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公害防止管理者 大気関係第1種 ばいじん・粉じん特論の練習問題37問
公害防止管理者 大気関係第1種の試験科目「ばいじん・粉じん特論」の問題を37問掲載しています。 本番の出題数は15問です。すべての問題に「なぜそうなるか」「ここだけ覚える」の解説と、根拠となる出典を付けています。 このうち37問は、法令の条文や公的な技術資料にあたって内容を確認済みです。
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かさ密度=粒子密度×(1−空隙率)
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選択肢を考えたあと、「答えと解説を見る」を開いて確認できます。
空隙率0.5で堆積したダスト層のかさ密度として、正しいものはどれか。
- 粒子密度の1/4
- 粒子密度の1/2
- 粒子密度と同じ
- 粒子密度の4倍
- 粒子密度の2倍
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正解 2粒子密度の1/2
空隙率0.5とは、体積の半分がすき間ということです。中身が半分なので、見かけの密度も粒子そのものの密度の半分になります。
関連知識・ひっかけを読む
かさ密度はホッパーの容量設計や、ダストの搬送を考えるときに使います。粒子密度そのものとは別の量です。
ダストの付着についての記述として、正しいものはどれか。
- 粒子が細かいほど付着しにくい
- 見掛け電気抵抗率は付着に関係しない
- 水分を含むと付着しにくくなる
- 温度は付着に関係しない
- 排ガスの水分や硫酸分を吸うと、粒どうしがくっつきやすくなる
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正解 5排ガスの水分や硫酸分を吸うと、粒どうしがくっつきやすくなる
水分や硫酸分が入ると粒子どうしが液の橋でつながり、くっつきやすくなります。装置内の付着や閉塞の原因です。
関連知識・ひっかけを読む
見掛け電気抵抗率が高い場合には、静電気による付着力が一層大きくなります。バグフィルターの目詰まりや電気集じん装置の逆電離につながります。
電気集じん装置における電界荷電の説明として、正しいものはどれか。
- イオンの熱運動によって粒子に付着する荷電
- 電気の力の向きに運ばれたイオンが粒にくっついて起こる帯電
- 粒子どうしの衝突による荷電
- 摩擦による荷電
- 光による荷電
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正解 2電気の力の向きに運ばれたイオンが粒にくっついて起こる帯電
電界に沿ってイオンが飛んでいき、粒子にぶつかって帯電させるのが電界荷電です。比較的大きい粒子で主に効きます。
関連知識・ひっかけを読む
これに対して拡散荷電は、イオンの熱運動(ブラウン運動)で偶然ぶつかって帯電するもので、細かい粒子で効きます。粒径によって主役が入れ替わります。
電界荷電による粒子帯電量と粒子径の関係として、正しいものはどれか。
- 粒子径に関係しない
- 粒子径に比例する
- 粒子径の2乗に比例する
- 粒子径に反比例する
- 粒子径の3乗に比例する
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正解 3粒子径の2乗に比例する
電界荷電では、粒子の表面積に比例して電荷が乗ります。表面積は粒子径の2乗に比例するので、帯電量も2乗に比例します。
関連知識・ひっかけを読む
拡散荷電による帯電量は粒子径に比例します。指数が違うので、どちらを問われているかを読み分ける必要があります。電界荷電の帯電量は電界強度にも比例します。
電気集じん装置の一段式と二段式の違いとして、正しいものはどれか。
- 一段式は荷電と集じんを同じ場所で行い、大容量の産業用に広く用いられる
- 二段式は集じん電極間隔を大きくする必要がある
- 二段式は大容量の産業用に最も広く用いられる
- 一段式は荷電と集じんを別の場所で行う
- 両者に構造の違いはない
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正解 1一段式は荷電と集じんを同じ場所で行い、大容量の産業用に広く用いられる
一段式は同じ電極で荷電と集じんを行う簡素な構造で、大きな設備に向いています。二段式は荷電部と集じん部を分けます。
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二段式は集じん電極の間隔を小さくできるため装置を小型にできます。一方、一段式のほうが再飛散の防止には有効です。用途で使い分けます。
逆電離現象が起こる条件として、正しいものはどれか。
- ダストの見掛け電気抵抗率が異常に高いとき
- ダスト濃度がゼロのとき
- ダストの見掛け電気抵抗率が異常に低いとき
- 電圧をかけないとき
- ガス温度が低すぎるときのみ
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正解 1ダストの見掛け電気抵抗率が異常に高いとき
抵抗率が高すぎると、集じん極に積もったダストの電荷が逃げません。たまった電荷が層内で放電を起こし、集じんを妨げます。これが逆電離です。
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一段式では逆電離を避けることが困難とされています。対策としては、ガスの温度や水分を調整して抵抗率を適正な範囲に持っていく方法があります。
バグフィルターで湿ったガスや湿ったダストを扱うときの問題として、正しいものはどれか。
- 結露によりろ布が目詰まりしやすくなる
- ダストが自然に落ちるようになる
- ろ布が乾燥して破れる
- 湿気は影響しない
- 結露するとろ過性能が上がる
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正解 1結露によりろ布が目詰まりしやすくなる
水分が結露するとダストが泥のようになり、ろ布の目をふさぎます。払い落としても取れなくなり、圧力損失が上がり続けます。
関連知識・ひっかけを読む
対策として、ダクトやバグフィルターの保温施工、ホッパー部への加温ヒーターの取り付けなどが行われます。露点より高い温度を保つのが基本です。
各種の集じん装置を実用の範囲で比べたとき、圧力損失がもっとも大きいものはどれか。
- ベンチュリスクラバー
- サイクロン
- ルーバー形の慣性力集じん装置
- 重力沈降室
- バグフィルター
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正解 1ベンチュリスクラバー
ベンチュリスクラバーは管を細くしてガスを高速にし、そこへ液を噴霧します。速度を上げるぶん抵抗が大きく、圧力損失も最大になります。
関連知識・ひっかけを読む
圧力損失が大きいほど送風機の動力が要ります。集じん率と運転費はいつも引き換えの関係です。
排ガス中のダストの凝集について、正しいものはどれか。
- 凝集は粒子径に関係しない
- 凝集すると集じんが難しくなる
- 水分が付くと、かえって粒子どうしがくっつきにくくなる
- 排ガス中の水分や硫酸分が付くと、粒子どうしがくっつきやすくなる
- 温度が下がると凝集しなくなる
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正解 4排ガス中の水分や硫酸分が付くと、粒子どうしがくっつきやすくなる
水分や硫酸分が粒子の表面に付くと、粒子どうしがくっつきやすくなります。凝集して大きくなれば、そのぶん捕まえやすくなります。
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粒子径が小さいほど凝集しやすくなります。細かい粒子はブラウン運動が激しく、ぶつかる機会が多いためです。
空気力学的粒子径についての記述として、正しいものはどれか。
- 粒子径が同じ場合、粒子密度が4倍になれば空気力学的粒子径は2倍になる
- 粒子密度に関係しない
- 粒子の色で決まる
- 粒子密度が2倍になれば空気力学的粒子径も2倍になる
- 粒子径だけで決まる
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正解 1粒子径が同じ場合、粒子密度が4倍になれば空気力学的粒子径は2倍になる
空気力学的粒子径は密度の平方根に比例します。密度が4倍なら√4=2倍です。「密度が2倍なら2倍」ではありません。
関連知識・ひっかけを読む
この径は「同じ沈降速度をもつ密度1の球の直径」として定義されます。実際の大きさではなく、空気中でどうふるまうかを表す径です。
電気集じん装置の荷電について、正しいものはどれか。
- 電界荷電による帯電量は、粒子径の2乗に比例する
- 拡散荷電による帯電量は、粒子径の3乗に比例する
- 電界荷電による帯電量は、電界強度に反比例する
- 荷電量は粒子径に関係しない
- 電界荷電による帯電量は、粒子径に反比例する
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正解 1電界荷電による帯電量は、粒子径の2乗に比例する
電界荷電は粒子径の2乗に、拡散荷電は粒子径に比例します。大きい粒子ほど電界荷電で多く帯電するため、電気集じんが効きやすくなります。
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帯電量は電界強度にも比例します。細かい粒子は拡散荷電が主役になるため、電気集じん装置は微粒子に対して不利になります。
湿ったガスを扱うバグフィルターの運転について、正しいものはどれか。
- 燃焼で生じたガスを含むときは、酸の露点よりかなり高い温度を保つ
- 運転の前後に空気負荷運転はしない
- 保温は不要である
- ホッパー部は冷却する
- 燃焼で生じたガスを含むときは、酸の露点より低い温度まで冷やす
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正解 1燃焼で生じたガスを含むときは、酸の露点よりかなり高い温度を保つ
酸露点を下回ると硫酸が結んでろ布や装置を傷めます。だから十分に上回る温度を保ちます。冷やして熱を回収したいところですが、そうはいきません。
関連知識・ひっかけを読む
あわせて、ダクトやバグフィルターの保温、ホッパー部の加温ヒーターの取り付けが必要です。運転の前後には10分程度の空気負荷運転を行います。
一般粉じん発生施設に該当するものとして、正しいものはどれか。
- 排水処理施設
- 石綿を扱う施設
- 自動車
- 密閉式でないベルトコンベア(鉱物・土石・セメントの用に供するもの)
- ボイラー
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正解 4密閉式でないベルトコンベア(鉱物・土石・セメントの用に供するもの)
一般粉じん発生施設は、鉱物や土石を扱うコンベア、破砕機、ふるい、堆積場などです。密閉式や湿式のものは除かれます。
関連知識・ひっかけを読む
石綿を扱う施設は「特定粉じん発生施設」です。同じ粉じんでも有害性で区分が変わり、規制の厳しさも違います。
一般粉じん発生施設から除かれるものとして、正しいものはどれか。
- 密閉式のもの及び湿式のもの
- 大型のもの
- 屋外にあるもの
- 除かれるものはない
- 新しく設置したもの
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正解 1密閉式のもの及び湿式のもの
密閉されていれば粉じんは外へ出ません。湿式なら水で抑えられます。どちらも粉じんが飛散しないので、規制の対象から外されています。
関連知識・ひっかけを読む
つまり「飛散するかどうか」で線を引いています。設備をどう作るかで規制の対象になるかが変わる、という構造です。
電気集じん装置の一段式について、正しいものはどれか。
- 荷電部と集じん部が分かれている
- 大容量の産業用として最も広く用いられている
- 主に家庭用の空気清浄機に使われる
- 集じん電極の間隔を小さくできる
- 逆電離現象が起きない
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正解 2大容量の産業用として最も広く用いられている
一段式は荷電と集じんを同じ場所で行う方式で、大量の排ガスを扱う産業用として最も広く使われています。
関連知識・ひっかけを読む
二段式は荷電部と集じん部が分かれ、電極の間隔を狭くできるので装置を小さくできます。用途で使い分けます。
電気集じん装置の特徴として、最も適切なものはどれか。
- 高温では使えない
- 圧力損失が小さく大風量を処理できるが、ダストの電気抵抗率の影響を受ける
- 電気抵抗率の影響を受けない
- 小風量にしか使えない
- 圧力損失が非常に大きい
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正解 2圧力損失が小さく大風量を処理できるが、ダストの電気抵抗率の影響を受ける
ガスの通り道に障害物がほとんどないので圧力損失が小さく、大量の排ガスを扱えます。一方で、ダストの電気抵抗率が高すぎても低すぎても性能が落ちます。
関連知識・ひっかけを読む
抵抗率が低すぎると集じん極に着いた粒子がすぐ電荷を失って再飛散し、高すぎると逆電離が起こります。適正な範囲に収める調整が要ります。
排ガス中のダスト濃度測定に使うろ過材について、正しいものはどれか。
- ガラス繊維ろ紙は、熱に弱く高温では使えない
- ろ過材の種類は測定値に影響しない
- シリカ繊維ろ紙は加熱減量が小さい
- ガラス繊維ろ紙は、高い温度に耐えられて丈夫である
- メンブレンろ紙は耐熱性が高く高温の排ガス向きである
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正解 4ガラス繊維ろ紙は、高い温度に耐えられて丈夫である
ガラス繊維ろ紙は高温に耐え、丈夫なので排ガスの測定によく使われます。ただしSOxを含む排ガスでは誤差が大きく出ます。
関連知識・ひっかけを読む
メンブレンろ紙は耐熱性が低いため、主に常温の空気の測定に使います。ろ過材の選び方そのものが測定精度を左右します。
充塡層式の洗浄集じん装置に当たるものはどれか。
- ベンチュリスクラバー
- サイクロンスクラバー
- スプレー塔
- 流動層スクラバー
- ジェットスクラバー
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正解 4流動層スクラバー
流動層スクラバーは、充塡物を吹き上げて流動させた層にガスと液を通す方式です。充塡層式に分類されます。
関連知識・ひっかけを読む
スプレー塔・ベンチュリスクラバー・ジェットスクラバー・サイクロンスクラバーはいずれも加圧水式です(ジェットスクラバーは液を噴射して、その勢いでガスを吸い込む方式)。分類の名前と装置を対にして覚えます。
見掛け電気抵抗率が高いダストで起こりやすい現象として、正しいものはどれか。
- 静電気による付着力が大きくなり、逆電離も起こりやすい
- 水分を吸収しやすくなる
- 付着力が小さくなる
- 粒子径が大きくなる
- 電気集じんの効率が上がる
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正解 1静電気による付着力が大きくなり、逆電離も起こりやすい
電荷が逃げにくいため、静電気の力で強く付着します。集じん極に積もった層でも電荷が抜けず、逆電離につながります。
関連知識・ひっかけを読む
抵抗率は温度と水分で変わるため、ガス温度の調整や水分の添加(コンディショニング)で扱いやすい範囲に持っていく方法がとられます。
電気集じん装置における「電界荷電」の説明として、正しいものはどれか。
- 粒子どうしの衝突で起こる荷電
- 摩擦によって起こる荷電
- 紫外線によって起こる荷電
- 電気力線に沿って運ばれたイオンが粒子に付着して起こる荷電
- イオンの熱運動によって粒子に付着して起こる荷電
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正解 4電気力線に沿って運ばれたイオンが粒子に付着して起こる荷電
放電で生まれたイオンが電気力線に沿って動き、途中の粒子にぶつかって付着します。これが電界荷電です。
関連知識・ひっかけを読む
もうひとつの拡散荷電は、イオンの不規則な熱運動で粒子に付くものです。細かい粒子ではこちらが主役になります。
湿ったガスや湿ったダストをバグフィルターで処理するときに起きやすい問題はどれか。
- ダストが帯電して飛散する
- 圧力損失が下がり続ける
- ろ布が乾燥して破れる
- 結露によってろ布が目詰まりする
- 特に問題は起きない
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正解 4結露によってろ布が目詰まりする
露点を下回るとろ布の上で水が結び、ダストと固まって目詰まりします。圧力損失が上がり、払い落としても戻らなくなります。
関連知識・ひっかけを読む
対策は保温施工やホッパー部の加温ヒーターです。燃焼ガスを含む場合は、酸露点を十分に上回る温度に保ちます。
集じん率99%の装置と99.9%の装置を比べたときの出口ダスト量の関係として、正しいものはどれか。
- 比較できない
- 99.9%のほうが出口ダスト量は10分の1になる
- 両者の出口ダスト量はほぼ同じ
- 99.9%のほうが出口ダスト量は多い
- 99.9%のほうが出口ダスト量は2分の1になる
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正解 299.9%のほうが出口ダスト量は10分の1になる
出口に残る割合は、99%なら1%、99.9%なら0.1%です。1%と0.1%の比は10倍なので、出口のダスト量は10分の1になります。
関連知識・ひっかけを読む
0.9ポイントの差は小さく見えますが、実際の排出量は1桁変わります。高い集じん率の領域では、残存率で比べるのが正しい見方です。
石綿に係る敷地境界基準として、施行規則が定めている大気中の濃度はどれか。
- 定めはない
- 1リットルにつき100本
- 1リットルにつき10本
- 1立方メートルにつき10本
- 1リットルにつき1本
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正解 31リットルにつき10本
工場や事業場の敷地の境界線で、大気1リットルあたり石綿10本というのが許容限度です。単位が「リットルあたりの本数」である点が独特です。
関連知識・ひっかけを読む
石綿は重さではなく本数で数えます。顕微鏡で繊維を1本ずつ数えるためで、数え方のルールも別に決められています。
特定粉じん(石綿)の濃度の測定について、施行規則が定めている頻度はどれか。
- 3年に1回以上
- 6月を超えない作業期間ごとに1回以上
- 1月を超えない期間ごとに1回以上
- 年1回以上
- 毎日1回以上
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正解 26月を超えない作業期間ごとに1回以上
6か月を超えない作業期間ごとに1回以上と決められています。ただし工場や事業場の規模に応じて、環境大臣が回数を変えることがあります。
関連知識・ひっかけを読む
測定結果は、年月日・時刻・天候・測定者・測定箇所・測定法・施設の使用状況まで記録し、3年間保存します。
特定粉じんの濃度の測定結果について、施行規則が定めている記録の保存期間はどれか。
- 3年間
- 1年間
- 10年間
- 5年間
- 2年間
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正解 13年間
測定結果の記録は3年間保存します。揮発性有機化合物の濃度測定の記録も同じ3年間です。
関連知識・ひっかけを読む
保存期間は法令ごとにばらつきます。大気汚染防止法まわりは3年、と一括りで覚えておくと取り違えにくくなります。
大気汚染防止法における「一般粉じん」の説明として、正しいものはどれか。
- 粒径が大きい粉じんのこと
- 工場から出る粉じんすべて
- 特定粉じん以外の粉じんのこと
- 石綿を含む粉じんのこと
- 燃焼に伴って出る粉じんのこと
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正解 3特定粉じん以外の粉じんのこと
粉じんのうち、人の健康に被害を生じるおそれがあるものとして政令で定めるものが特定粉じん(石綿)で、それ以外がすべて一般粉じんです。
関連知識・ひっかけを読む
粒の大きさや量ではなく、有害性で分けています。定義を「引き算」で決めているところが問われやすいポイントです。
「特定粉じん排出等作業」に当てはまるものとして、最も適切なものはどれか。
- 工場で原料を破砕する作業
- 石綿を製造する作業
- 石綿を運搬する作業
- 廃石綿を埋め立てる作業
- 特定建築材料が使われている建築物等を解体・改造・補修する作業
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正解 5特定建築材料が使われている建築物等を解体・改造・補修する作業
吹付け石綿など政令で定める特定建築材料が使われている建物などを、こわす・つくりかえる・直すときの作業が対象です。
関連知識・ひっかけを読む
この作業を伴う建設工事が「特定工事」です。工事の届出や作業基準は、この2つの言葉を軸に組み立てられています。
石綿に係る作業基準として、施行規則が元請業者等に求めているものはどれか。
- 作業の終了後に報告書を作成する
- 作業の開始前に作業の計画を作成し、それに基づいて作業を行う
- 作業員を毎年健康診断に行かせる
- 作業場所を24時間監視する
- 作業中に毎日測定する
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正解 2作業の開始前に作業の計画を作成し、それに基づいて作業を行う
始める前に計画を作り、その計画どおりに進めることが求められます。発注者名・場所・作業の種類・期間・対象部分などを書きます。
関連知識・ひっかけを読む
石綿は飛んでしまってからでは取り返しがつきません。だから「事前に決めてから始める」という形になっています。
流通形式の集じん装置で、気流が乱流であり、流れ方向の各断面ではダスト濃度が均一とみなせる場合の集じん率ηを表す式として、正しいものはどれか。ただし、w:粒子の分離速度、A:全集じん面積、Q:処理ガス流量とする。
- η=1−exp(−wA/Q)
- η=wA/Q
- η=(wA/Q)/(1+wA/Q)
- η=exp(−wA/Q)
- η=1−wA/Q
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正解 1η=1−exp(−wA/Q)
乱流で断面の濃度が均一だと、ガスが少し進むごとに「そのときの濃度に比例した割合」だけ粒子が取られます。取られる量が残りの量に比例するので、残る割合は指数関数で減り、集じん率は1−exp(−wA/Q)になります。電気集じん装置のドイッチェの式と同じ形です。
関連知識・ひっかけを読む
気流が層流なら、粒子は乱されずまっすぐ壁へ向かうので η=wA/Q(1で頭打ち)となり、最も高くなります。装置内のすべてで濃度が均一(完全混合)なら η=(wA/Q)/(1+wA/Q) で最も低くなります。wA/Q=0.5なら、層流0.50>断面均一0.39>完全混合0.33です。
流通形式の集じん装置で、分離速度・集じん面積・処理ガス流量(wA/Q)が同じとき、集じん率が最も高くなる装置内の流動状態はどれか。
- 気流が層流の場合
- 気流が乱流で、流れ方向の断面ごとにダスト濃度が均一な場合
- 気流が乱流で、装置内すべてのダスト濃度が均一な場合
- 流動状態によらず集じん率は同じになる
- 気流が乱流であるほど集じん率は必ず高くなる
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正解 1気流が層流の場合
層流では粒子が乱されず、分離速度のぶんだけ確実に壁へ近づくので、取りこぼしが最も少なくなります。乱流になると、壁の近くまで来た粒子が中心へ戻されることがあり、効率が落ちます。装置内全体がかき混ぜられて濃度が均一になる場合は、出口の濃度と同じ低い濃度で捕集が進むため、最も効率が悪くなります。
関連知識・ひっかけを読む
式で比べると、層流 η=wA/Q、断面均一 η=1−exp(−wA/Q)、全体均一 η=(wA/Q)/(1+wA/Q) です。グラフの縦軸ηと横軸wA/Qの曲線がどれに当たるかを問う形で出題されます。
回転半径0.10m、円周方向の粒子速度15m/sの遠心力集じん装置の遠心効果(分離係数)は、およそいくらか。ただし、重力加速度は9.8m/s²とする。
- 2.3×10²
- 15
- 23
- 2.3×10³
- 1.1×10²
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正解 12.3×10²
遠心効果は、遠心加速度が重力加速度の何倍かを表す値で、v²/(r·g) で求めます。15²÷(0.10×9.8)=225÷0.98≒230なので、約2.3×10²です。粒子には重力の約230倍の力で外へ向かう力がかかることになります。
関連知識・ひっかけを読む
速度を2乗するのを忘れると15、gで割るのを忘れると2.3×10³になります。同じ速度なら回転半径が小さいほど遠心効果が大きくなるので、小径のサイクロンほど細かい粒子まで分離できます。
障害物形式集じん装置の集じん率を η=1−exp(−X) と表すとき、X に当てはまる式として正しいものはどれか。ただし、K:装置で決まる定数、A:ダストが捕集される障害物の全表面積、V:障害物が充塡されている装置の体積、L:装置長さ、η₀:障害物1個当たりの捕集効率とする。
- K·A·L·η₀/V
- K·A·L/V
- K·L·η₀/(A·V)
- K·V·η₀/(A·L)
- K·L/(A·V·η₀)
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正解 1K·A·L·η₀/V
障害物の表面積を体積で割ったA/Vは、単位体積あたりどれだけ捕まえる面があるかを表します。これに装置の長さLをかけると、ガスが通り抜ける間に出会う障害物の多さになり、さらに1個当たりの捕集効率η₀をかけたものが「取られやすさ」になります。これらは大きいほど集じん率を上げるので、すべて分子に来ます。
関連知識・ひっかけを読む
充塡層やろ過層のように、ガスの通り道に置いた障害物に粒子をぶつけて捕まえる装置が障害物形式です。単位をそろえると、A/V(1/m)×L(m)で無次元になり、指数の中身として成り立つことも確かめられます。
ろ過集じんで堆積したダスト層の圧力損失を、コゼニー・カルマンの式で見積もる。ダスト負荷(ろ過面積当たりのダスト質量)が同じ条件で、ダスト層の空隙率が0.7から0.8に変わると、圧力損失はおよそ何倍になるか。
- 0.45
- 0.30
- 2.2
- 0.67
- 1.5
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正解 10.45
コゼニー・カルマンの式では、圧力損失は層の厚さ×(1−ε)²/ε³ に比例します。ダスト負荷が同じなら、層の厚さは1/(1−ε) に比例して厚くなるので、まとめると (1−ε)/ε³ に比例します。0.7では0.3/0.343=0.875、0.8では0.2/0.512=0.391なので、0.391÷0.875≒0.45倍です。
関連知識・ひっかけを読む
層の厚さの変化を考えずに(1−ε)²/ε³ だけで比べると約0.30倍になり、誤りです。すき間が少し増えるだけで圧力損失は大きく下がるので、ダストの空隙率はろ過集じん装置の運転費を左右します。
石綿の一種であるクリソタイル(白石綿)の説明として、正しいものはどれか。
- けい素とマグネシウムが主成分。アモサイト・クロシドライトと比べて軽く、酸には弱い
- けい素と鉄が主成分。アモサイト・クロシドライトと比べて重く、酸には弱い
- けい素と鉄が主成分。アモサイト・クロシドライトと比べて軽く、酸には強い
- けい素とマグネシウムが主成分。アモサイト・クロシドライトと比べて重く、酸には強い
- けい素と鉄が主成分。アモサイト・クロシドライトと比べて軽く、酸には弱い
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正解 1けい素とマグネシウムが主成分。アモサイト・クロシドライトと比べて軽く、酸には弱い
クリソタイルは蛇紋石系の石綿で、けい素とマグネシウムが主成分です。鉄を多く含む角閃石系のアモサイト(茶石綿)やクロシドライト(青石綿)より軽く(密度が低く)、酸に触れるとマグネシウムが溶け出しやすいため、耐酸性は劣ります。
関連知識・ひっかけを読む
石綿は大きく蛇紋石系(クリソタイル)と角閃石系(アモサイト・クロシドライトなど)に分かれます。「鉄が多いのは角閃石系」「マグネシウムはクリソタイル」と成分で覚えると、密度や耐酸性の違いも理由づけできます。
アスベストモニタリングマニュアル等に従って石綿繊維を数えるときの判定方法として、正しいものはどれか。
- 計数視野の境界内に片方の端しか入っていない繊維は、1/2本と数える
- 数本の繊維が交差している場合は、全体をまとめて1本と数える
- 1本の繊維から枝分かれしている場合は、枝ごとに1本ずつ数える
- からみ合って本数が読み取れない繊維は、全体で1本として数える
- 計数視野の境界内に両端が入っている繊維も、1/2本と数える
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正解 1計数視野の境界内に片方の端しか入っていない繊維は、1/2本と数える
視野の端にかかった繊維を毎回1本と数えると、隣の視野と二重に数えてしまいます。そこで、両端が視野に入っていれば1本、片方の端だけなら1/2本と決めて、平均すると正しい本数になるようにしています。
関連知識・ひっかけを読む
単繊維は1本、枝分かれした繊維は枝を含めた全体で1本と数えます。からまって数を読み取れないものは数えません。「交差した数本を全体で1本と数える」は公表問題で誤りとされた文です。
排ガス中のダスト濃度測定で、吸引速度がダクト内の排ガス流速より大きい(非等速で速く吸う)場合の測定結果として、正しいものはどれか。
- 測定ダスト濃度は真の濃度より小さくなり、その差は粒子径が大きいほど大きくなる
- 測定ダスト濃度は真の濃度より大きくなり、その差は粒子径が大きいほど大きくなる
- 測定ダスト濃度は真の濃度より小さくなり、その差は粒子径が小さいほど大きくなる
- 測定ダスト濃度は真の濃度より大きくなり、その差は粒子径が小さいほど大きくなる
- 吸引速度が違っても、測定ダスト濃度は真の濃度と変わらない
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正解 1測定ダスト濃度は真の濃度より小さくなり、その差は粒子径が大きいほど大きくなる
速く吸うと、ノズルの周りのガスまで曲がって吸い込まれます。ガスは曲がれますが、重くて慣性の大きい粒子は曲がりきれずにまっすぐ進むので、余分に吸ったガスの分だけ粒子の少ないガスが混ざり、濃度は低く出ます。慣性は粒子が大きいほど強いので、ずれも大きくなります。
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逆に吸引速度が遅すぎると、濃度は高く出ます。また、等速で吸っても、プローブの向きが流れに対して傾いていると、測定濃度は真の濃度より小さくなります。細かい粒子はガスとほぼ一緒に動くので、非等速の影響を受けにくくなります。
ピトー管で排ガスの流速を測ったところ、動圧50Paのとき流速は9.0m/sであった。排ガスの密度が変わらないとして、別の測定点で動圧が72Paだったときの流速は、およそ何m/sか。
- 10.8
- 13.0
- 7.5
- 6.3
- 18.7
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正解 110.8
動圧は ½ρv² なので、密度が同じなら流速は動圧の平方根に比例します。9.0×√(72/50)=9.0×√1.44=9.0×1.2=10.8m/sです。
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動圧に比例すると考えると13.0m/s、比を逆にすると7.5m/sになり、どちらも誤りです。実際の測定では、ピトー管係数と排ガスの密度(温度・圧力・組成で変わる)を使って v=C√(2Pd/ρ) から流速を求めます。
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問題データ最終更新:2026-08-14