衛生管理者の公表試験問題の使い方
【年2回・直近2回分】
衛生管理者の試験問題は、実施している安全衛生技術試験協会が毎年4月と10月に公表しています。手に入るのは直近2回分。数は多くありませんが、正答つきの公式資料はこれだけです。何が載っていて、どう使うと効くかをまとめます。
最終確認:2026年8月18日 根拠:同協会「過去問題・第一種衛生管理者 公表試験問題・第一種衛生管理者 公表試験問題 ほか
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いつ・何が公表されるか
| 掲載時期 | 載っている問題 |
|---|---|
| 4月掲載 | 前年7月〜12月に実施した試験問題 |
| 10月掲載 | 同じ年の1月〜6月に実施した試験問題 |
協会の「過去問題」ページには、第一種・第二種それぞれについて令和8年4月掲載と令和7年10月掲載の2回分が並んでいます(2026年8月時点)。新しい回が載ると古い回は表から外れる形なので、公式で見られるのは常に直近2回と考えてください。
形式はPDFで、第一種は問1〜問44、第二種は問1〜問30の冊子がそのまま載っています。正答は選択肢番号の前に「○」が付いています。解説はありません。協会は「個々の試験問題及び正答に関する問合せには応じられません」と明記しています。
注意書きがもう1つあります。公表問題は「令和8年1月1日以降に施行された法令に対応していない」。数値や名称が変わった規定は、公表問題の正答をそのまま信じないでください。条文はe-Govで現行のものを確認する必要があります。
手に入る問題数:第一種は実質100問、第二種は60問
単純に足すと、第一種は44問×2回=88問、第二種は30問×2回=60問です。ただし第一種と第二種の問題を突き合わせると、第二種30問のうち24問は同じ回の第一種の問21〜44と同一でした(令和8年4月・令和7年10月とも)。第二種だけの問題は問1・6・8・11・12・13の6問です。
| 受ける区分 | 使える公表問題 |
|---|---|
| 第一種 | 第一種44問×2回+第二種の独自6問×2回=100問 |
| 第二種 | 第二種30問×2回=60問(第一種の問21〜44は第二種と同じなので増えない) |
第一種を受ける人は、第二種のPDFも開いてください。問1・6・8・11・12・13だけが追加分です。それ以外は自分がすでに解いた問題なので、時間をかける必要はありません。
逆に第二種を受ける人が第一種のPDFを開いても、問21〜44は自分の問題と同じで、問1〜20は範囲外の有害業務です。第二種の人にとって公式の材料は60問で全部、ということになります。
2回分の回し方:1周目は科目別、2周目は本番形式
- 1周目:科目ごとに、時間を計らずに解く …… 第一種なら5つの範囲(問1〜10/11〜20/21〜27/28〜34/35〜44)に区切ります。1問ごとに、正答だけでなく残り4つの選択肢がなぜ正しい(誤っている)のかを条文や教材で確認します
- 科目別に正答数を出す …… 合格基準は「範囲ごとに40%以上、かつ合計60%以上」です。全体の正答率だけでは足切りにかかるかどうかが分かりません。第一種は有害業務の2範囲が各4問、有害業務以外の2範囲が各3問、労働生理が4問。第二種は各科目4問が足切りラインです
- 2周目:もう1回分を、本番と同じ3時間で通しで解く …… 44問(第二種は30問)を13:30スタートのつもりで解き、時間の感覚をつかみます。1問あたり第一種で約4分、第二種で6分です
- 間違えた問題だけ3周目 …… 答えの番号を覚えてしまうので、選択肢の1文ずつを「正しいか誤りか」で読み直します
公表問題は「誤っているものはどれか」型が多く、第一種44問のうち29〜30問、第二種30問のうち21問がこの型でした(2回とも)。ということは、1問の中に正しい記述が4つ入っています。正答だけ見て終わると、この4つを捨てることになります。選択肢全部を読むのが、少ない問題数を最大限に使うやり方です。
2回分を並べると「同じ問題」が見つかる
令和8年4月掲載と令和7年10月掲載の第一種を並べると、テーマが重なるだけでなく、問題文がほぼ同じものがいくつかあります。
- 問1(衛生管理体制) …… 常時400人・製造業の事業場を題材にした問題が、2回とも同じ設定・同じ選択肢で出ています
- 作業環境測定の項目(令和8年4月は問9、令和7年10月は問8) …… 作業場と測定項目の組合せを問う問題が同一です
- 特殊健康診断(令和8年4月は問19、令和7年10月は問17) …… 選択肢の大半が共通しています
- 労働生理の腎臓・尿 …… 2回とも同じ記述が正解になっています
反対に、片方の回にしか出ていないテーマも多くあります(局所排気装置、生物学的モニタリング、粉じんによる健康障害、酸素欠乏症等防止規則など)。2回分で出たテーマが全部ではない、という前提は持っておいてください。有害業務側の傾向は有害業務20問の攻略で2回分を突き合わせています。
やってはいけない使い方
- 問題文を写して配る・載せる …… 協会の著作物です。この記事も問題文を転載していません。使うのは自分の学習の中だけにしてください
- 「○」の番号を覚える …… 本番は選択肢の順番も文言も変わります。番号ではなく、どの記述が誤りだったかを覚えます
- 古い法令の数字を鵜呑みにする …… 上に書いたとおり、公表問題は令和8年1月1日以降の改正に対応していません。数字が絡む問題は条文で現行を確認します
- 1回分だけで「出る・出ない」を決める …… テーマは回ごとに入れ替わります。2回分は最低限で、それでも足りない部分は教材で補います
公表問題で足りない演習量は、第一種のドリル・第二種のドリルで補ってください。合格ドリルの問題は公表問題を根拠に作り、1問ごとに出典の問番号を付けています。
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科目ごとに問題を解く
次にやること
衛生管理者 第一種のページに、ほかの解説記事もまとめています。