ酸等からブドウ糖を作ります。筋肉ではありません。
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肝臓は「血漿蛋白質の合成」「糖新生」「尿素の合成」など代謝の中心です。場所の入れ替え(肝臓→筋肉・腎臓)が定番のひっかけです。
血液に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 赤血球の寿命は約10日で、血球の中で最も短い
- リンパ球は白血球の約30%を占め、Tリンパ球・Bリンパ球などがあり免疫反応に関与する
- 血液中に占める赤血球の容積の割合をヘマトクリットといい、貧血になると低くなる
- 赤血球は骨髄で産生され、寿命は約120日で、血球の中で最も多い
- 好中球は白血球の約60%を占め、細菌などを貪食する
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正解 1赤血球の寿命は約10日で、血球の中で最も短い
赤血球の寿命は約120日(約4か月)です。10日ではありません。骨髄で作られ、血球の中で最も数が多いのも赤血球です。
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ヘマトクリット(赤血球の容積割合)は男性約45%・女性約40%で、貧血で低下します。好中球60%・リンパ球30%という白血球の内訳も数字ごと覚えます。
神経系に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 交感神経系は、心拍数を減少させ、消化管の運動を活発にする
- 交感神経と副交感神経は多くの器官でほぼ正反対に働く
- 体性神経には感覚神経と運動神経がある
- 神経細胞は通常、1個の細胞体、1本の軸索、複数の樹状突起から成り、ニューロンともいわれる
- 神経系は中枢神経系と末梢神経系に大別され、中枢神経系は脳と脊髄から成る
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正解 1交感神経系は、心拍数を減少させ、消化管の運動を活発にする
交感神経は「闘争と逃走」の神経で、心拍数を増加させ、消化管の運動は抑制します。減少・活発は副交感神経の働きで、逆になっています。
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ニューロンの構造(細胞体1・軸索1・樹状突起複数)は数字を入れ替えるひっかけが出ます。「軸索は1本だけ」と覚えておきます。
筋肉に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 運動によって筋肉が太くなることを活動性肥大という
- 荷物を持ち上げるときや屈伸運動では、関節運動に関与する筋肉に等張性収縮が生じている
- 筋肉は神経からの刺激によって収縮する
- 刺激に対して意識と無関係に起こる定型的な反応を反射といい、膝蓋腱反射などの伸張反射が最も単純な反射である
- 筋肉の最大筋力は、単位断面積当たりで比べると男性が女性の約2倍である
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正解 5筋肉の最大筋力は、単位断面積当たりで比べると男性が女性の約2倍である
最大筋力を筋肉の単位断面積当たりで比べると、性差や年齢差はほとんどありません。筋力の個人差は主に筋肉の太さの差です。
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等張性収縮(長さが変わる:屈伸など)と等尺性収縮(長さが変わらない:姿勢保持など)の区別も同じ問題でよく問われます。
ストレスに伴う心身の反応に深く関与する物質として、正しいものはどれか。
- ヘモグロビンとミオグロビン
- アルブミンとグロブリン
- インスリンとグルカゴン
- ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモン
- ペプシンとトリプシン
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正解 4ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモン
緊張したときに出るホルモンが、心拍や血圧の変化を起こします。
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昇進・転勤・配置替えのほか、職場の騒音・気温・湿度・悪臭もストレスの原因になります。自律神経系と内分泌系のバランスが崩れると、精神神経科的疾患や内科的疾患が生じることがあります。
体の傾きや回転の方向を知覚する前庭及び半規管がある場所として、正しいものはどれか。
- 内耳
- 中耳
- 外耳
- 鼻の奥にある副鼻腔
- のどの奥にある咽頭
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正解 1内耳
耳は音を聞く器官ですが、その一番奥にある内耳に、体のバランスを感じ取るしくみも同居しているからです。
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内耳は、聴覚を担う蝸牛と、平衡感覚を担う前庭・半規管からできています。前庭は体の傾きを、半規管は体の回転の方向を感じ取ります。中耳には、鼓膜の振動を内耳へ伝える耳小骨があります。
皮膚感覚の感覚点の密度について、正しいものはどれか。
- 痛覚点の密度が、他の感覚点に比べて高い
- 冷覚点の密度が、他の感覚点に比べて高い
- 温覚点の密度が、他の感覚点に比べて高い
- 触圧覚点の密度が、他の感覚点に比べて高い
- どの感覚点も、密度は同じである
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正解 1痛覚点の密度が、他の感覚点に比べて高い
痛みは体を守るための警報なので、どこを傷つけられてもすぐ気づけるように、もっとも細かく張りめぐらされているからです。
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皮膚感覚には、触圧覚・痛覚・温度覚(温覚と冷覚)があります。温度覚では冷覚点のほうが温覚点より多く、冷たさのほうが素早く感じられます。内臓の感覚は部位をはっきり特定しにくく、鈍い感覚です。
神経細胞の細胞体が集まっているところの呼び名として、正しいものはどれか。
- 中枢神経系では神経核、末梢神経系では神経節という
- 中枢神経系では神経節、末梢神経系では神経核という
- 中枢神経系でも末梢神経系でも、神経核という
- 中枢神経系でも末梢神経系でも、神経節という
- 中枢神経系でも末梢神経系でも、決まった呼び名はない
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正解 1中枢神経系では神経核、末梢神経系では神経節という
中枢側は「核」、末梢側は「節」と呼び分けます。中枢は脳と脊髄、末梢はそこから出て体中に広がる神経です。
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神経系は、中枢神経系(脳と脊髄)と末梢神経系に分かれます。末梢神経系はさらに、体を動かしたり感覚を伝える体性神経と、内臓や血管を調節する自律神経に分けられます。神経細胞の細胞体から伸びる長い1本が軸索、短く枝分かれしたものが樹状突起です。
尿の性状について、正しいものはどれか。
- 淡黄色の液体で固有の臭気があり、通常は弱酸性である
- 淡黄色の液体で固有の臭気があり、通常は弱アルカリ性である
- 淡黄色の液体で固有の臭気があり、通常は強いアルカリ性である
- 無色でほとんど臭気がなく、通常は中性である
- 色・臭気・酸性かアルカリ性かは個人差が大きく、目安となる性状はない
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正解 1淡黄色の液体で固有の臭気があり、通常は弱酸性である
体の中でできた酸を尿として捨てているので、ふつうは酸性のほうに傾くからです。
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尿検査では、蛋白や糖が出ていないかを見ます。蛋白質や血球は大きいので糸球体では濾し出されず、尿に出ていれば異常のサインです。尿素窒素は血液の検査項目で、腎臓のはたらきが落ちると血液中に増えます。
眼を使う作業を続けたときに目が疲れるしくみとして、正しいものはどれか。
- 水晶体の厚みを調節する毛様体筋の緊張と、脳の疲労によって起こる
- 硝子体の厚みを調節する毛様体筋の緊張と、脳の疲労によって起こる
- 角膜の厚みを調節する毛様体筋の緊張によって起こる
- 網膜そのものが伸び縮みすることによって起こる
- 涙の量が増えることによって起こる
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正解 1水晶体の厚みを調節する毛様体筋の緊張と、脳の疲労によって起こる
近くを見続けると、水晶体を厚いままに保つために筋肉が緊張し続けるからです。
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水晶体はカメラのレンズにあたり、毛様体筋が厚みを変えてピントを合わせます。硝子体は眼球の中を満たすゼリー状のもので、厚みを変えるはたらきはありません。水晶体が濁って視界が白くかすむものが白内障です。
不感蒸泄の説明として、正しいものはどれか。
- 発汗とは別に、皮膚や呼気から水分が失われていく現象のこと
- 汗腺から汗が出て、皮膚の表面から蒸発する現象のこと
- 呼気から水分が失われる現象だけを指す言葉のこと
- 暑いときに体温を下げるため、意識して水分を取ること
- 体温調節中枢がはたらかなくなり、体温が上がってしまう状態のこと
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正解 1発汗とは別に、皮膚や呼気から水分が失われていく現象のこと
汗をかいているという自覚(感じ)がないまま水分が出ていくので「不感」と呼ばれます。
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不感蒸泄でも体の熱は奪われています。体重70キログラムの人の体の表面から100グラムの水分が蒸発すると、気化熱が奪われて体温は約1度下がる計算になります。体温調節中枢は間脳の視床下部にあります。
体液性免疫と細胞性免疫の説明として、正しいものはどれか。
- リンパ球が作る抗体によって病原体を攻撃するのが体液性免疫、リンパ球などが直接に病原体を取り込んで排除するのが細胞性免疫である
- リンパ球が作る抗体によって病原体を攻撃するのが細胞性免疫、リンパ球などが直接に病原体を取り込んで排除するのが体液性免疫である
- どちらも抗体のはたらきによるもので、抗体の種類が違うだけである
- 体液性免疫は血液の中だけ、細胞性免疫は皮膚だけではたらく免疫である
- 体液性免疫は生まれつき備わったもの、細胞性免疫は予防接種で作られるものである
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正解 1リンパ球が作る抗体によって病原体を攻撃するのが体液性免疫、リンパ球などが直接に病原体を取り込んで排除するのが細胞性免疫である
抗体は血液などの体液にとけて運ばれるので「体液性」、細胞が自分で相手を処理するので「細胞性」と呼ばれます。
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抗体は、その抗原に対してだけ反応する免疫グロブリンという蛋白質です。抗原は、免疫にかかわる細胞が「自分のものではない」と見なした物質のことで、蛋白質や糖質などがあります。免疫が逆に自分の組織や細胞を傷つけてしまうことをアレルギーといいます。
老人性難聴の特徴として、正しいものはどれか。
- 高い音域の音から聞こえにくくなる
- 1,000ヘルツより低い音域の音から聞こえにくくなる
- 低い音域と高い音域が、同時に同じ程度で聞こえにくくなる
- 片方の耳だけが聞こえにくくなる
- 音の大きさは分かるが、音の高さだけが分からなくなる
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正解 1高い音域の音から聞こえにくくなる
音を電気の信号に変える細胞のうち、高い音を受け持つものから先に傷んでいくからです。
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加齢では、動体視力が衰え、体温の調節がうまくいかなくなって熱中症になりやすくなり、骨密度の減少と筋力の低下で骨折しやすくなります。平衡感覚も低下して転びやすくなります。騒音による騒音性難聴も、4,000ヘルツ付近の高い音から始まります。
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問題データ最終更新:2026-08-14