ボイラー整備士の合格率は63.5%
【令和7年度の公式データ】
ボイラー整備士は、ボイラー技士に比べると受験者がぐっと少ない試験です。令和7年度の受験者は2,730人。二級ボイラー技士の21,349人と並べると8分の1ほどしかいません。この「少なさ」が合格率の見方に関わってきます。数値はすべて安全衛生技術試験協会の統計から取っています。
最終確認:2026年8月18日 根拠:安全衛生技術試験協会「免許試験の合格率・同協会「ボイラー整備士のご紹介・同協会「公表試験問題」 ほか
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令和7年度の合格率は63.5%
| 受験者数 | 2,730人 |
|---|---|
| 合格者数 | 1,733人 |
| 合格率 | 63.5% |
同じ協会が実施する免許試験(学科)全体の合格率は51.4%(受験者175,624人・合格者90,230人)です。ボイラー整備士は全体を12ポイント上回っています。
ボイラー技士の3区分と並べると、整備士がいちばん高くなります。
| 試験区分 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| ボイラー整備士 | 2,730人 | 63.5% |
| 二級ボイラー技士 | 21,349人 | 52.9% |
| 一級ボイラー技士 | 4,372人 | 50.5% |
| 特級ボイラー技士 | 377人 | 34.0% |
| (学科の合計) | 175,624人 | 51.4% |
誰が受けている試験か:試験は誰でも、免許は経験者だけ
合格率の数字だけを見て「二級より易しい」と決めるのは早いです。この統計には、受験者の職歴や学習方法の内訳がありません。
ボイラー整備士免許試験に受験資格はありません。本人確認証明書を添付すれば誰でも申し込めます。ところが免許を受ける段階には条件があります。ボイラー及び圧力容器安全規則 第113条は、次のどれかに当てはまる人で試験に合格した人に免許を与える、と定めています。
- 整備の業務の補助の業務に6か月以上従事した経験がある
- 整備士免許が要らない規模のボイラー(施行令 第20条第5号イ〜ニ、小型ボイラーを除く)又は第一種圧力容器の整備の業務に6か月以上従事した経験がある
- 職業訓練のボイラー運転科を修了している
つまり、合格しても経験がなければ免許にはなりません。この試験は「受かれば誰でも免許」ではなく、整備の経験がある人(またはこれから積む人)が免許を取るための試験です。試験に出るのはドラムの清浄や化学洗浄、水圧試験といった整備の現場そのものなので、経験者にとっては見たことのある内容が並びます。
免許の条件の詳しい中身は 受験資格と免許の条件 にまとめました。
ボイラー技士を持っている人は10問が免除される
受験時に確認したいのが科目免除です。ただし、免除の利用割合や合格率への影響は、この統計からは分かりません。
| 免除を受けられる人 | 免除される科目 |
|---|---|
| ボイラー技士(特級・一級・二級)免許を受けた者 | ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識(10問・30点) |
| 普通職業訓練のボイラー運転科などを修了した者 |
二級ボイラー技士を持っていれば、4科目のうち「ボイラーそのものの知識」を問う10問がまるごと免除され、残り20問・1時間40分の試験になります。これは免除を申請できる人の制度上の扱いで、整備士受験者の技士免許保有率を示すものではありません。
免除の根拠は同規則 第117条で、都道府県労働局長が免除「することができる」と書かれています。受験申請のときに免許証の写しを添えて申し出ます。
合格基準は「科目40%以上、かつ合計60%以上」
協会が示す合格基準は次のとおりです。
科目ごとの得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること。
4科目のどれか1つでも40%を切ると、合計が高くても不合格です。整備士は出題数が5問しかない科目が2つあるので、この足切りが効いてきます。5問の科目で40%を切るとは、正解が1問以下ということです。配点と足切りラインの計算は 試験科目と配点 で確認してください。
公表問題から見える「油断できない点」
合格率が高いといっても、6割強です。3人に1人は落ちています。協会が公表している直近2回分の試験問題を見ると、学習時に確認したい点が2つあります。
- 組合せ問題が多い。「AからEまでの記述のうち適切なものの組合せはどれか」という形式が、30問のうち9問ありました(2回とも9問)。選択肢を1つ消せば済む問題ではなく、記述を全部判断しないと正解にたどり着けません
- 手順の順番と数値が問われる。冷却→清浄→水圧試験→化学洗浄といった作業の流れの中で、「先にやること」「してはいけないこと」を入れ替えた選択肢が並びます。現場で体が覚えていても、文章にされると迷いやすいところです
試験時間は13:30〜16:00の2時間30分。30問なので1問あたり5分あります。組合せ問題や見直しに使う時間を、公表問題で測って配分しましょう。
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