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クレーン・デリック運転士 限定なし クレーン及びデリックに関する知識の練習問題16問
クレーン・デリック運転士 限定なしの試験科目「クレーン及びデリックに関する知識」の問題を16問掲載しています。 本番の出題数は10問です。すべての問題に「なぜそうなるか」「ここだけ覚える」の解説と、根拠となる出典を付けています。 このうち16問は、法令の条文や公的な技術資料にあたって内容を確認済みです。
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選択肢を考えたあと、「答えと解説を見る」を開いて確認できます。
クレーンの「スパン」の説明として、正しいものはどれか。
- 走行できる距離
- クレーンガーダの厚み
- つり具を上下できる距離
- フックの大きさ
- 天井クレーンが走行するレールの中心間の水平距離
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正解 5天井クレーンが走行するレールの中心間の水平距離
スパンは、走行レールの中心から中心までの水平距離です。クレーンの大きさを表す基本の数字になります。
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揚程はつり具を有効に上げ下げできる上限と下限の垂直距離、キャンバはクレーンガーダにあらかじめ与える上向きのそりです。
「つり上げ荷重」の説明として、正しいものはどれか。
- 実際につっている荷の重さ
- つり具の重さを除いた荷重
- 構造と材料に応じて負荷できる最大の荷重で、フックなどのつり具分を含む
- 定格荷重と同じ意味である
- ワイヤロープの強さのこと
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正解 3構造と材料に応じて負荷できる最大の荷重で、フックなどのつり具分を含む
つり上げ荷重にはつり具の重さも入ります。だから実際に荷としてつれる重さは、つり上げ荷重より小さくなります。
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つり具の重さを引いたものが定格荷重です。免許や届出の区分は「つり上げ荷重」で決まるので、取り違えると手続きを誤ります。
クレーンの「揚程」の説明として、正しいものはどれか。
- つり具を有効に上げ下げできる上限と下限との間の垂直移動距離
- 荷を移動できる水平距離
- 走行レールの中心間距離
- フックの直径
- クレーンガーダの長さ
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正解 1つり具を有効に上げ下げできる上限と下限との間の垂直移動距離
揚程は、つり具がどれだけ上下できるかを表す距離です。作業できる高さの範囲そのものになります。
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キャンバは、天井クレーンなどでクレーンガーダにあらかじめ与える上向きのそりです。荷をつったときのたわみを見込んでいます。
電動油圧押上機ブレーキの動作として、正しいものはどれか。
- ばねで制動し、押上機の油圧の押上げ力で制動を開放する
- 油圧で制動し、ばねで開放する
- 電磁石で制動する
- 手で操作して制動する
- 制動と開放が同時に起こる
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正解 1ばねで制動し、押上機の油圧の押上げ力で制動を開放する
止める力をばねが出しているので、電源や油圧が失われたときは自動的にブレーキがかかります。安全側に倒れる仕組みです。
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ディスクブレーキは、ディスクをブレーキ片で両側からはさんで制動します。足踏み油圧式は走行用や旋回用に使われます。
つり上げ装置のブレーキの制動トルクとして、法令が求めている値はどれか。
- 100%以上
- 定めはない
- 120%以上
- 80%以上
- 定格荷重に相当する荷をつった場合のトルクの値の150%以上
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正解 5定格荷重に相当する荷をつった場合のトルクの値の150%以上
荷を確実に止めるため、余裕を持たせた値になっています。ぎりぎりでは荷が下がってしまいます。
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数字が問われる典型です。「定格荷重の150%」とセットで覚えます。
ワイヤロープの端末の止め方として、正しいものはどれか。
- ばね座金
- 割りピン
- 溝付きナット
- ダブルナット
- クリップ止め
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正解 5クリップ止め
クリップ止めは、Uボルト状の金具でロープを挟んで固定する方法です。現場で施工しやすい端末処理です。
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ダブルナット・ばね座金・溝付きナットは、いずれもボルトの緩み止めに使う部品です。用途が違います。
鳥居形デリックの構造として、正しいものはどれか。
- 2本のマストと、その上端を結ぶ横ばりをガイロープで後方から支える
- 1本のマストで支える
- マストを使わない
- マストを前方から支える
- 横ばりを使わない
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正解 12本のマストと、その上端を結ぶ横ばりをガイロープで後方から支える
門のような形に組んだ2本のマストを、後ろからロープで引っ張って安定させます。名前の「鳥居」がそのまま形を表しています。
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通常は数個のつり具を組み合わせて、荷の巻上げと巻下げを行います。
ウインチを用いるデリックで作業中に停電したときの措置として、正しいものはどれか。
- スイッチを入れたままにする
- クラッチをつないだままにする
- ブレーキに歯止めまたは止め金を掛け、クラッチを外し、スイッチを切って送電を待つ
- 荷を落とす
- そのまま待つ
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正解 3ブレーキに歯止めまたは止め金を掛け、クラッチを外し、スイッチを切って送電を待つ
送電が戻った瞬間に動き出すと危険です。だから機械側を止めた状態にしてから待ちます。
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ならし運転はブレーキやクラッチ、警報装置の機能を確認するもので、無負荷で行います。
みぞ付きでないドラムにワイヤロープを重ね巻きするデリックについて、正しいものはどれか。
- ロープの太さは関係ない
- ワイヤロープのフリートアングルが制限されている
- 制限はない
- フリートアングルは大きいほどよい
- 重ね巻きはできない
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正解 2ワイヤロープのフリートアングルが制限されている
フリートアングルはロープがドラムに入る角度です。角度が大きすぎると巻き乱れや損傷が起きます。
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巻下げでドラムをフリーにしてブレーキだけで速度を制御するデリックでは、急ブレーキによる衝撃を避ける慎重な操作が要ります。
歯車Aが回転し、かみ合う歯車Bが回るとき、回転数について正しいものはどれか。
- 歯車では回転数は変わらない
- 歯数と回転数は無関係である
- どちらも同じ回転数になる
- 歯数の多い歯車ほど回転数が多くなる
- 歯数の少ない歯車ほど回転数が多くなる
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正解 5歯数の少ない歯車ほど回転数が多くなる
かみ合う歯車どうしは、歯数と回転数が反比例します。小さい歯車のほうが速く回ります。
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減速機はこの性質を使って、速い回転を遅く強い回転に変えています。クレーンの巻上げに欠かせない仕組みです。
起伏するジブクレーンの「ジブの傾斜角」の説明として、正しいものはどれか。
- ジブの中心線と鉛直線とのなす角
- ジブの中心線と水平面とのなす角
- ジブの中心線とマストの中心線とのなす角
- ジブの中心線と作業半径を示す線とのなす角
- ジブの先端と旋回中心とを結ぶ線と地面とのなす角
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正解 2ジブの中心線と水平面とのなす角
ジブがどれだけ寝ているか起きているかを、水平を基準にして測った角度です。
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傾斜角を起こすほど作業半径は小さくなり、つれる荷は重くなります。傾斜角と作業半径はセットで覚えます。
ジブクレーンのジブに用いられる構造として、正しいものはどれか。
- 軽くするため、木材を主要な材料とした構造のものが用いられる
- 自重をできるだけ軽くしつつ剛性を持たせるため、パイプトラス構造やボックス構造のものが用いられる
- 自重を重くして安定させるため、中実の丸棒を組んだ構造のものが用いられる
- たわみやすくするため、薄い鋼板を1枚だけ用いた構造のものが用いられる
- 強度を確保するため、鋳鉄を一体に鋳込んだ構造のものが用いられる
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正解 2自重をできるだけ軽くしつつ剛性を持たせるため、パイプトラス構造やボックス構造のものが用いられる
ジブが重いとその分だけつれる荷が減ります。軽くて、しかも曲がらない形が必要になります。
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ジブの自重はつり上げ荷重を食いつぶします。軽くするほど荷を多くつれますが、軽くしすぎると曲がってしまいます。
クレーンの巻上げの運動に対して設けられる安全装置として、正しいものはどれか。
- ジブの傾斜角を運転者に知らせる傾斜角指示装置
- 横行の行き過ぎを止める緩衝器
- 旋回できる角度を制限するインターロック
- ねじ形リミットスイッチを用いた巻過防止装置
- 走行車輪の直径の4分の1以上の高さを持つ車輪止め
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正解 4ねじ形リミットスイッチを用いた巻過防止装置
巻き上げすぎるとフックが巻上げドラムに当たって壊れます。上限で電源を切る仕掛けが要ります。
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ねじ形は巻上げドラムの回転をねじで伝えて、決まった回転数でスイッチを切ります。直働式はフックが押し上げる方式で、こちらは別の型式です。
クレーンのドラム形電磁ブレーキの説明として、正しいものはどれか。
- 油圧シリンダの圧力で制動し、ばねの力で開放するブレーキである
- 走行装置だけに使われ、つり上げ装置には使えないブレーキである
- 停電すると制動が解けて、つり荷が下がる構造のブレーキである
- 電圧がかかっているときだけ制動する、電圧作動型のブレーキである
- 制動時につり荷を停止位置で安全に支持する、無電圧作動型のブレーキである
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正解 5制動時につり荷を停止位置で安全に支持する、無電圧作動型のブレーキである
電気が来ていないときにこそ効くつくりです。停電しても荷が落ちない仕組みになっています。
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無電圧作動型とは、ばねの力で常に制動していて、電気を流したときだけ制動を解く方式のことです。停電時に荷を止めておけるのが利点です。
スチフレッグデリックの構造として、正しいものはどれか。
- マストもブームも持たず、1本の柱だけで構成されるものである
- 1本の直立したマストを、通常90度に開いた2本のステーにより後方から支えるもので、旋回角度は通常240度が限度である
- マストを持たず、鳥居形の門構えによりブームを支えるものである
- 2本の直立したマストを前方のステーにより支えるもので、旋回角度は通常90度が限度である
- 1本の直立したマストを、3本以上のガイロープにより支えるもので、旋回角度は360度である
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正解 21本の直立したマストを、通常90度に開いた2本のステーにより後方から支えるもので、旋回角度は通常240度が限度である
脚(レッグ)が2本あるので、後ろに回り込む向きには動けません。そのぶん張り綱が要らないのが特徴です。
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1本のマストをガイロープで支えて360度回れるのはガイデリックです。両者は名前が似ているので、支え方と旋回角度で区別します。
デリックのブレーキ、クラッチ、警報装置などの機能を確認するためのならし運転の行い方として、正しいものはどれか。
- 定格荷重の半分に相当する荷重の荷をつって行う
- ならし運転は行う必要がない
- 無負荷で行う
- 定格荷重の1.25倍に相当する荷重の荷をつって行う
- 定格荷重に相当する荷重の荷をつって行う
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正解 3無負荷で行う
機能がそろっているか確かめる前に荷をつるのは危険です。まず荷をかけずに動かして確かめます。
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ならし運転は据え付け後や長く休ませた後に行います。異常がないことを確かめてから、はじめて荷をつります。
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掲載問題は公式過去問の転載ではなく、同じ論点を問うオリジナル問題です。
内容には万全を期していますが誤りが含まれる可能性があります。受験にあたっては必ず公式資料をご確認ください。
問題データ最終更新:2026-08-14