「大気有害物質特論」10問の攻略
この科目は10問。粒子を取る装置と、気体を取る装置はまったく別物という区別が土台になります。ここを取り違えると、どれだけ高性能な装置でも目的の物質は取れません。
最終確認:2026年8月18日 根拠:国家試験の問題と正解 ほか
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ガス吸収装置は「どう接触させるか」で分かれる
| 装置 | 気体と液体の接触のさせ方 |
|---|---|
| 段塔 | 塔内に棚段を何段も置き、その上で接触させる |
| ぬれ壁塔 | 縦の管の内壁に液を膜状に流し、内側を上がるガスと接触させる |
| ベンチュリスクラバー | 管を細くしてガスを高速にし、そこへ液を噴霧する |
| サイクロンスクラバー | 旋回しながら上がるガスに、塔の中心から半径方向に噴霧する |
| 充塡塔 | 詰め物の表面を伝う液と接触させる |
名前と接触方法を入れ替えた選択肢が定番です。「段」「壁」「細くする」「旋回」という言葉と構造を結びつけて覚えると、入れ替えに気づけます。
ベンチュリは流速を上げるぶん圧力損失が大きくなります。集じん・吸収の効率と、送風機の動力は必ずトレードオフになります。
図解で確認:ガス吸収装置は「気体と液をどう触れさせるか」で分かれる
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図解の参考:産業環境管理協会「令和7年度 国家試験の問題と正解」大気有害物質特論 問3(図解追加:2026年9月10日)
ガス吸着は4つの用語で足りる
| 吸着等温線 | 一定温度における気相の濃度と、それに平衡な吸着量の関係 |
|---|---|
| ラングミュアーの式 | 吸着層が単分子層であると仮定して導かれた式 |
| 破過曲線 | 充塡層出口の被吸着物質濃度の時間変化 |
| 脱着 | 被吸着物質が吸着剤から離れて気相に戻ること |
出口濃度が許容値を超えた時点を破過点といい、吸着剤を交換・再生する目安になります。用語というより運転管理そのものです。
活性炭は有機溶剤の蒸気や臭気に有効です。水に溶けやすい無機ガスは吸収のほうが向いており、対象で使い分けます。
図解で確認:吸着は「等温線・破過曲線・破過点・脱着」の4語で足りる
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図解の参考:産業環境管理協会「令和7年度 国家試験の問題と正解」大気有害物質特論 問4(図解追加:2026年9月10日)
物質ごとの押さえどころ
- カドミウム …… 亜鉛や銅より沸点が低い。だから製錬の高温下で蒸気になり、排ガスへ出やすい
- ふっ化水素 …… 水溶液は弱い酸性だが、強い腐食性を示す。ガラスを侵すのでガラス容器では扱えない
- ガラス繊維の製造 …… ふっ化けい素が発生することがある
「酸として弱い=安全」ではありません。化学的な強さと、扱ううえでの危険性は一致しないという点がそのまま出題されます。
図解で確認:有害物質は「物質×施設ごとの濃度」、いおう酸化物は「K値」
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図解の参考:大気汚染防止法施行規則 別表第三(図解追加:2026年9月10日)
装置を選ぶ順番
- 対象が粒子か気体かを見極める
- 気体なら、水に溶けるか(吸収)/有機物か(吸着)で方式を選ぶ
- 濃度・温度・水分・処理量・費用を見て機種を決める
重力沈降室・サイクロン・電気集じん装置・バグフィルターといった集じん装置は、粒子しか捕集できません。有害なガスを取りたいのに集じん装置を選ぶ、という誤りが選択肢としてよく置かれます。
出典
上記を2026年8月18日に確認して作成しています。制度は変更される場合があるため、
受験にあたっては必ず公式の最新情報をご確認ください。
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