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ボイラー整備士 器材・薬品等に関する知識の練習問題15問
ボイラー整備士の試験科目「器材・薬品等に関する知識」の問題を15問掲載しています。 本番の出題数は5問です。すべての問題に「なぜそうなるか」「ここだけ覚える」の解説と、根拠となる出典を付けています。 このうち15問は、法令の条文や公的な技術資料にあたって内容を確認済みです。
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器材・薬品は5問だけど1問4点
この科目の練習問題は全15問です。収録論点の例:足場(3問)、化学洗浄用機器(3問)、チューブクリーナ(2問)。この内訳は当サイトの収録数で、本試験の出題配分ではありません。
この科目は5問で20点。1問あたり4点と、10問の科目(1問3点)より重く、5問の科目ほど1問の失点が大きいのがボイラー整備士の配点構造です。
問われるのは足場・チューブクリーナ・照明器具・化学洗浄用機器・清缶剤などの薬品——整備の現場道具です。ほかの免許試験にない科目で市販教材の情報も薄いので、このページの練習問題で論点を一巡できるようにしています。
科目ごとの時間配分は勉強時間の記事にまとめています。
チューブクリーナの工具は「スケールの硬さ・場所」で選ぶ
胴内の硬質スケールの除去はLGブラシ
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選択肢を考えたあと、「答えと解説を見る」を開いて確認できます。
ボイラーの機械的清浄作業で、胴内の硬質スケールを除去するときにチューブクリーナに取り付ける工具として、正しいものはどれか。
- 細管用カッタ
- 電動サンダ
- LGブラシ
- 平形ブラシ
- 穂ブラシ
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正解 3LGブラシ
硬いスケールは、こするだけでは落ちません。硬質スケール用のブラシで削り落とします。
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軟質スケールの除去には穂ブラシを使い、ドラム内面に付着した軟質スケールなどの除去には平形ブラシを使います。
細い直管や細い緩やかな曲管のスケールを除去するときに、チューブクリーナに取り付ける工具として、正しいものはどれか。
- 電動サンダ
- 細管用カッタ
- LGブラシ
- 平形ブラシ
- 穂ブラシ
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正解 2細管用カッタ
細い管の中には大きなブラシが入りません。管の太さに合った刃で、内側から削り取ります。
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水管以外の部分の清浄作業は主に手工具で行いますが、必要に応じて電動クリーナーなどの機械工具も使います。
整備作業で設置する足場について、正しいものはどれか。
- 足場の組立てや解体に、資格についての定めはない
- 高さ5m以上の足場でも、経験のある作業者だけで組み立ててよい
- 作業主任者の指揮が必要なのは、高さ20m以上の足場に限られる
- 作業主任者が必要なのは組立てのときだけで、解体のときは必要ない
- 高さ5m以上の足場の組立てや解体は、所定の資格を持った作業主任者の指揮のもとで行う
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正解 5高さ5m以上の足場の組立てや解体は、所定の資格を持った作業主任者の指揮のもとで行う
足場は、組み立てるときと解体するときがいちばん不安定です。だから資格を持つ人が指揮をとります。
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枠組足場は建枠、交さ筋かい、床付き布枠を基本部材とし、脚柱ジョイントやジャッキ型ベース金具などを用いて組み立てます。単管足場は足場用鋼管や足場板を緊結金具、継手金具などで構成します。
2つ以上の脚立に直接足場板を架け渡す脚立足場の作り方として、正しいものはどれか。
- 脚立の最上段に架けて、しっかりと固定する
- 脚立は1つでよく、もう一方の端は壁に立てかければよい
- 足場板は固定せず、作業のたびに位置をずらして使う
- 脚立の最上段には架けず、上から2段目以下の段にしっかりと固定する
- 脚立の最上段に架け、固定せずに載せておく
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正解 4脚立の最上段には架けず、上から2段目以下の段にしっかりと固定する
最上段は面積が狭く、板がずれると一気に落ちます。少し下の段に固定すれば安定します。
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高さ5m以上の足場の組立てや解体は、所定の資格を持った作業主任者の指揮のもとで行います。
燃焼室、煙道、ドラムなどの内部で使用する照明器具として、正しいものはどれか。
- コンセントの接続部には漏電遮断器を取り付けてはならない
- 防爆構造で、ガードを取り付けたものを使用する
- 一般の白熱電球を、ガードを付けずにそのまま使用する
- 内部では照明を使わず、外部からの光だけで作業する
- 防爆構造であれば、ガードは取り付けなくてよい
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正解 2防爆構造で、ガードを取り付けたものを使用する
内部には燃料のガスが残っていることがあります。火花が出ない造りにし、割れないようにガードで守ります。
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コンセントの接続部には漏電遮断器を取り付けます。コードリールに巻いたコードを長時間使うときは、巻いたままにせず延ばして使います。
ボイラーの化学洗浄に使用する薬液用タンクの容量として、望ましいものはどれか。
- 洗浄を行うボイラー1基分の水容量以上
- 洗浄を行うボイラーの水容量の10分の1以上
- 洗浄を行うボイラーの水容量の100分の1以上
- 薬液用ポンプの1分間の吐出量と同じ量
- 容量の目安はなく、大きさは問わない
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正解 1洗浄を行うボイラー1基分の水容量以上
ボイラーの中を薬液で満たすので、少なくとも同じだけの量を用意できる大きさが必要になります。
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薬液循環用タンクは、循環する薬液を受けてはがれ落ちたスケールや固形分を分離するもので、ボイラーの水容量の10分の1以上が望ましいとされます。どちらのタンクにも蒸気式又は電気式の薬液加熱装置を設けることが望まれます。
ボイラーの酸洗浄で発生するガスを逃がすガス放出管を設ける位置として、正しいものはどれか。
- 薬液用ポンプの吸込み側
- 煙突の頂部
- 薬液循環用タンクの底部
- ボイラーの胴下部の吹出し管
- ボイラーの胴上部の開口部
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正解 5ボイラーの胴上部の開口部
洗浄中に発生するガスは薬液の液面より上の気室にたまります。胴のいちばん高いところの開口部から放出管で安全な場所へ導きます。
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薬液用タンクは洗浄するボイラー1基分の水容量以上、薬液循環用タンクは水容量の10分の1以上の容量が望ましく、どちらにも蒸気式か電気式の薬液加熱装置を設けるのが望ましいとされます。
ボイラーの整備作業で、狭い場所で使う照明器具の配線について、正しいものはどれか。
- 配線は水たまりや薬液の中を通しても差し支えない
- 配線は床にはわせず、必ず天井からつり下げる
- 配線は他の配線と交差させて、互いに固定し合うようにする
- 他の配線と束ねてまとめ、1本にして引き回す
- ほかの配線と交差したり入り組んだりしないよう、できるだけ整理して引き回す
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正解 5ほかの配線と交差したり入り組んだりしないよう、できるだけ整理して引き回す
狭い場所で配線が交差したり入り組んだりすると、引っかけて抜けたり、被覆が傷ついたりします。すっきり引き回すのが基本です。
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作業場所全体の照明は、明るい所と暗い所の差が大きくならず、普通に見てまぶしくないようにします。可燃性ガスが残っているおそれのある煙道内の清掃では、絶縁が完全なキャブタイヤケーブルを使います。
ボイラーの酸洗浄で、洗浄中に酸液中へ溶け出す鉄イオンや銅イオンなどの酸化性イオンによる鋼材の腐食を防ぐために酸液へ添加するものとして、正しいものはどれか。
- 食塩水
- りん酸ナトリウム
- 酸化剤
- 希硫酸
- 還元剤や銅イオン封鎖剤
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正解 5還元剤や銅イオン封鎖剤
スケールから溶け出した酸化性のイオンは、鋼材を余計に腐食させます。それを還元したり、銅イオンを封じ込めたりする助剤を加えて、酸化性イオンの濃度を一定値以下に抑えます。
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スケールの組成によっては、酸液に溶け出す酸化性イオンが多いほど、それに比例して鋼材の腐食が進みます。また、酸液の濃度に著しい差が生じると濃淡電池ができて鋼材が腐食することがあります。
ボイラーの炉壁材に使う耐火れんがについて、正しいものはどれか。
- 高アルミナ質耐火れんがと粘土質耐火れんがは、耐火度も耐荷重性も同じである
- 高アルミナ質の耐火れんがは、粘土質のものより耐火度が高く、高温での耐荷重性も高い
- 普通れんがは高温での耐荷重性が高いので、炉の内張りに使われる
- 粘土質の耐火れんがは、高アルミナ質のものより耐火度が高く、高温での耐荷重性も高い
- 普通れんがは耐火度が高いので、外だきボイラーの築炉の外装に使われる
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正解 2高アルミナ質の耐火れんがは、粘土質のものより耐火度が高く、高温での耐荷重性も高い
アルミナ分が多いほど、高い温度に耐え、熱いまま荷重を受けても変形しにくくなります。粘土質より上位の耐火れんがです。
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普通れんがは「耐火度は高いが耐荷重性が低い」という説明が誤りとして出題されています。発泡プラスチック保温材で「フェノールフォームよりポリスチレンフォームの方が高い温度で使える」というのも誤りです。
整備作業で脚立を単独で使うときの注意として、正しいものはどれか。
- 脚立を単独で使うときは、脚の下に木片を挟んで高さを稼いでよい
- 脚立をまたいで作業すると体が安定するので、またいで作業するのがよい
- 脚立は単独で使うときに限り、開き止めを掛けなくてもよい
- 天板の上に乗ったり、脚立をまたいで作業したりすると、転落の危険が大きくなる
- 天板の上に立つと視界が広がるので、高い所の作業では天板の上に立つのがよい
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正解 4天板の上に乗ったり、脚立をまたいで作業したりすると、転落の危険が大きくなる
天板の上や、脚立をまたいだ姿勢は体を支えるものがなく、バランスを崩したときにそのまま落ちます。
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単管足場は、足場用鋼管や足場板を緊結金具や継手金具で組み立てますが、鋼管に凹みがあるものは強度が落ちているので使いません。ローリングタワーは、作業者を乗せたまま動かしてよい構造ではありません。
ボイラーの炉壁に使う不定形耐火物の説明として、正しいものはどれか。
- キャスタブル耐火物とプラスチック耐火物の2種類があり、耐火度は高いが強度は低い
- 発泡プラスチックを主体とした保温材のことで、低温部の保温に使う
- ガスケットの一種で、管の継ぎ目の漏れ止めに使う
- 決まった形に焼き固めたれんがのことで、積み上げて使う
- キャスタブル耐火物とプラスチック耐火物の2種類があり、耐火度・強度ともに高い
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正解 5キャスタブル耐火物とプラスチック耐火物の2種類があり、耐火度・強度ともに高い
不定形とは、れんがのように形が決まっていない耐火物のことです。流し込んで固めるキャスタブルと、練り土状で打ち込むプラスチックの2種類があり、どちらも耐火度・強度とも高い材料です。
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管路の継ぎ目からの漏れ止めに用いる充てん物はガスケットといい、耐火物とは別のものです。保温材は使用温度に応じて材質を選びます。
ボイラーの整備作業で使う照明やコードリール(電工ドラム)の扱いとして、正しいものはどれか。
- コードリールを定格電流で使うときは、コードを巻いたままの状態で使う
- ドラム内部で使う移動電線には、ビニル絶縁電線を使う
- 作業する一点だけを強く照らし、周囲は暗いままにしておく
- 作業場所全体の明るさにむらがなく、通常の状態で目がくらまない照明にする
- 煙道内の清掃では、電線の絶縁は完全でなくてもよい
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正解 4作業場所全体の明るさにむらがなく、通常の状態で目がくらまない照明にする
明るい所と暗い所の差が大きいと、目が慣れるまで足元や工具が見えず、狭いボイラー内では転倒や感電につながります。全体を均一に、まぶしくない明るさにするのが基本です。
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コードリールを巻いたまま定格電流で使うと、コードが放熱できずに過熱します。定格まで流すときは全部引き出して使います。ドラム内や煙道内の移動電線は、ビニル絶縁電線ではなく絶縁が完全なキャブタイヤケーブルを使います。
ボイラーの保温材や補修用材料についての記述として、正しいものはどれか。
- ガスケットとは、炉壁のひび割れを埋める耐火モルタルのことである
- 発泡プラスチック保温材では、フェノールフォームのほうがポリスチレンフォームより高い温度まで使える
- けい酸カルシウム保温材は、発泡プラスチック保温材より使用できる温度が低い
- 保温材は使用温度に関係なく、どこでも同じ材質のものを使う
- 普通れんがは耐火度が高いので、炉の内張りに使う
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正解 2発泡プラスチック保温材では、フェノールフォームのほうがポリスチレンフォームより高い温度まで使える
保温材はその使用温度に合った材質を選びます。発泡プラスチックのうち、ポリスチレンフォームは熱に弱く低温の配管向きで、フェノールフォームのほうが高い温度まで使えます。
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公表問題では「ポリスチレンフォームのほうが使用温度が高い」という逆の文が誤りの選択肢として出ています。ガスケットは、管路の継ぎ目からの漏れを止めるために挟む充てん物のことで、炉壁の補修材ではありません。普通れんがは耐火度が低く、外だきボイラーの築炉の外装などに使います。
ボイラーの化学洗浄で使う薬液循環用タンクについて、正しいものはどれか。
- 戻ってきた薬液からスケールなどの固形分を分離するタンクで、ボイラー水容量の10分の1以上が望ましい
- 薬液を加熱すると腐食が進むため、加熱装置は薬液用タンクにも循環用タンクにも設けない
- 洗浄後の廃液を中和して放流するためだけに使う専用タンクである
- 容量に目安はなく、薬液循環ポンプの吐出量と配管径だけで決めればよい
- 洗浄前に薬液を調合・貯蔵するタンクで、ボイラー1基分の水容量以上の容量が必要である
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正解 1戻ってきた薬液からスケールなどの固形分を分離するタンクで、ボイラー水容量の10分の1以上が望ましい
薬液循環用タンクは、ボイラーから戻ってきた薬液をいったん受け、はがれたスケールや固形分を沈めて分ける役目です。通り道のタンクなので薬液用タンクほど大きくなくてよく、ボイラー水容量の10分の1以上が目安です。
関連知識・ひっかけを読む
薬液の調合と貯蔵に使う「薬液用タンク」はボイラー1基分の水容量以上が望ましく、2つのタンクの役目と容量を入れ替えた選択肢が定番です。どちらのタンクにも蒸気式か電気式の薬液加熱装置を設けるのが望ましいとされています。
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問題データ最終更新:2026-08-14