第二種電気工事士の試験ガイド
試験の制度と学習の進め方をまとめました。公式の数値は出典資料で確認できます。計算・問題分析・学習案は「合格ドリルの見方」として区別し、合格に必要な勉強時間は一律に設けていません。

図でつかんで、詳しく読む
最終確認:2026年8月18日 根拠:電気技術者試験センター「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・同「第二種電気工事士の試験概要」・同「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」 ほか
目次から選ぶ7の項目から読みたいところへ
試験の概要と科目
学科50問の中身:一般問題30と配線図20
合格ドリルの整理・見方
50問は2つのパートに分かれています。
公式の試験案内・制度
| パート | 問題数 | 配点 |
|---|---|---|
| 問題1 一般問題 | 30問 | 60点 |
| 問題2 配線図 | 20問 | 40点 |
| 合計 | 50問 | 100点 |
配線図は、1枚の配線図(住宅や店舗の図面)を見ながら20問に答える形式です。図記号が読めないと手が付かないので、この40点をどう扱うかで勉強のしかたが変わります。その話は難易度と勉強の順番にまとめました。
なお公式の案内では「一般問題30問程度、配線図問題20問程度」と書かれ、出題数や試験時間は変更される場合があるとされています。上の30問・20問は、直近(令和8年度上期)の試験問題に印刷されていた実際の数です。
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解答の形式と時間
公式の試験案内・制度
| 出題形式 | 四肢択一(イ・ロ・ハ・ニ から1つ) |
|---|---|
| 試験時間 | 120分 |
| 1問あたり | 約2分24秒 |
| 受け方 | 筆記方式(マークシート)かCBT方式(会場のパソコン)を選べます |
見落としやすいのが持ち物です。公式のよくある質問に「電気工事士の試験では、電卓は使用できません」とあります。計算問題も手計算で解くことになります。
根拠:資料1・資料2・資料3・資料4・資料5・資料6・資料7
受験資格はなく、年2回受けられる
合格ドリルの整理・見方
よくある質問の1問目に、はっきり書かれています。
受験資格はありません。年齢や国籍を問わず、どなたでも受験ができます。
実務経験も学歴も要りません。試験は上期と下期の年2回あり、どちらか一方でも、両方でも受けられます。
令和8年度の日程(一例)
公式の試験案内・制度
| 上期 | 下期 | |
|---|---|---|
| 申込受付 | 3月16日〜4月6日 | 8月17日〜9月3日 |
| 学科(CBT方式) | 4月23日〜6月7日 | 9月24日〜11月8日 |
| 学科(筆記方式) | 5月24日 | 10月25日 |
| 技能 | 7月18日・19日 | 12月12日・13日 |
CBT方式は期間内から日時と会場を自分で選ぶ方式です。選ぶ人は急速に増えていて、令和7年度上期は学科受験者70,945人のうちCBTが14,090人(約2割)でしたが、令和8年度上期は78,290人のうち36,447人(約47%)がCBTでした。
受験手数料
公式の試験案内・制度
| インターネット申込み | 11,100円(非課税) |
|---|---|
| 郵送での書面申込み | 12,500円(非課税) |
なお、試験に合格しただけでは電気工事はできません。電気工事士法では、電気工事士免状は都道府県知事が交付すると定められています(第4条第2項)。合格後に住んでいる都道府県へ免状を申請して、初めて一般用電気工作物等の作業に従事できます(第3条第2項)。日程・手数料・申請先は年度で変わるので、申し込む前に公式ページで確認してください。
合格基準と問題数
- 学科:60点
50問・1問2点なので、30問正解が合格ライン。
- 技能:欠陥なし
配線を組み立てた作品に、欠陥がないことが必要。
学科の合格だけで資格取得が完了するわけではありません。技能試験も別に準備します。
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学科は50問中30問で合格
合格ドリルの整理・見方
受験案内には、こう書かれています。
学科試験における合格基準点は、60点とする。
技能試験における合格基準は、作品に欠陥がないこととする。
「60%程度」というぼかした言い方ではなく、60点という点数がはっきり決まっています。では60点が何問にあたるかというと、試験問題の用紙にそのまま書いてあります。
問題1.一般問題(問題数 30,配点は 1 問当たり 2 点)
問題2.配線図(問題数 20,配点は1問当たり 2 点)
50問すべてが1問2点なので100点満点、合格基準点の60点は30問正解ということになります。20問落としても受かる試験だと考えると、少し気が楽になるはずです。
根拠:資料1・資料2・資料3・資料4・資料5・資料6・資料7
30問の置き場所:一般問題18・配線図12
合格ドリルの整理・見方
合格ドリルの整理・学習案
| 問番号 | 5回分で入っていた中身 | 問数 | 取りにいく |
|---|---|---|---|
| 問1・問4〜問7・問9 | 回路図つきの計算 | 6問 | 0問 |
| 問2・問3・問8・問10 | 図のいらない計算と、表を引く問題 | 4問 | 3問 |
| 問11〜問15 | 材料・電線・工具・電動機・機器 | 5問 | 4問 |
| 問16〜問18 | 写真の問題 | 3問 | 1問 |
| 問19〜問23 | 施工方法 | 5問 | 4問 |
| 問24〜問27 | 検査・測定 | 4問 | 3問 |
| 問28〜問30 | 法令 | 3問 | 3問 |
| 問31〜問50 | 配線図 | 20問 | 12問 |
| 合計 | 50問 | 30問 | |
合格ドリルの配分例は一般18問・配線図12問。0問とした6問もマークは埋めますが目標には見込まない計画です。問番号別傾向は公表5回分の分析で、次回の出題保証ではありません。
難易度と合格率
令和7年度の受験者数と合格率
合格ドリルの整理・見方
令和7年度(上期・下期の合計)で、学科試験を受けた人は139,087人でした。国家資格としてはかなり大きな規模です。
学科試験
公式統計
| 受験者 | 合格者 | 合格率 | |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 上期 | 70,945人 | 40,942人 | 57.7% |
| 令和7年度 下期 | 68,142人 | 37,769人 | 55.4% |
| 年間合計 | 139,087人 | 78,711人 | — |
技能試験
公式統計
| 受験者 | 合格者 | 合格率 | |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 上期 | 51,576人 | 37,158人 | 72.0% |
| 令和7年度 下期 | 48,034人 | 34,313人 | 71.4% |
| 年間合計 | 99,610人 | 71,471人 | — |
直近の令和8年度上期は、学科が62.2%(受験78,290人・合格48,692人)、技能が73.4%(受験58,393人・合格42,875人)でした。
この数字をどう読むかは難易度と勉強の順番で詳しく扱います。
根拠:資料1・資料2・資料3・資料4・資料5・資料6・資料7
合格率は6割前後:数字の読み方
合格ドリルの整理・見方
令和8年度上期の学科は78,290人が受験し48,692人が合格、差は29,598人。技能の分母には学科合格者と免除者が含まれます。2つの率を掛けた値を同じ受験者の最終合格率とすることはできません。
勉強時間と進め方
- 法令・材料・工具
数値や語句、部品の名前と用途を押さえる。
- 施工・検査
工事の可否や、測定方法を確認する。
- 図記号と配線図
器具の写真・用途と図記号を結びつけて練習する。
- 基礎理論・配線設計
手計算で解ける型を練習する。
学習の進め方の一例です。合格ドリルの演習は一般問題の範囲で、配線図20問と技能試験には別の教材が必要です。
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点が取りにくいのは配線図
合格ドリルの整理・見方
配線図0問なら一般30問を全問正解して60点。配線図10問(20点)なら一般20問(40点)、配線図15問(30点)なら一般15問(30点)です。図記号と器具の名前から練習し、配線図を丸ごと捨てない計画にします。
手を付ける順番:5段階
合格ドリルの整理・見方
参考書を1ページ目から読み始め、計算で手が止まる場合があります。たいていの本は電気理論の計算から始まるので、そこで止まります。点になりやすい順・後の科目の土台になる順に組み替えるのがおすすめです。
- 法令 …… 条文に書いてあることがそのまま出ます。計算がなく、条文の条件と数値を対応させる学習が中心になります
- 材料・工具・機器 …… 「この部品の名前と用途」を覚える科目です。ここが分かると配線図の問題が読めるようになります
- 施工方法 …… 「この場所にこの工事をしてよいか」の判断。2の名前を知っていることが前提になります
- 検査方法 …… 絶縁抵抗・接地抵抗の測定と数値。覚える数字は多くありません
- 基礎理論・配線設計 …… 計算はここ。最後に、手計算で解ける型だけを回します
この順番の理由は2番にあります。配線図の40点は、器具の名前・図記号・材料が分かっているかで決まります。材料と工具を先にやっておくと、配線図の勉強が「新しい暗記」ではなく「復習」になるのが大きいところです。逆に計算から始めると、いちばん重い配線図に手を付ける前に息切れします。
電気が初めての人がつまずく3か所
合格ドリルの整理・見方
文系で電気の勉強をしたことがない人がつまずくのは、たいてい次の3つです。どれも内容が難しいのではなく、言葉に慣れていないだけです。
1. 単位と記号
V(ボルト)・A(アンペア)・Ω(オーム)・W(ワット)が問題文に混ざって出てきます。最初にやることは、この4つの関係を1行で覚えることです。電圧=電流×抵抗、電力=電圧×電流。この2つで基礎理論の入口は通れます。
2. 「単相3線式」「三相3線式」という言い方
配線の方式を表す言葉で、問題文の前提として何度も出てきます。意味を知らないまま読むと、問題そのものが何を聞いているのか分かりません。用語は最初にまとめて覚えるのではなく、問題を解きながら出てきた順に潰すほうが早く済みます。
3. 図記号
配線図で使う図記号はJIS規格(構内電気設備用図記号 JIS C 0303:2000)に沿って出題されます。ここは理屈ではなく見て覚えるものです。ただし、いきなり記号だけを暗記しようとしても入りません。実物の写真や器具の用途とセットで覚えると定着します。だから順番としては、材料・工具のあとに置きます。
101問で自分の穴を見つける
合格ドリルの整理・見方
合格ドリルの第二種電気工事士は101問です。扱っているのは学科の一般問題(60点分)の範囲だけで、配線図の20問と技能試験は入っていません。そこは図面や工具が前提になるので、別の教材が必要です。
逆に言えば、文章で確認できるところは一通り回せます。上の順番どおり、法令と材料・工具から始めるのがおすすめです。
合格ドリルの整理・学習案
| 科目 | 問題数 | 順番の目安 |
|---|---|---|
| 保安に関する法令 | 27問 | 1番目 |
| 電気機器・配線器具・材料・工具 | 20問 | 2番目 |
| 電気工事の施工方法 | 20問 | 3番目 |
| 一般用電気工作物等の検査方法 | 14問 | 4番目 |
| 電気に関する基礎理論 | 10問 | 5番目 |
| 配電理論及び配線設計 | 10問 | 5番目 |
1科目ぶんを解くと、自分がどこで詰まるかがはっきりします。全問に「なぜそうなるか」と出典を付けているので、間違えた問題の解説から読み直してください。試験の形式や日程は試験概要にまとめています。
なぜ「問番号」で言えるのか
合格ドリルの整理・見方
ふつう、この手の話は科目名でされます。ところがセンターが公表しているのは「一般問題30問程度、配線図問題20問程度」までで、科目ごとの出題数は公表されていません。「材料・工具は本番◯問出る」と書いてあるものを見かけたら、それは誰かの推測です。
そこで、令和6年度上期から令和8年度上期までの公表問題5回分を、問1から問50まで並べて読みました。すると、科目名では分からないことが見えます。
合格ドリルの整理・学習案
| 問番号 | 5回分を並べて分かったこと |
|---|---|
| 問11 | 5回とも、管やボックスなどの材料(TSカップリング、金属線ぴ、プルボックス、アウトレットボックス、ねじなし電線管) |
| 問12 | 5回とも、電線・ケーブル・コード(許容電流、記号の意味) |
| 問13 | 5回とも、工具(文章。用途か、作業との組合せ) |
| 問16・問17・問18 | 5回とも写真。とくに問18は5回とも「工具の写真」 |
| 問25 | 中身を確認できた4回とも絶縁抵抗 |
| 問28 | 5回とも法令。うち4回は電気工事士法 |
| 問30 | 5回とも電気設備に関する技術基準または一般用電気工作物 |
| 問31〜問50 | 5回とも配線図。①〜⑳で図の部位を指す形式 |
位置が動いていません。科目名では推測になるところが、問番号なら事実で言えます。だからこの記事は、最後まで問番号で書きます。
⚠ ただし、はっきり書いておきます。センターは「次回も問13は工具です」とは言っていません。公表された5回分がこうだった、という事実までがここで言えることです。位置が変わっても崩れないように、次の章からは「なぜその問番号が高い/安いのか」という理由のほうを書きます。
捨てる順番:1位は問4〜問7
合格ドリルの整理・見方
50問すべてが1問2点です。難しい問題ほど点が高い、ということがありません。だから捨てる順番は「取りにくさ」だけで決められます。
1位:問4〜問7(回路図つきの計算)
公表問題5回分で、この4問はほとんどが回路図つきの問題でした(令和6年度の2回には、回路図のない力率の式を選ぶ問題も入っていました)。交流回路、三相3線式、電圧降下、単相3線式。図を読み取るところから始まるので、公式を1本覚えれば終わり、という形になりません。
そして決定的なのは、ここで覚えたことが他の46問にほとんど使えないことです。同じ時間を材料や法令に使えば、複数の問題に効きます。いちばん先に手を離す場所です。詳しい損得は計算問題は捨てていいかにあります。
2位:問16〜問18の写真3問のうち2問
5回とも、この3問は写真を見て材料・器具・工具を答える問題でした。文章のテキストをいくら読んでも、形を見たことがなければ答えられません。逆に、現物や写真を1度見れば一瞬で分かります。「難しい」のではなく「教材の種類が違う」問題です。
ただし全部は捨てません。問18は5回とも工具でした。工具は材料・工具の攻略記事で用途を覚えれば、写真でも見当がつきます。3問中1問は取れると見ておきます。
3位:問27(指示電気計器)
5回のうち3回、この問題は指示電気計器の記号や目盛板の図を示す問題でした(残り2回はクランプ形漏れ電流計の測り方)。可動コイル形や可動鉄片形の記号を図で示して答えさせる形です。1問しかないのに、専用の暗記が要ります。他の問題に効かない1問なので、優先順位は低くて構いません。
4位:問1・問9
問1は回路の合成抵抗、問9は幹線の許容電流。どちらも5回とも図つきでした。ただし問9は、問8(電流減少係数)と考え方が地続きです。問8まで進んだ人だけ、ついでに触るくらいの位置づけにしてください。
捨ててはいけない3か所
合格ドリルの整理・見方
逆に、ここを削ると30問に届かなくなる場所が3つあります。
1. 問31〜問50の配線図20問
理由は最初の表のとおりです。一般問題で狙えるのが18問なので、配線図から12問取れないと計算が合いません。「配線図は図面が読めないと無理」と思われがちですが、5回分を見ると、問31から問47あたりまでは図の中の①〜⑳を1つ指して「これは何か」を聞く形です。図面全体を設計する力は要りません。
2. 問28〜問30の法令3問
5回とも、電気工事士法・電気用品安全法・電気設備に関する技術基準の3本立てでした。答えが条文の数字と語句で決まるので、覚えた量がそのまま3問になります。50問のなかで最も単価の安い3問です。整理は法令・検査の攻略記事に、練習は保安に関する法令の練習問題にあります。
3. 問11〜問13の材料・電線・工具3問
ここは2つ得をします。それ自体が3問になるのに加えて、配線図20問を読むための語彙にもなるからです。図記号が指しているのは、問11〜問13で覚える材料そのものです。
つまり、材料・工具に使った時間は問11〜問13の3問と、配線図12問の両方に効きます。50問のなかで、いちばん投資効率の高い場所がここです。材料・工具の練習問題から始めるのをおすすめします。
配線図12問をどう取るか
合格ドリルの整理・見方
配線図20問から12問。これがこの計画のいちばん重い部分なので、5回分を並べて分かった形だけ書いておきます。
合格ドリルの整理・学習案
| 位置 | 5回分で見えた形 |
|---|---|
| 問31あたり | 引込線・引込口配線など、図の入口の部分を指して聞く |
| 問32〜問47あたり | ①〜⑳のうち1つを指して「この図記号の器具は」「この部分の工事に使う材料は」「このボックス内の接続に使うものは」 |
| 終わりの1〜3問 | 「この配線図で使用する(使用しない)ものは」という、図面全体を見る問題(4回で確認) |
大半は1つの記号・1か所についての問いです。図面をぜんぶ理解しなくても、指された1か所が分かれば答えられます。12問というのは、20問のうち6割。手が届く数字です。
⚠ 正直にお伝えします。合格ドリルは文章の問題集なので、配線図20問と写真3問の練習問題を用意できていません。図や写真が前提の問題は、文章に直すと別の問題になってしまうからです。この23問については、公式の公表問題PDF(図と写真つき)を直接ご覧ください。5回分が無料で公開されています。
ドリルでできるのは、その手前の準備です。図記号が指す器具の名前と用途、ボックス内の接続に使う材料、電線の種類。そこが入っていれば、配線図は「新しい暗記」ではなく「知っているものを図の上で探す作業」になります。
直前対策と当日の確認
- 持ち物を確認
電卓は使用不可。受験する方式の案内を確認する。
- 解ける問題から
材料・施工・法令・検査など、覚えた内容を先に確かめる。
- 配線図の時間を確保
難しい計算だけに時間を使い切らない。
解く順番は学習案であり、公式の指定ではありません。問番号の傾向は過去の公表問題の分析です。
詳しい解説・表を読む条件・具体例・出典を確認できます
電卓が使えない
合格ドリルの整理・見方
意外と知られていませんが、公式のよくある質問にこうあります。
電気工事士の試験では、電卓は使用できません。
筆記方式の試験問題には、机の上に出してよいものとして受験票・HBの鉛筆(シャープペンシル可)・鉛筆削り・プラスチック消しゴム・時計・定規・ストップウォッチ・色鉛筆・蛍光ペンなどが挙げられており、電卓は含まれていません。計算問題はすべて手計算になります。
そのため、計算問題への向き合い方は次のように分けるのが現実的です。
- やる:オームの法則、直列・並列の合成抵抗、電力と発熱量。数字がきれいに作られていて、手計算でも終わります
- 後回しでよい:複雑な交流回路や三相回路の計算。1問2点で、配点全体から見れば小さい部分です
「計算が苦手だから電気工事士は無理」と考える必要はありません。計算問題は50問のうちの一部で、残りは材料・工具・施工方法・検査・法令といった、覚えれば取れる問題です。
当日は問11から解く
合格ドリルの整理・見方
最後に、本番の解き順です。問1から順に解かないでください。
問1から始めると、いちばん重い回路図つきの計算に、いちばん元気なうちに時間を使うことになります。しかもそこは、この計画では0問と決めた場所です。順番を組み替えます。
- 問11〜問15(材料・電線・工具・機器)…… 覚えているかどうかだけ。速い
- 問19〜問23(施工方法)…… 同じく暗記。ここまでで9問
- 問28〜問30(法令)…… 条文の数字。ここまでで12問
- 問24〜問26(検査・測定)…… ここまでで15問
- 問31〜問50(配線図20問)…… いちばん時間を残しておく場所。12問取れば27問
- 問2・問3・問8・問10(図のいらない計算と表)…… 3問取れて30問
- 残り時間で問16〜問18の写真、最後に問1・問4〜問7・問9
120分で50問なので、1問あたり2分24秒です。ただし配点は均等でも、かかる時間は均等ではありません。暗記系の20問を40分で終えて、配線図に50分残す。この配分にすると、時間切れで配線図に手が回らない、という最悪の形を避けられます。
なお、電卓は使えません。センターのよくある質問に明記されています。計算を後回しにする理由は、そこにもあります。
まず自分の18問がどこにあるか確かめる
この記事の割り当ては出発点です。実際に解くと、得意な場所は人によって違います。第二種電気工事士の無料問題集は問番号に対応する科目ごとに分かれているので、上の1〜4番の順(材料・工具 → 施工 → 法令 → 検査)で回して、一般問題で18問取れる状態をまず作ってください。試験の形式そのものは試験概要、科目の学習順は難易度と勉強の順番にまとめています。
免除・実技・免許の条件
- 学科に合格・免除
技能を受けられるのは学科合格者または免除者。
- 工具で実作業
工具を持参し、支給材料で配線を組み立てる。
- 作品を確認
技能試験の合格基準は「作品に欠陥がないこと」。
前回・前々回の学科合格者は、申請により学科免除を利用できます。
学科に受かってから技能試験
合格ドリルの整理・見方
学科に合格すると、次は技能試験です。工具を持参して、支給された材料で配線を実際に組み立てる試験です。
公式の試験案内・制度
| 受けられる人 | 学科試験の合格者と、学科試験の免除者だけ |
|---|---|
| 出題 | 公表されている候補問題13問(No.1〜No.13)から1問 |
| 試験時間 | 40分(令和8年度はすべての候補問題で40分の予定) |
| 合格基準 | 作品に欠陥がないこと |
よくある質問には「学科試験が不合格または欠席となった方は、技能試験は受験できません」と書かれています。同じ回の中で学科と技能が続けて行われるため、学科でつまずくとその回はそこで終わりです。
学科に受かると、次の2回は学科が免除される
ただし、学科の合格は使い回しがききます。前回または前々回に学科試験に合格した方は、申請すれば学科が免除され、技能試験から受けられます(証明書類も要りません)。技能で不合格になっても、学科をやり直さずに再挑戦できるということです。
実際、令和7年度は年間で28,507人が学科免除で申し込んでいます。
過去問・科目別の練習へ
編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。