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「大規模大気特論」10問の攻略

この科目は計算よりも考え方の理解を問う設問が中心です。10問と少ないので、出るところを絞れます。

最終確認:2026年8月18日 根拠:国家試験の問題と正解 ほか

190問無料で解ける問題全問解説・根拠つき
6科目試験科目科目別に選んで解ける
3,890人年間受験者数令和6年度・公式実施結果
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拡散は「乱流」が主役

大気中で煙が広がるしくみは、分子の熱運動(分子拡散)ではほとんど説明できません。大小さまざまな渦の不規則な運動=乱流拡散が支配的です。

重要なのは、乱流拡散係数が平均化時間によって変わることです。長い時間で平均するほど、ゆっくりした大きな渦の効果まで含まれるためです。「時間に関係なく一定」という選択肢は誤りになります。

水平方向の乱れには、数時間以上にわたる長い周期の変動も含まれます。

図解で確認:煙を広げるのは「乱流」、見かけの幅は平均化時間で変わる

大気中の煙の広がりは分子拡散より乱流拡散が支配的。乱流拡散係数は分子拡散係数よりけた違いに大きい(「10²〜10³倍に達する」は公表問題で誤りとされた)。乱流拡散係数は煙濃度を測定する時間(平均化時間)に応じて変わる。横方向の広がりは、風のふらつき(蛇行)を含むため平均する時間が長いほど大きくなる。SO₂やNO₂の濃度分布シミュレーションでは一般に平均化時間1時間に相当する拡散幅を用いる。爆発性ガスの漏出など短時間の濃度が問題になる場合は数秒〜数分で扱う。
図解の要点:大気中の煙の広がりは分子拡散より乱流拡散が支配的。乱流拡散係数は分子拡散係数よりけた違いに大きい(「10²〜10³倍に達する」は公表問題で誤りとされた)/乱流拡散係数は煙濃度を測定する時間(平均化時間)に応じて変わる/横方向の広がりは、風のふらつき(蛇行)を含むため平均する時間が長いほど大きくなる▶ この論点を含む「大規模大気特論」を5問解く(無料・登録不要)
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図解の参考:産業環境管理協会「令和7年度 国家試験の問題と正解」大規模大気特論 問1(図解追加:2026年9月10日)

自由対流と強制対流

自由対流日ざしで暖まった地面の上に生じる、熱による対流
強制対流地表面の凹凸によって風速に鉛直方向の勾配ができ、そこから生まれる乱れ

強制対流が卓越する強い風のときは、大気安定度は中立に近づき、気温減率は乾燥断熱減率に近づきます。このとき作られる中立層の厚さは、一般に数百メートル以下です。

地表面粗度が大きい(建物や樹木が多い)ほど風速の鉛直勾配が大きくなり、乱れが強くなります。市街地と海上で拡散のしかたが違うのはこのためです。

図解で確認:自由対流は「熱」、強制対流は「風と地表の凹凸」

自由対流=日射で暖められた地表面上に発生する熱対流(暖まって軽くなった空気が浮き上がる)。強制対流=地表面粗度に起因する風の乱れ(風が地面にこすられて生じる)。地表面粗度が大きい(建物や樹木が多い)ほど、風速の鉛直勾配が大きくなり機械的な乱れが強くなる。強制対流が卓越する強い風速では、大気安定度は中立に近づき、気温減率は乾燥断熱減率に近づく。このとき作られる中立層の厚さは一般に数百メートル以下。無風で日射が強いときは不安定、夜間の放射冷却時は安定。
図解の要点:自由対流=日射で暖められた地表面上に発生する熱対流(暖まって軽くなった空気が浮き上がる)/強制対流=地表面粗度に起因する風の乱れ(風が地面にこすられて生じる)/地表面粗度が大きい(建物や樹木が多い)ほど、風速の鉛直勾配が大きくなり機械的な乱れが強くなる▶ この論点を含む「大規模大気特論」を5問解く(無料・登録不要)
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図解の参考:産業環境管理協会「令和7年度 国家試験の問題と正解」大規模大気特論 問2(図解追加:2026年9月10日)
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平均化時間で答えが変わる

短い時間で見れば煙は細い帯ですが、長い時間で平均すると風向のふらつき(蛇行)まで含まれるため、見かけの水平拡散幅は広がります。

SO2・NO2の濃度分布シミュレーション一般に1時間に相当する拡散幅を用いる
爆発性ガスの漏出・拡散数秒から数分の濃度を表現する必要がある

瞬間的に濃度が上がれば危険なガスを、1時間の平均値で見ても意味がありません。何を守りたいかによって、時間の取り方が決まります。

16方位という制約をどう外すか

風向データは一般に16方位で記録されます。そのまま計算すると、その16方向にだけ濃度の山ができてしまいます。実際の風は連続的に変わるのに、データが飛び飛びだからです。

対策は3つあります。

いずれも「データが飛び飛びであることの影響」をならすのが目的です。

なお、時間とともに変化する排出を扱うなら、定常状態を仮定するプルームモデルではなく、煙の塊を次々に飛ばすパフモデルが向いています。

図解で確認:16方位のままだと「方位ごとに濃度の山」ができる

風向は16方位で記録されることが多く、そのまま使うと16方向にだけ濃度の山ができる(実際の風は連続的に変わる)。対策:風向±11.25度(16方位の22.5度刻みの半分)の範囲で乱数データを与えて出現確率分布を平準化する/32方位などに補間する/横風方向一様分布式(1つの風向が受け持つ角度の幅の中で濃度を横方向にならす)を使う。長期平均では、1回ごとの細かい分布より方位ごとの合計が正しいことが大切。プルームモデル=煙が連続した帯として定常的に流れると考える/パフモデル=一定量の塊が次々に放出されると考え、時間とともに変化する排出を扱える。
図解の要点:風向は16方位で記録されることが多く、そのまま使うと16方向にだけ濃度の山ができる(実際の風は連続的に変わる)/対策:風向±11.25度(16方位の22.5度刻みの半分)の範囲で乱数データを与えて出現確率分布を平準化する/32方位などに補間する/横風方向一様分布式(1つの風向が受け持つ角度の幅の中で濃度を横方向にならす)を使う/長期平均では、1回ごとの細かい分布より方位ごとの合計が正しいことが大切▶ この論点を含む「大規模大気特論」を5問解く(無料・登録不要)
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図解の参考:産業環境管理協会「令和7年度 国家試験の問題と正解」大規模大気特論 問6(図解追加:2026年9月10日)
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出典
・国家試験の問題と正解(大規模大気特論)
上記を2026年8月18日に確認して作成しています。制度は変更される場合があるため、 受験にあたっては必ず公式の最新情報をご確認ください。

編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。

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