本文へ移動
✓合格ドリル

合格ドリル > 第二種電気工事士

計算問題は捨てていいか
【公表問題で数えた7問】

先に結論です。計算を全部捨てても、合格の計算そのものは成り立ちます。ただし残り43問で30問取ることになり、必要な正答率は60%から約70%に上がります。令和8年度上期の公表問題を1問ずつ数えた結果をもとに、どこを捨ててどこを残すかを決めていきましょう。

最終確認:2026年8月18日 根拠:電気技術者試験センター「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・電気技術者試験センター「令和8年度第二種電気工事士上期学科試験の結果について」・電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の問題と解答」 ほか

101問無料で解ける問題全問解説・根拠つき
6科目試験科目科目別に選んで解ける
50問本番の出題数公式の試験案内より
目次から選ぶ6の項目から読みたいところへ

計算は7問|捨てても数は合う

計算を全部捨てたときの目標
43問中 30問 正解で合格
✅ 13問まで間違えてOK❌ 14問で不合格

学科試験は50問・120分・四肢択一です。内訳は一般問題30問程度と配線図問題20問程度で、公表問題の表紙にはどちらも「配点は1問当たり2点」と書かれています。つまり100点満点です。

合格基準は毎回、試験委員会が決めます。令和8年度上期のプレス発表資料には「合格基準(60点以上)に基づき」とはっきり書かれていました。60点=50問中30問です。

数えた結果

令和8年度上期の一般問題30問を1問ずつ見たところ、数式を立てて数値を出す問題は7問でした(問1・問3・問5・問6・問7・問8・問9)。令和7年度下期も同じ7問です。残り23問は、覚えているかどうかで決まる問題です。

7問を全部捨てると、手をつける問題は43問。そこから30問取ることになるので、必要な正答率は60%から約70%に上がります。四肢択一なので当てずっぽうでも計算上は1〜2問当たりますが、それを最初から見込むのはおすすめしません。

つまり「捨てられるか」の答えは、数の上では捨てられる。ただし他の43問への要求が1割ぶんきつくなる、です。

どの問題が計算か:問1〜問10

計算が出るのは、7科目のうち「電気に関する基礎理論」と「配電理論及び配線設計」の2科目です。公表問題では、この2科目が問1から問10に固まって並んでいます。令和8年度上期の10問を、そのまま並べてみます。

問何を聞かれたか計算
1回路の合成抵抗[Ω]必要(図あり)
2軟銅線の電気抵抗の性質(誤りを選ぶ)不要
3300Wの電熱器を2時間使ったときの発熱量[kJ]必要
4コンデンサで力率を100%にしたときの電流計の指示不要
5三相3線式回路が断線する前と後の電圧[V]必要(図あり)
6配線における電圧降下[V]必要(図あり)
7単相3線式でスイッチを閉じたときの電圧の変化必要(図あり)
8管に4本収めたときの1本当たりの許容電流[A]必要
9幹線の太さを決める根拠になる電流の最小値[A]必要(図あり)
10分岐回路の遮断器・電線の太さ・コンセントの組合せ不要

10問のうち3問(問2・問4・問10)は、計算しなくても解けます。「計算が苦手だからこの2科目を丸ごと捨てる」と決めてしまうと、この3問まで一緒に落とすことになります。

残したい3種類:図がいらない計算

7問の計算のうち、図を見なくても文章だけで解けるものが3種類あります。使う式はどれも1本です。ここは捨てないほうが得です。

1. 発熱量と電力量

ワットは「1秒間に何ジュールの熱を出すか」という意味です。だから発熱量[J]=消費電力[W]×時間[秒]。300Wを2時間なら300×7200=2160000J=2160kJです(令和8年度上期 問3)。

単位がkW・hに変わっても同じことで、1kW・h=3600kJです。水を温める問題なら、必要な熱量を「比熱×質量×温度上昇」で出してから3600で割ります(令和7年度下期 問3)。

2. 接続点の発熱

電流と抵抗が分かっているときは電力[W]=電流[A]の2乗×抵抗[Ω]です。電流が2倍になると発熱は4倍になる、という2乗の効き方だけ体に入れておくと、選択肢を見た時点で見当がつきます。

3. 許容電流と電流減少係数

1本の電線が流せる電流は表で決まっていて、それを同じ管に何本も入れると減らすという考え方です。断面積3.5mm2の電線4本、電流減少係数0.63で、答えは23Aでした(令和8年度上期 問8)。かけ算1回です。

あわせて、抵抗は長さに比例し、断面積に反比例する(断面積の2乗ではありません)も押さえておきます。これは計算ですらなく、性質を知っているかどうかの問題として出ます(令和8年度上期 問2)。

▶ここまで読んだら5問解いてみる(無料・登録不要)おすすめ5問・約3分

後回しでよい4種類:図が前提

残りの4問は、性格がまったく違います。

この4種類は、公表問題では回路図とセットで出されます。令和8年度上期・令和7年度下期・令和7年度上期のいずれも、問1・問5・問6・問7の4問すべてに図が付いていました。回路図を読み取るところから始まるので、公式を1本覚えれば終わり、とはいきません。時間が限られている人ほど、ここは最後に回してかまいません。

⚠ 正直にお伝えします。合格ドリルの基礎理論・配電理論のページには、この4種類の問題を入れていません。図が前提の問題は文章にできないからです。ここを練習したい方は、公式の公表問題PDF(図つき)を直接ご覧ください。

捨てるなら、配線図20問で返す

計算7問を捨てるという判断をするなら、その7問ぶんはどこかで返す必要があります。返す先としていちばん大きいのは配線図問題20問です。

配線図問題は「計算」ではなく、図記号と傍記表示の読み取りが中心です。令和8年度上期でも、図記号の器具の種類を答える問題(問33・問34・問40)や、傍記表示の意味を答える問題(問36・問38)が並んでいました。覚えれば取れる問題が多い、という意味では材料・工具の科目と近い性格です。

⚠ こちらも正直に。合格ドリルが扱えるのは一般問題の範囲だけです。配線図20問は図が前提で文章にできないため、練習問題を用意できていません。図記号の練習は、公式の公表問題や市販のテキストと組み合わせてください。

なお、学科試験に合格すると技能試験があります。令和8年度は候補問題No.1〜No.13が事前に公表され、試験時間は40分の予定と発表されています。学科の勉強と並行して、候補問題を眺めておくと後がずいぶん楽になります。

やる順番:行けるところまで

計算を「全部やる」か「全部捨てる」かの二択にしないでください。上から順に、行けるところまでで十分です。

  1. 抵抗の性質(長さに比例・断面積に反比例・抵抗率は軟銅のほうがアルミより低い)
  2. 発熱量と電力量(W×秒=J、1kW・h=3600kJ、電力=電流の2乗×抵抗)
  3. 許容電流(表の値×電流減少係数、コードの太さと使える器具)
  4. 過電流遮断器と分岐回路(覚える表です。計算ではありません)
  5. 余力があれば、合成抵抗と電圧降下

1と2だけでも、令和8年度上期なら問2・問3にそのまま効きます。1日15分でも形になる範囲です。

読んで分かったつもりでも、四択の形にされると迷います。電気に関する基礎理論の練習問題10問と配電理論及び配線設計の練習問題10問で、実際の選択肢の形で確かめてください。1問ずつ「なぜそうなるか」と根拠の出どころが付いています。

暗記だけで取れる範囲を先に固めたい方は、第二種電気工事士の無料問題集から他の科目にも進めます。

▶おすすめ5問を始める(無料・登録不要) 6科目・全101問から/1回5問・約3分
出典
・電気技術者試験センター「第二種電気工事士の学科試験のポイント」
・電気技術者試験センター「令和8年度第二種電気工事士上期学科試験の結果について」
・電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の問題と解答」
・電気工事士法施行令(e-Gov法令検索)
上記を2026年8月18日に確認して作成しています。制度は変更される場合があるため、 受験にあたっては必ず公式の最新情報をご確認ください。

編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。

科目ごとに問題を解く

電気に関する基礎理論10問›配電理論及び配線設計10問›電気機器・配線器具・材料・工具20問›電気工事の施工方法20問›一般用電気工作物等の検査方法14問›保安に関する法令27問›

次にやること

第二種電気工事士 法令と検査7問|数値の覚え方第二種電気工事士 材料・工具と施工方法|公表5回の13問を整理第二種電気工事士を取るメリット|仕事・資格手当・費用第二種電気工事士の試験ガイド|科目・合格基準・勉強の進め方第二種電気工事士 第二種電気工事士 無料問題集 全101問