ボイラー整備士の勉強の進め方
【配点から逆算する】
「何時間やれば受かるか」は公表されていません。代わりに公表されているのは配点と合格基準です。ここから「どの科目で何点取るか」を先に決めて、そこに向けて勉強の順番を組みます。1日に取れる時間が短くても、順番が合っていれば積み上がります。
最終確認:2026年8月18日 根拠:同協会「ボイラー整備士のご紹介・同協会「公表試験問題」・安全衛生技術試験協会「免許試験の合格率 ほか
目次から選ぶ6の項目から読みたいところへ
目標は100点満点で60点。足切りは各科目40%
| 科目 | 出題数 | 配点 | 足切り(40%) | まんべんなく取ると |
|---|---|---|---|---|
| 整備の作業 | 10問 | 30点 | 12点 | 6問・18点 |
| 器材・薬品 | 5問 | 20点 | 8点 | 3問・12点 |
| 関係法令 | 5問 | 20点 | 8点 | 3問・12点 |
| ボイラーの知識 | 10問 | 30点 | 12点 | 6問・18点 |
| 合計 | 30問 | 100点 | — | 18問・60点 |
合格に必要なのは「各科目40%以上、かつ合計60%以上」です。科目ごとに6割必要なわけではありません。4科目まんべんなく6割取れば、ちょうど合計60点になります。得意科目で稼ぐ形にするなら、5問の科目は最低2問(8点=40%)を死守したうえで、10問の科目で7〜8問取る配分になります。
ボイラー技士を持っている人:20問・70点で考える
ボイラー技士免許があると「ボイラーの知識」10問(30点)が免除され、問1〜問20・1時間40分の試験になります。免除された科目は採点されないので、目標は残り3科目で立てます。
| 科目 | 配点 | 40%ライン |
|---|---|---|
| 整備の作業 | 30点 | 12点 |
| 器材・薬品 | 20点 | 8点 |
| 関係法令 | 20点 | 8点 |
| 合計 | 70点 | 合計60%なら42点 |
免除で楽になるのは「ボイラーの知識」だけです。整備作業・器材薬品・法令は技士の試験範囲とは別物で、免除の恩恵はありません。技士持ちの人ほど、この3科目を新しく学ぶつもりで始めてください。
※ 免除者の合計点の扱い(70点満点で60%を見る)は、協会の合格基準「合計が60%以上」を免除後の科目に当てはめた計算です。細かい運用は協会に確認してください。
順番1:技士免許がない人は「ボイラーの知識」から
免除がない人は、まず4科目目の「ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識」を固めます。理由は2つあります。
- 配点が30点で最も重い(もう1つの30点科目「整備の作業」と並ぶ)
- 公表問題を見ると、水管ボイラーの構造、安全弁、水面計、燃焼安全装置、水処理、バーナなど、二級ボイラー技士の範囲と重なっている。市販の教材が多い分野なので、独学でも手が届く
この科目が分かると、「整備の作業」で出てくる部品名(過熱器、管寄せ、サイホン管、キャピラリチューブなど)が読めるようになります。順番を逆にすると、整備の手順を読んでも何を外しているのか想像できません。二級ボイラー技士のドリルは こちら にあります。
図解で確認:水面計は「見える範囲の最下部=安全低水面」
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士 問26(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:安全弁・逃がし弁・逃がし管の違い
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:排ガスの余熱を回収する3つの装置
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士 問24(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:水管ボイラーの循環:密度差で回る、高圧ならポンプ
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:炭素鋼:炭素が増えると硬く強く、粘りは減る
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士(図解追加:2026年9月10日)
順番2:「整備の作業」は手順の流れで覚える
30点の「整備の作業」は、公表問題を見るかぎり作業の流れに沿って出題されています。
- 整備前の準備(冷却、他のボイラーとの遮断、燃料の遮断)
- 機械的清浄(ドラム・煙管・水管、チューブクリーナ)
- 化学洗浄(予備調査、酸洗浄と腐食防止、中和防錆処理、水洗)
- 性能検査に向けた水圧試験(準備・試験・後処理)
- 附属品の点検整備(過熱器、安全弁、圧力計、温度調節器)
- 作業中の危害防止(酸素濃度、発生ガス、耐薬品性の保護具)
この順に自分で一度、手順を書き出してみてください。試験では「してはいけないこと」を正しい手順に紛れ込ませた選択肢が並びます。流れが頭に入っていれば、浮いている記述が見つけやすくなります。
図解で確認:整備前の冷却は「燃え切り確認 → 通風 → 徐々に40℃以下」
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:化学洗浄の流れ:予備調査 → 酸洗浄 → 水洗 → 中和防錆
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士 問7(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:酸洗浄の腐食は「濃度差」と「酸化性イオン」の2本立て
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士 問6(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:ボイラー内部に入る前:酸素18%以上・燃料遮断・防爆照明
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士 問3(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:計器と検出穴の扱い:サイホン管に水、圧力計は本体に直付け、検出穴は完全清掃
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士 問9(図解追加:2026年9月10日)
順番3:5問の科目は「出るところが狭い」ので後回しにしない
「器材・薬品」と「法令」は5問ずつしかありませんが、1問4点で、2問正解(8点)がちょうど40%。4問落とすと足切りです。幸い、公表問題を2回分見ると出題の幅は広くありません。
| 器材・薬品 | チューブクリーナの工具の使い分け/足場(枠組・単管・脚立・ローリングタワー)/ドラム内の照明と移動電線/耐火れんが・保温材・ガスケット/化学洗浄用のポンプ・タンク |
|---|---|
| 関係法令 | ボイラー検査証の有効期間と各検査/労働基準監督署長への報告/ボイラー室の要件(出入口・煙突からの距離・燃料タンク)/整備士免許が要るボイラーの範囲(施行令 第20条第5号イ〜ニ)/附属品・伝熱面積の算定・定期自主検査 |
とくに「整備士が要るボイラーの範囲」は、寸法と伝熱面積の条件を組み合わせて確認したい項目です。ボイラー技士との違い に表で載せています。
図解で確認:チューブクリーナの工具は「スケールの硬さ・場所」で選ぶ
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:足場と脚立:5m以上は作業主任者、脚立足場は上から2段目以下
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士 問12(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:検査の流れ:製造許可 → 構造検査 → 設置届 → 落成検査 → 検査証
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図解の参考:ボイラー及び圧力容器安全規則第37条第1項・第38条(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:ボイラー室の距離:上1.2m・横0.45m・燃料タンク2m・煙突0.15m
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図解の参考:ボイラー及び圧力容器安全規則第20条(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:定期自主検査は「1か月以内ごと・記録3年」
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図解の参考:ボイラー及び圧力容器安全規則第32条(図解追加:2026年9月10日)
図解で確認:炉壁材と保温材:耐火れんが・不定形耐火物・保温材の使い分け
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図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」ボイラー整備士(図解追加:2026年9月10日)
組合せ問題に慣れる・科目別に採点する
公表されている直近2回分では、30問のうち9問が「AからEまでの記述の組合せ」形式でした。1つの記述の正誤が分からないと選択肢が絞れないので、五肢択一といっても消去法が効きにくい試験です。練習では「どの記述で迷ったか」を残しておいてください。
そして解いたら必ず科目別に正答率を出します。合格基準が科目ごとに40%で切られている以上、全体の点数だけ見ても足切りに気づけません。5問の科目は1問の増減で40%を割るので、そこを最優先で見ます。
試験時間は2時間30分で30問、1問あたり5分。時間の心配は要りません。試験開始後1時間は退室できず、問題は持ち帰れないので、練習の段階で自分の科目別の数字をつかんでおくことが本番の代わりになります。
編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。
科目ごとに問題を解く
次にやること
ボイラー整備士のページに、ほかの解説記事もまとめています。