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公害防止管理者 公害総論の過去問対策・練習問題47問
公害総論は水質関係第1〜4種・大気関係第1〜4種に共通する科目です。環境基本法・公害防止組織法などの共通知識を学び、受験する区分で練習できます。
共通の問題文は全47問で、解説・出典をすべて掲載しています。47問は根拠確認済み。うち3問は水質・大気で選択肢・補足解説・出典に違いがあるため、該当する問題の下に区分別の内容も掲載しています。掲載問題は公式過去問の転載ではなく、同じ論点を問うオリジナル問題です。
区分ごとの出題数と練習入口
本番の問題数・配点は科目免除のない場合です。「収録」は各区分の練習問題数です。
| 区分 | 本番の出題数 | この科目の配点 | 収録 | 練習する |
|---|---|---|---|---|
| 公害防止管理者 水質関係第1種 | 15問 | 公式資料に記載なし | 47問 | 水質関係第1種で5問解く |
| 公害防止管理者 水質関係第2種 | 15問 | 公式資料に記載なし | 47問 | 水質関係第2種で5問解く |
| 公害防止管理者 水質関係第3種 | 15問 | 公式資料に記載なし | 47問 | 水質関係第3種で5問解く |
| 公害防止管理者 水質関係第4種 | 15問 | 公式資料に記載なし | 47問 | 水質関係第4種で5問解く |
| 公害防止管理者 大気関係第1種 | 15問 | 公式資料に記載なし | 47問 | 大気関係第1種で5問解く |
| 公害防止管理者 大気関係第2種 | 15問 | 公式資料に記載なし | 47問 | 大気関係第2種で5問解く |
| 公害防止管理者 大気関係第3種 | 15問 | 公式資料に記載なし | 47問 | 大気関係第3種で5問解く |
| 公害防止管理者 大気関係第4種 | 15問 | 公式資料に記載なし | 47問 | 大気関係第4種で5問解く |
出題数・配点の出典:冊子p.6(PDF 8ページ)第Ⅱ部1「試験区分と試験科目・試験問題数」(2026-09-20確認)
以下は公害防止管理者 水質関係第1種の試験範囲に沿った学習のポイントです。区分ごとの出題数・配点は上の比較表で確認してください。
公害総論は15問|柱は公害防止組織法
この科目の練習問題は全47問です。収録論点の例:公害防止組織法(9問)、環境基本法(5問)、環境基準(4問)。この内訳は当サイトの収録数で、本試験の出題配分ではありません。
公害総論は水質関係第1種の75問のうち15問を占めます。名前のとおり「総論」で、水質に限らず環境基本法・公害防止組織法・地球環境問題・廃棄物・PRTRといった制度の知識が幅広く問われます。公害防止管理者という資格そのものを定めている法律で、選任・届出・罰則の数字を確実に取るのが得点の近道です。
公害防止管理者試験には科目別合格制度があり、合格した科目は翌々年度まで免除にできます。総論を初年度に取り切ると、2年目以降を専門科目に集中できます。出題の傾向は公害総論の攻略にまとめています。
掲載問題(共通47問)
環境基本法で定義される「公害」に含まれる典型七公害として、正しい組み合わせはどれか。
- 大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・振動・光害・悪臭
- 大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・熱汚染・地盤沈下・悪臭
- 大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・振動・地盤沈下・悪臭
- 大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・振動・地盤沈下・廃棄物
- 大気汚染・水質汚濁・海洋汚染・騒音・振動・地盤沈下・悪臭
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正解 3大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・振動・地盤沈下・悪臭
典型七公害は環境基本法第2条第3項で定義された7つに限定されています。光害・海洋汚染・廃棄物・熱汚染は、環境問題ではあっても典型七公害には含まれません。
関連知識・ひっかけを読む
含まれそうで含まれないもの(光害・海洋汚染・廃棄物・熱汚染)を混ぜた選択肢が定番です。
環境基本法に基づく環境基準の性格として、最も適切なものはどれか。
- 測定を義務づけるためだけに設定された技術的基準
- 事業者が遵守すべき最低限の規制値であり、違反すると罰則が科される
- 地方公共団体が独自に定めることができない全国一律の許容限度
- 工場からの排出口で測定される排出濃度の上限値
- 人の健康を保護し生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい行政上の目標
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正解 5人の健康を保護し生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい行政上の目標
環境基準は「維持されることが望ましい基準」=行政上の目標であり、事業者を直接縛る規制値ではありません(環境基本法第16条)。
関連知識・ひっかけを読む
この2つの違いは頻出の引っかけです。「違反すると罰則」と書いてあれば環境基準ではありません。
特定工場における公害防止組織の整備に関する法律(公害防止組織法)に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 公害防止管理者が旅行や疾病で職務を行えないときのために代理者を選任する
- 公害防止統括者には、必ず国家試験合格者を選任しなければならない
- 公害防止統括者には、その工場の事業の実施を統括管理する者が選任される
- 公害防止統括者は、特定工場における公害防止に関する業務を統括管理する
- 公害防止管理者は、公害防止に関する技術的事項を管理する
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正解 2公害防止統括者には、必ず国家試験合格者を選任しなければならない
公害防止統括者に資格要件はなく、工場長などその事業の実施を統括管理する者が選任されます。国家試験合格(または資格認定講習修了)が必要なのは公害防止管理者と公害防止主任管理者です。
関連知識・ひっかけを読む
役職ごとの資格要件の違いが問われます。統括者に「国家試験合格が必要」とあれば誤りです。
特定工場における公害防止組織の整備に関する法律について、正しいものはどれか。
- 公害防止主任管理者は、選任すべき事由が発生した日から30日以内に選任する
- 公害防止管理者の選任には届出は不要である
- 届出先は所轄の消防長又は消防署長である
- 統括者を選んだら、その日から30日以内に都道府県知事へ届け出る
- 統括者を選んだら、その日から10日以内に市町村長へ届け出る
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正解 4統括者を選んだら、その日から30日以内に都道府県知事へ届け出る
統括者・管理者・主任管理者のいずれも、選任したときは30日以内に都道府県知事へ届け出ます。一方、選任そのものの期限は、統括者が事由の発生から30日以内、管理者と主任管理者は60日以内です。
関連知識・ひっかけを読む
公表問題では「主任管理者を選任すべき事由の発生から30日以内に選任しなければならない」が誤りとされています。「届出の30日」と「選任の60日」を混ぜる選択肢と、届出先を市町村長や消防署長にした選択肢が定番の誤りです。
環境影響評価法(環境アセスメント)の手続の流れとして、正しい順序はどれか。
- 準備書 → 方法書 → 配慮書 → 評価書 → 報告書
- 配慮書 → 方法書 → 準備書 → 評価書 → 報告書
- 方法書 → 配慮書 → 準備書 → 評価書 → 報告書
- 配慮書 → 準備書 → 方法書 → 報告書 → 評価書
- 方法書 → 準備書 → 評価書 → 配慮書 → 報告書
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正解 2配慮書 → 方法書 → 準備書 → 評価書 → 報告書
計画の早い段階で環境配慮を検討する配慮書が最初、事業実施後の状況を報告する報告書が最後、という時間の流れで並んでいます。
関連知識・ひっかけを読む
順序を入れ替えた選択肢が典型的な出題パターンです。
公害防止管理者を選任すべき事由が発生した場合、選任しなければならない期限として正しいものはどれか。
- 期限の定めはない
- 発生した日から60日以内
- 発生した日から90日以内
- 発生した日から30日以内
- 発生した日から14日以内
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正解 2発生した日から60日以内
選任と届出で期限が別々に決まっています。事由の発生から選任まで60日、選任してから届出まで30日です。
関連知識・ひっかけを読む
統括者は「事由発生から30日以内に選任」(施行規則第2条)で、管理者の60日とは期限が違います。混同しやすい点です。
公害防止統括者を選任しなければならない特定工場の規模として、正しいものはどれか。
- 常時使用する従業員数が101人以上
- 常時使用する従業員数が21人以上
- 従業員数による区別はない
- 常時使用する従業員数が51人以上
- 常時使用する従業員数が11人以上
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正解 2常時使用する従業員数が21人以上
公害防止統括者は、常時使用する従業員数が21人以上の特定工場で選任が必要です。20人以下の工場では選任義務がありません。
関連知識・ひっかけを読む
条文は「常時使用する従業員の数が20人以下」を小規模事業者として選任義務から除く形で書かれています。裏返すと21人以上で必要、となります。
公害防止組織法における「特定工場」に該当する業種として、正しい組み合わせはどれか。
- 製造業・電気供給業・ガス供給業・熱供給業
- 製造業・農業・林業・漁業
- すべての業種が対象
- 製造業・鉱業・建設業・水道業
- 製造業・建設業・運輸業・電気供給業
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正解 1製造業・電気供給業・ガス供給業・熱供給業
特定工場の対象は、ものを作る製造業と、エネルギーを供給する3業種に限られます。建設業・運輸業・鉱業などは含まれません。
関連知識・ひっかけを読む
条文は「一 製造業(物品の加工業を含む) 二 電気供給業 三 ガス供給業 四 熱供給業」と4つだけを列挙しています。
循環型社会形成推進基本法が定める処理の優先順位として、正しい順序はどれか。
- 発生抑制 → 再生利用 → 再使用 → 適正処分 → 熱回収
- 発生抑制 → 熱回収 → 再使用 → 再生利用 → 適正処分
- 発生抑制 → 再使用 → 再生利用 → 熱回収 → 適正処分
- 再生利用 → 発生抑制 → 再使用 → 熱回収 → 適正処分
- 再使用 → 発生抑制 → 熱回収 → 再生利用 → 適正処分
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正解 3発生抑制 → 再使用 → 再生利用 → 熱回収 → 適正処分
まず出さない、次に繰り返し使う、が上位に来ます。燃やして熱を取り出す熱回収は、再生利用より下位です。
関連知識・ひっかけを読む
熱回収が再生利用より下位である点が問われやすいポイントです。
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)において、事業者に義務づけられている内容として正しいものはどれか。
- 対象化学物質の在庫量を毎月公表すること
- 対象化学物質を使用する前に環境大臣の許可を受けること
- 対象化学物質の製造をすべて中止すること
- 対象化学物質の環境への排出量・移動量を把握し届け出ること
- 対象化学物質の輸入を禁止すること
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正解 4対象化学物質の環境への排出量・移動量を把握し届け出ること
PRTR制度は禁止や許可の制度ではなく、量を把握して公表することで自主的な管理改善を促す仕組みです。
関連知識・ひっかけを読む
「使用を禁止する」「許可が必要」と書いてあれば誤りです。
公害防止主任管理者の選任が必要となる特定工場の要件として、正しいものはどれか。
- 従業員数が100人以上
- 排出ガス量4万Nm³/h以上、かつ排出水量1万m³/日以上
- すべての特定工場で必要
- 資本金が1億円以上
- 排出ガス量1万Nm³/h以上、または排出水量1千m³/日以上
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正解 2排出ガス量4万Nm³/h以上、かつ排出水量1万m³/日以上
公害防止主任管理者は、排出ガス量と排出水量の両方が基準を超える大規模な特定工場で選任が必要です。
関連知識・ひっかけを読む
条文は「排出ガス量が四万立方メートル以上であり、かつ、排出水量が一万立方メートル以上」と、明確に「かつ」で結ばれています。
環境基本法に定められている「汚染者負担の原則(PPP)」の考え方として、最も適切なものはどれか。
- 公害防止費用はすべて国が負担すべきである
- 公害防止費用は負担者を定めない
- 公害防止に要する費用は原因者が負担すべきである
- 公害防止費用は地域住民が均等に負担すべきである
- 公害防止費用は被害者が負担すべきである
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正解 3公害防止に要する費用は原因者が負担すべきである
汚染者負担の原則(Polluter-Pays Principle)は、公害の原因者が防止・回復に要する費用を負担するという考え方です。
関連知識・ひっかけを読む
条文は「その事業の必要を生じさせた者にその事業の実施に要する費用を負担させる」と、原因をつくった者が費用を持つ形で書かれています。
京都議定書およびパリ協定が対象としている主要な課題はどれか。
- 生物多様性の保全
- 地球温暖化(温室効果ガスの排出削減)
- 有害廃棄物の越境移動
- 海洋のプラスチック汚染
- オゾン層の破壊
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正解 2地球温暖化(温室効果ガスの排出削減)
国際的な枠組みは、対象とする環境問題ごとに条約が分かれています。京都議定書とパリ協定はいずれも地球温暖化対策です。
関連知識・ひっかけを読む
条文は地球環境保全を「地球全体の温暖化又はオゾン層の破壊の進行、海洋の汚染、野生生物の種の減少……」と定義しています。温暖化とオゾン層破壊が別の課題として並んでいる点が要点です。
公害防止統括者の選任義務について、正しいものはどれか。
- 公害防止統括者は市町村長が指名する
- 従業員の数にかかわらず、すべての特定事業者が選任しなければならない
- 常時使う従業員が20人以下の特定事業者は、選ばなくてよい
- 資格試験の合格者でなければ公害防止統括者になれない
- 常時使う従業員が50人以下の特定事業者は、選ばなくてよい
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正解 3常時使う従業員が20人以下の特定事業者は、選ばなくてよい
小規模な事業者まで一律に組織の整備を求めるのは負担が重すぎるため、常時使用する従業員が20人以下の特定事業者は統括者の選任が免除されています。
関連知識・ひっかけを読む
統括者は「その事業の実施を統括管理する者」を充てるもので、資格試験の合格は要件ではありません。資格が要るのは公害防止管理者のほうです。
廃棄物処理法において、事業者が産業廃棄物の処理を委託する際に交付が義務づけられているものはどれか。
- PRTR届出書
- マニフェスト(産業廃棄物管理票)
- 環境報告書
- 環境影響評価書
- 排出許可証
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正解 2マニフェスト(産業廃棄物管理票)
処理を委託しても排出事業者の責任は消えません。マニフェストで最終処分まで確認する義務があります。
関連知識・ひっかけを読む
これにより不法投棄を防止します。排出事業者責任が最後まで残る点が重要です。
騒音規制法および振動規制法に関する記述として、正しいものはどれか。
- 全国どこでも一律の基準が適用される
- 工場のみが対象で、建設作業は対象外である
- 測定義務はなく、届出のみでよい
- 騒音と振動は同一の法律で規制されている
- 規制基準は都道府県知事(市長)が指定した地域内の特定工場等に適用される
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正解 5規制基準は都道府県知事(市長)が指定した地域内の特定工場等に適用される
騒音・振動は地域の状況によって受忍限度が変わるため、知事等が指定した地域内で規制基準が適用される仕組みになっています。
関連知識・ひっかけを読む
工場等だけでなく特定建設作業も規制の対象です。騒音規制法と振動規制法は別の法律です。
悪臭防止法における規制の方式として、正しい組み合わせはどれか。
- 気温と湿度による規制
- 発生源の数と面積による規制
- 臭気の色と濃度による規制
- 作業時間と従業員数による規制
- 特定悪臭物質の濃度による規制と、臭気指数による規制
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正解 5特定悪臭物質の濃度による規制と、臭気指数による規制
個別の物質濃度で測る方法と、人の嗅覚を基準にした臭気指数で測る方法の2つがあり、地域の実情に応じてどちらかが選ばれます。
関連知識・ひっかけを読む
複数の物質が混ざった臭いは、物質ごとの濃度では実感と合わないことがあるため、臭気指数規制が導入されました。
土壌汚染対策法において、土壌汚染状況調査の契機となるものとして、適切でないものはどれか。
- 事業場の従業員数が増加したとき
- 一定規模以上の土地の形質変更を行うとき
- 都道府県知事が汚染のおそれがあると認めたとき
- 土壌汚染により健康被害が生ずるおそれがあるとき
- 有害物質使用特定施設の使用を廃止したとき
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正解 1事業場の従業員数が増加したとき
調査の契機は、汚染が明らかになる可能性が生じた場面に限られます。従業員数の増減は土壌汚染と関係がありません。
関連知識・ひっかけを読む
調査の結果、基準に適合しない土地は要措置区域または形質変更時要届出区域に指定されます。
廃棄物処理法における産業廃棄物の定義として、最も適切なものはどれか。
- リサイクルできない廃棄物のすべて
- 工場から出る廃棄物のうち有害なもののみ
- 一般家庭から出る廃棄物のうち量が多いもの
- 事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法令で定められた種類のもの
- 事業活動に伴って生じた廃棄物のすべて
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正解 4事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法令で定められた種類のもの
事業活動から出た廃棄物であっても、産業廃棄物になるのは燃え殻・汚泥・廃油など法令で定められた種類に限られます。それ以外は事業系一般廃棄物です。
関連知識・ひっかけを読む
「事業活動から出たものはすべて産業廃棄物」は誤りです。オフィスから出る紙くずなどは事業系一般廃棄物になる場合があります。
特別管理産業廃棄物に該当するものとして、最も適切なものはどれか。
- 量が特に多い産業廃棄物
- 爆発性・毒性・感染性など、人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがあるもの
- 運搬距離が長い産業廃棄物
- リサイクル可能な産業廃棄物
- 処理費用が高額な産業廃棄物
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正解 2爆発性・毒性・感染性など、人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがあるもの
特別管理産業廃棄物は危険性の高さで区分されるもので、通常の産業廃棄物より厳しい処理基準と管理が求められます。
関連知識・ひっかけを読む
量や費用では区分されません。排出事業者には特別管理産業廃棄物管理責任者の設置が求められます。
オゾン層破壊物質に関する記述として、正しいものはどれか。
- 特定フロン(CFC)はオゾン層破壊係数が大きく、生産が全廃されている
- 二酸化炭素がオゾン層破壊の主原因である
- 代替フロン(HFC)はオゾン層を破壊するが温室効果はない
- オゾン層破壊物質はすべて温室効果を持たない
- オゾン層破壊物質の規制は日本国内のみの制度である
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正解 1特定フロン(CFC)はオゾン層破壊係数が大きく、生産が全廃されている
塩素を含む特定フロンは成層圏でオゾンを分解する働きが強く、モントリオール議定書に基づき生産が全廃されました。
関連知識・ひっかけを読む
条文でも温暖化とオゾン層破壊は別の課題として並記されています。塩素を含む特定フロンはオゾン層を壊し、塩素を含まない代替フロンは壊さない代わりに強い温室効果を持ちます。
問21:大気関係第1種・大気関係第2種・大気関係第3種・大気関係第4種の選択肢・解説・出典
オゾン層破壊物質に関する記述として、正しいものはどれか。
- 二酸化炭素がオゾン層破壊の主原因である
- 特定フロン(CFC)はオゾン層破壊係数が大きく、生産が全廃されている
- 代替フロン(HFC)はオゾン層を破壊するが温室効果はない
- オゾン層破壊物質はすべて温室効果を持たない
- オゾン層破壊物質の規制は日本国内のみの制度である
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正解 2特定フロン(CFC)はオゾン層破壊係数が大きく、生産が全廃されている
塩素を含む特定フロンは成層圏でオゾンを分解する働きが強く、モントリオール議定書に基づき生産が全廃されました。
関連知識・ひっかけを読む
条文でも温暖化とオゾン層破壊は別の課題として並記されています。特定フロン(CFC)はオゾン層を強く壊します。代替フロンのうち塩素を含まないHFCはオゾン層を壊しませんが、強い温室効果を持ちます。
地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)に基づき、一定規模以上の温室効果ガスを排出する事業者に求められるものはどれか。
- 温室効果ガス排出量を算定し、国に報告する
- 排出量に応じて課徴金を納付する
- 特段の義務はない
- 毎年、施設の立入検査を受ける
- 排出量をゼロにすることが義務づけられる
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正解 1温室効果ガス排出量を算定し、国に報告する
温対法の算定・報告・公表制度は、まず排出量を把握して見える化することで、自主的な削減を促す仕組みです。
関連知識・ひっかけを読む
PRTR制度と同じく「把握して公表することで改善を促す」型の制度です。禁止や課徴金の制度ではありません。
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の目的として、最も適切なものはどれか。
- 難分解性・高蓄積性・人や生態系への有害性をもつ化学物質による環境汚染を防止する
- 化学物質の価格を安定させる
- 廃棄物の最終処分場を確保する
- 化学物質の輸出入量を統計として把握する
- 労働者の作業環境のみを規制する
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正解 1難分解性・高蓄積性・人や生態系への有害性をもつ化学物質による環境汚染を防止する
化審法は、分解されにくく体内に蓄積しやすい有害な化学物質が環境中に広がることを未然に防ぐための法律です。新規化学物質は事前に審査されます。
関連知識・ひっかけを読む
条文は「自然的作用による化学的変化を生じにくいものであり、かつ、生物の体内に蓄積されやすいもの」と書かれています。「難分解性・高蓄積性」はこれを短く言い換えた呼び方です。
ライフサイクルアセスメント(LCA)の考え方として、最も適切なものはどれか。
- 廃棄段階のみを評価する
- 製造工程のみの環境負荷を評価する
- 原材料の調達から廃棄までの全段階を通じて環境負荷を評価する
- 製品の販売価格から環境負荷を算出する
- 使用時の電力消費だけを評価する
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正解 3原材料の調達から廃棄までの全段階を通じて環境負荷を評価する
ある段階だけを見ると、負荷を別の段階に移し替えただけの「改善」を見逃します。全段階を通して足し合わせることで、本当に減ったかを判断します。
関連知識・ひっかけを読む
一部の工程だけを対象にした選択肢は誤りです。「ゆりかごから墓場まで」という言い方で覚えられます。
産業廃棄物の種類別排出量について、最も適切なものはどれか(環境省の統計による)。
- 金属くずの排出量が最も多い
- 最も多いのは汚泥で、全体の4割を超えている
- 動物のふん尿の排出量が最も多く、全体の60%以上を占めている
- がれき類の排出量が最も多く、全体の40%以上を占めている
- 廃プラスチック類の排出量が最も多い
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正解 2最も多いのは汚泥で、全体の4割を超えている
産業廃棄物を種類別に見ると汚泥が最も多く、全体の4割以上を占めます。排水処理をすれば必ず汚泥が出るため、量が大きくなります。
関連知識・ひっかけを読む
排水処理は「汚濁物質を水から汚泥へ移す」作業なので、水をきれいにするほど汚泥は増えます。汚泥の処理・処分まで含めて計画する必要があるのはこのためです。
公害防止管理者の職務として、最も適切なものはどれか。
- 使用する燃料・原材料の検査や、排出水の汚染状態の測定など技術的事項を管理する
- 排出水の測定結果を受けて、排水基準そのものを改定する
- 公害防止統括者を指揮し、工場全体の公害防止業務を統括管理する
- 公害防止主任管理者を補佐し、燃料の購入契約を締結する
- 公害防止に関する費用の予算を最終決定する
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正解 1使用する燃料・原材料の検査や、排出水の汚染状態の測定など技術的事項を管理する
公害防止管理者は技術的事項を管理する役割です。経営判断や人事は統括者や経営層の役割で、役割の範囲が明確に分かれています。
関連知識・ひっかけを読む
統括者=統括管理、管理者=技術的事項、主任管理者=技術的事項の統括、という役割分担で整理しましょう。
問26:大気関係第1種・大気関係第2種・大気関係第3種・大気関係第4種の選択肢・解説・出典
公害防止管理者の職務として、最も適切なものはどれか。
- 行政による立入検査を拒否する
- 公害防止に関する費用の予算を最終決定する
- 使用する燃料・原材料の検査や、排出水の汚染状態の測定など技術的事項を管理する
- 工場の経営方針を決定する
- 従業員の人事評価を行う
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正解 3使用する燃料・原材料の検査や、排出水の汚染状態の測定など技術的事項を管理する
公害防止管理者は技術的事項を管理する役割です。経営判断や人事は統括者や経営層の役割で、役割の範囲が明確に分かれています。
関連知識・ひっかけを読む
統括者=統括管理、管理者=技術的事項、主任管理者=技術的事項の統括、という役割分担で整理しましょう。
公害防止管理者等を選任しなかった場合の扱いとして、正しいものはどれか。
- 行政指導のみで罰則はない
- 罰則の対象となる
- 翌年度に選任すればよい
- 特に不利益はない
- 届出をすれば選任は不要になる
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正解 2罰則の対象となる
公害防止組織法は選任と届出を義務としており、違反には罰則が定められています。制度が形骸化しないよう担保されています。
関連知識・ひっかけを読む
選任義務違反は50万円以下の罰金(第16条)、届出義務違反は20万円以下の罰金(第17条)と、条文も金額も別に定められています。
環境基本法に定める環境基本計画に関する記述として、正しいものはどれか。
- 都道府県ごとに国が作成する計画である
- 5年ごとの排出量目標のみを定めるものである
- 公害が発生した後に作成される復旧計画である
- 政府が環境の保全に関する施策の総合的かつ長期的な方向を定めるものである
- 事業者が個別に作成し国へ提出する計画である
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正解 4政府が環境の保全に関する施策の総合的かつ長期的な方向を定めるものである
環境基本計画は、国の環境政策全体の方向性を示す最上位の計画です。個別の事業者や事後対応のための計画ではありません。
関連知識・ひっかけを読む
環境基本法は「基本的な枠組み」を定める法律で、個別の規制は水質汚濁防止法などの個別法が担います。
ダイオキシン類対策特別措置法が定義するダイオキシン類の組み合わせとして、正しいものはどれか。
- PCDD・PCB・トリクロロエチレン
- PCDF・PCB・ベンゼン
- PCDD・PCDFの2つのみ
- PCDD・PCDF・コプラナーPCB
- PCDD・PCDF・すべてのPCB
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正解 4PCDD・PCDF・コプラナーPCB
法律上のダイオキシン類は、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)の3つです。
関連知識・ひっかけを読む
PCBのうちダイオキシン類に含まれるのは、平面構造をとる「コプラナー」PCBだけです。「すべてのPCB」とする選択肢は誤りになります。
環境基準の達成状況を判断するための測定について、最も適切なものはどれか。
- 年に一度の抜き取り検査のみで判断する
- 事業場の排出口で測定した値で判断する
- 苦情が寄せられた場合にのみ測定する
- 公共用水域などで継続的に監視し、その結果に基づいて判断する
- 事業者の自己申告のみで判断する
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正解 4公共用水域などで継続的に監視し、その結果に基づいて判断する
環境基準は水域や大気の状態についての目標なので、その場所そのもの(公共用水域など)を継続的に測って判断します。
関連知識・ひっかけを読む
条文は「都道府県知事は……公共用水域及び地下水の水質の汚濁の状況を常時監視しなければならない」とし、その結果を環境大臣に報告することまで定めています。
ダイオキシン類の毒性等価係数(TEF)についての記述として、正しいものはどれか。
- すべての異性体の毒性を1として扱うもの
- 環境への排出係数を表したもの
- 最も毒性が強い異性体を1と置き、他の異性体の強さを比で表したもの
- コプラナーPCBの毒性を1として表したもの
- 排出量を重量で表したもの
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正解 3最も毒性が強い異性体を1と置き、他の異性体の強さを比で表したもの
ダイオキシン類には多数の異性体があり、毒性の強さがそれぞれ違います。そこで最も毒性が強い2,3,7,8-TeCDDを1として、相対的な強さを表したものが毒性等価係数(TEF)です。
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実測した各異性体の濃度にTEFを掛けて足し合わせると、毒性等量(TEQ)が求められます。規制はこのTEQで行われます。
日本が行う環境分野の国際協力の形態として、適切でないものはどれか。
- 相手国の環境基準を日本が直接定める
- 研修生の受入れによる人材育成
- 政府開発援助(ODA)による施設整備の支援
- 環境技術の共同研究・実証
- 専門家の派遣による技術移転
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正解 1相手国の環境基準を日本が直接定める
他国の基準を日本が定めることはできません。国際協力は、相手国が自ら対策を進められるように、資金・人材・技術の面から支えるものです。
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条文は「開発途上にある海外の地域の環境の保全……に資するための支援を行う」「専門的な知見を有する者の育成」「情報の収集、整理及び分析」と、支援・人材育成・情報という形の協力を挙げています。
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の第一種特定化学物質に指定されているものはどれか。
- 炭酸カルシウム
- 1,2-ジクロロプロパン
- エタノール
- 塩化ナトリウム
- アルドリン
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正解 5アルドリン
アルドリン・ディルドリン・エンドリン・クロルデンといった有機塩素系農薬は、難分解性で高蓄積性があり人への長期毒性が疑われるため、第一種特定化学物質に指定されています。
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第一種特定化学物質は、製造・輸入が原則禁止されます。難分解性・高蓄積性・長期毒性の3つが指定の判断軸です。
問33:大気関係第1種・大気関係第2種・大気関係第3種・大気関係第4種の選択肢・解説・出典
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の第一種特定化学物質に指定されているものはどれか。
- 塩化ナトリウム
- エタノール
- 1,2-ジクロロプロパン
- アルドリン
- 炭酸カルシウム
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正解 4アルドリン
アルドリン・ディルドリン・エンドリン・クロルデンといった有機塩素系農薬は、難分解性で高蓄積性があり人への長期毒性が疑われるため、第一種特定化学物質に指定されています。
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第一種特定化学物質は、製造・輸入が原則禁止されます。難分解性・高蓄積性・長期毒性の3つが指定の判断軸です。
有害廃棄物の国境を越える移動を規制する国際条約として、正しいものはどれか。
- バーゼル条約
- モントリオール議定書
- ラムサール条約
- ワシントン条約
- ロンドン条約
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正解 1バーゼル条約
先進国から途上国へ有害廃棄物が不適切に運ばれ、環境汚染を招いたことを受けて、越境移動を規制するために結ばれたのがバーゼル条約です。
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国内では、バーゼル法(特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律)と、廃棄物処理法の輸出入に関する規定によって、条約を担保しています。
日本の公害対策の経験を国際的に共有する意義として、最も適切なものはどれか。
- 相手国の産業を制限するため
- 国内の排水基準を緩めるため
- 経済発展の途上にある国が、同じ被害を繰り返さずに対策を進められるようにするため
- 国際機関からの評価を得ることだけが目的である
- 日本の環境技術を独占するため
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正解 3経済発展の途上にある国が、同じ被害を繰り返さずに対策を進められるようにするため
日本は深刻な健康被害を経験してから対策を進めた歴史があります。その教訓を共有することで、これから工業化する国が同じ道をたどらずに済みます。
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条文では、監視・観測・測定の国際的な連携の確保や、調査・試験研究の推進を国際協力として位置づけています。日本が蓄積した知見を共有することがその中身になります。
環境基本法第1条(目的)の内容として、正しいものはどれか。
- 環境保全の基本理念と施策の基本となる事項を定め、施策を総合的かつ計画的に進めることで、国民の健康で文化的な生活の確保と人類の福祉に貢献する
- 工場ごとの排出基準を定め、違反した事業者に罰則を科すことで、経済の健全な発展との調和を図る
- 国と地方公共団体の責務だけを定め、事業者と国民の責務には触れていない
- 現在の国民の生活の確保だけを目的とし、将来の国民については規定していない
- 地球環境の保全は対象外とし、国内の公害の防止だけを目的としている
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正解 1環境保全の基本理念と施策の基本となる事項を定め、施策を総合的かつ計画的に進めることで、国民の健康で文化的な生活の確保と人類の福祉に貢献する
環境基本法は個別の規制を定める法律ではなく、環境保全の「考え方(基本理念)」と「施策の基本となる事項」を示す枠組みの法律です。そのうえで国・地方公共団体・事業者・国民の責務を明らかにし、施策を総合的かつ計画的に進めることで、現在と将来の国民の健康で文化的な生活の確保と、人類の福祉への貢献をめざしています。
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空欄補充では「基本理念」と「基本となる事項」の順番、「健康で文化的な」「生活の確保」の組み合わせ、最後の「人類の福祉に貢献」が狙われます。「経済との調和」は、かつての公害対策基本法にあった考え方で、環境基本法の目的には入っていません。
環境基本法第14条が、環境保全の施策の策定・実施にあたって確保すべきとしている事項として、正しいものはどれか。
- 人と自然との豊かな触れ合いが保たれること
- 大気・水・土壌などの環境の自然的構成要素を、経済活動に支障のない範囲で保持すること
- 生態系の多様性の確保よりも、特定の野生生物の保護を常に優先すること
- 森林・農地・水辺地などの自然環境を、全国一律の基準で画一的に保全すること
- 各種の施策を互いに関連させず、それぞれ独立して行うこと
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正解 1人と自然との豊かな触れ合いが保たれること
第14条は、施策を各種の施策相互の有機的な連携を図りながら進めるとしたうえで、①大気・水・土壌などの自然的構成要素を良好な状態に保つ、②生態系の多様性の確保や種の保存など生物の多様性を確保し、多様な自然環境を地域の条件に応じて体系的に保全する、③人と自然との豊かな触れ合いを保つ、の3つを掲げています。
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②の自然環境の保全は「地域の自然的社会的条件に応じて体系的に」行うとされ、全国一律ではありません。空欄補充では「施策の策定」「自然的構成要素」「多様性の確保」「豊かな触れ合い」の4語がセットで問われます。
環境基本法第16条に基づき、環境基準の類型を当てはめる地域・水域を指定する者について、正しいものはどれか。
- 騒音の環境基準(航空機騒音・新幹線鉄道騒音を除く)の類型を当てはめる地域のうち、市に属するものは、その市の長が指定する
- 二以上の都道府県にまたがる地域・水域で政令で定めるものは、関係する都道府県知事が協議して指定する
- 水質汚濁の環境基準の類型を当てはめる水域のうち、市に属するものは、その市の長が指定する
- 航空機騒音の環境基準の類型を当てはめる地域のうち、市に属するものは、その市の長が指定する
- 環境基準は一度定めたら、科学的な知見が変わっても改定しないこととされている
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正解 1騒音の環境基準(航空機騒音・新幹線鉄道騒音を除く)の類型を当てはめる地域のうち、市に属するものは、その市の長が指定する
類型の当てはめは、地域の実情をよく知る者が行う仕組みです。二以上の都道府県にまたがる政令指定の地域・水域は政府、それ以外は原則として都道府県知事が行います。ただし一般の騒音(航空機騒音と新幹線鉄道騒音を除く)は、身近な生活環境の問題なので、市に属する地域は市の長が指定します。
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航空機騒音・新幹線鉄道騒音は影響が広域に及ぶため市長への例外から外れ、都道府県知事が指定します。また環境基準には常に適切な科学的判断を加え、必要な改定をしなければならないとされています。
ベンゼン等による大気の汚染に係る環境基準の達成期間についての考え方として、正しいものはどれか。
- 継続的に摂取すると健康を損なうおそれのある物質なので、将来にわたって健康被害を未然に防ぐことを旨として、維持または早期達成に努める
- 短時間の吸入で急性中毒を起こす物質なので、1時間値で直ちに達成しなければならない
- 健康被害が発生した地域に限って、一定期間内に達成すればよい
- 行政上の目標ではなく、工場ごとに守るべき排出基準として適用され、違反には罰則がある
- 健康への影響がほとんどない物質なので、達成期間は定めず、努力目標にとどめている
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正解 1継続的に摂取すると健康を損なうおそれのある物質なので、将来にわたって健康被害を未然に防ぐことを旨として、維持または早期達成に努める
ベンゼンなどは、低い濃度でも長い期間吸い続けると健康を損なうおそれがある物質です。被害が出てから対処するのでは遅いため、将来にわたって被害を未然に防ぐことを基本に、基準を維持し、まだ達成していない所は早く達成するよう努めるとされています。
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空欄補充では「継続的に」「将来にわたって」「未然に」の3語の位置が問われます。「長期に」「原則として」は入らない語です。環境基準はあくまで行政上の目標で、事業者への罰則はありません。
環境省の令和4年度の常時監視測定結果で、一般環境大気測定局の年平均値(ppm単位)が小さいものから順に並べたとき、正しいものはどれか。
- 二酸化硫黄 < 二酸化窒素 < 一酸化炭素
- 二酸化硫黄 < 一酸化炭素 < 二酸化窒素
- 二酸化窒素 < 二酸化硫黄 < 一酸化炭素
- 二酸化窒素 < 一酸化炭素 < 二酸化硫黄
- 一酸化炭素 < 二酸化硫黄 < 二酸化窒素
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正解 1二酸化硫黄 < 二酸化窒素 < 一酸化炭素
二酸化硫黄は、排煙脱硫装置の普及や燃料中の硫黄分の低減で大きく減り、3物質の中で最も低くなっています。一酸化炭素は燃料の不完全燃焼で生じ、ppm単位の値で比べると3物質の中で最も大きくなります。二酸化窒素はその間です。
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「低い順」と「高い順」のどちらを問われているかを最初に確認しましょう。二酸化硫黄が最も低いのは、固定発生源対策の効果が大きかった物質だからと理由とセットで覚えると崩れません。
令和6年版環境白書にもとづく2022(令和4)年度の日本の排出量をCO₂に換算して比べたとき、パーフルオロカーボン類(PFCs)・六ふっ化硫黄(SF₆)・三ふっ化窒素(NF₃)を排出量の大きいものから順に並べたものとして、正しいものはどれか。
- PFCs > SF₆ > NF₃
- SF₆ > PFCs > NF₃
- SF₆ > NF₃ > PFCs
- NF₃ > PFCs > SF₆
- PFCs > NF₃ > SF₆
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正解 1PFCs > SF₆ > NF₃
3つとも、ごく少量でも温室効果の大きいふっ素系のガスです。CO₂換算で比べると、半導体製造などで使われるPFCsが最も多く、次に電気機器の絶縁ガスなどに使われるSF₆、最も少ないのが半導体や液晶の製造で使われるNF₃です。
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代替フロン等の4ガスは、HFCs・PFCs・SF₆・NF₃です。温室効果ガス全体では二酸化炭素が大部分を占め、これら4ガスの割合は小さいものの、1分子あたりの温室効果が非常に大きいため削減対象になっています。
光化学オキシダントについて述べた文のうち、正しいものはどれか。
- パーオキシアセチルナイトレート(PAN)も光化学オキシダントに含まれる
- 光化学オキシダントの大部分はPANで、オゾンはごく一部にすぎない
- 工場や自動車から、光化学オキシダントそのものが直接排出される
- 窒素酸化物は関係せず、揮発性有機化合物だけから生成する
- 日射が強いほど分解が進むため、夏の日中には濃度が下がる
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正解 1パーオキシアセチルナイトレート(PAN)も光化学オキシダントに含まれる
光化学オキシダントは、窒素酸化物と揮発性有機化合物(VOC)が日光(紫外線)を受けて反応してできる、酸化力の強い物質の総称です。オゾンが90%以上を占め、残りにPANなどが含まれます。日射の強い夏の日中に濃度が上がりやすいのはこのためです。
関連知識・ひっかけを読む
原因物質を減らす対策として、窒素酸化物とVOCの排出抑制が進められています。光化学オキシダントは環境基準の達成率が極めて低い状態が続いている物質としても出題されます。
光化学オキシダントの濃度を測る方法として、正しいものはどれか。
- 紫外線吸収法
- ザルツマン試薬を用いる吸光光度法
- 非分散型赤外線分析法
- ベータ線吸収法
- 溶液導電率法
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正解 1紫外線吸収法
光化学オキシダントの主成分であるオゾンは、特定の波長の紫外線をよく吸収します。この性質を利用して濃度を測るのが紫外線吸収法です。オゾンとエチレンの反応で出る光を測る化学発光法も用いられます。
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ザルツマン試薬の吸光光度法は二酸化窒素、非分散型赤外線分析法は一酸化炭素、ベータ線吸収法は浮遊粒子状物質、溶液導電率法は二酸化硫黄の測定に使われてきた方法です。「物質と測定法の対応」でまとめて覚えましょう。
これまでに実施されてきた自動車の移動発生源対策として、正しいものはどれか。
- 大型のディーゼル車の排出ガス規制を強めること
- 軽油中の窒素分を減らす燃料品質の規制
- ガソリンへの鉛化合物の添加の義務づけ
- 低公害車ほど自動車税を重くする税制
- 交通を特定の幹線道路に集中させる交通対策
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正解 1大型のディーゼル車の排出ガス規制を強めること
自動車対策は、車そのものの排出ガス規制(ディーゼル重量車の規制強化など)、燃料の改善、車の使い方や交通の流れの見直しを組み合わせて進められてきました。燃料対策で低減されてきたのは軽油中の「硫黄分」で、「窒素分」ではありません。
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ほかに、窒素酸化物と粒子状物質の総量削減、環境負荷の小さい車の税を軽くし負荷の大きい車を重くする自動車税のグリーン化、渋滞を減らす交通流の分散・円滑化も実施されてきた対策です。
令和4年度の地下水質測定結果(概況調査)で、環境基準の超過率が最も高かった項目と2番目に高かった項目の組合せで、正しいものはどれか。
- 最も高い:硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素/2番目:ひ素
- 最も高い:ひ素/2番目:硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
- 最も高い:トリクロロエチレン/2番目:鉛
- 最も高い:ふっ素/2番目:鉛
- 最も高い:トリクロロエチレン/2番目:ふっ素
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正解 1最も高い:硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素/2番目:ひ素
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素は、畑への施肥や家畜のふん尿、生活排水など広い範囲から地下にしみ込むため、超過率が最も高くなります。ひ素は地層にもともと含まれる自然由来のものが多く、これが2番目です。
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硝酸性窒素による地下水汚染は、工場のような特定の発生源だけでなく農地など面的な発生源が原因になるため、対策が難しい項目です。トリクロロエチレンなどの揮発性有機塩素化合物は、主に事業場由来の汚染として扱われます。
航空機騒音の環境基準の評価方法として、正しいものはどれか。
- 1日ごとに時間帯補正等価騒音レベル(Lden)を求め、全測定日のパワー平均で評価する
- 1日ごとに騒音レベルの最大値を求め、全測定日の算術平均で評価する
- 測定期間中に観測された騒音レベルの最大値1つだけで評価する
- 時間率騒音レベルの中央値を求め、全測定日の最小値で評価する
- 飛行回数だけを数え、騒音の大きさは評価に使わない
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正解 11日ごとに時間帯補正等価騒音レベル(Lden)を求め、全測定日のパワー平均で評価する
航空機騒音は、同じ大きさの音でも夕方や夜間のほうが生活への影響が大きくなります。そこで時間帯ごとに重みを加えた時間帯補正等価騒音レベル(Lden)を1日ごとに求め、全測定日のエネルギー的な平均(パワー平均)で評価します。
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Ldenの前には加重等価平均感覚騒音レベル(WECPNL)が航空機騒音の評価指標として使われていました。なお公害苦情調査では、騒音の苦情件数が典型七公害の総苦情件数の30%を超えています。
「在来鉄道の新設又は大規模改良に際しての騒音対策の指針」で、騒音の評価量として用いられているものはどれか。
- 等価騒音レベル(LAeq)
- 騒音レベルの最大値
- 加重等価平均感覚騒音レベル(WECPNL)
- 時間帯補正等価騒音レベル(Lden)
- 時間率騒音レベルの中央値(L50)
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正解 1等価騒音レベル(LAeq)
在来鉄道の騒音は列車が通るたびに大きくなったり静かになったりします。こうして変動する音を、同じエネルギーを持つ一定の音に置き換えて表す等価騒音レベル(LAeq)で評価すれば、通過本数や音の大きさをまとめて反映できます。
関連知識・ひっかけを読む
評価量は発生源ごとに違います。在来鉄道は等価騒音レベル、航空機は時間帯補正等価騒音レベル(Lden)です。「在来鉄道は騒音レベルの最大値」という組合せが誤りの定番です。
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問題データ最終更新:2026-08-14