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普通ボイラー溶接士 溶接棒・溶接部の性質及び検査の練習問題13問
普通ボイラー溶接士の試験科目「溶接棒・溶接部の性質及び検査」の問題を13問掲載しています。 本番の出題数は9問です。すべての問題に「なぜそうなるか」「ここだけ覚える」の解説と、根拠となる出典を付けています。 このうち13問は、法令の条文や公的な技術資料にあたって内容を確認済みです。
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溶接棒・溶接部の性質及び検査は9問(6問+3問)
この科目の練習問題は全13問です。収録論点の例:欠陥(4問)、検査(3問)、溶接棒(2問)。この内訳は当サイトの収録数で、本試験の出題配分ではありません。
このページの範囲は、正式には「溶接棒及び溶接部の性質」6問と「溶接部の検査方法」3問の2科目で、合わせて9問です。
柱は溶接欠陥。「どの欠陥が・なぜできて・どの検査で見つかるか」の対応づけが問われます。
科目ごとの足切りはなく合格基準は合計60%だけの試験なので、ここで満点を狙い込むより、欠陥と検査の対応を確実に取るのが効率的です。
溶接欠陥は「速さ・電流・清掃・湿気」で起こる
湿気→アーク不安定・ブローホールの原因
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選択肢を考えたあと、「答えと解説を見る」を開いて確認できます。
溶接性が良い材料の判断基準として、正しいものはどれか。
- 溶接割れ感受性が低い
- 溶接熱による焼きが入りやすい
- 溶接割れ感受性が高い
- 溶接すると伸びが大きく減少する
- 切欠きぜい性が大きい
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正解 1溶接割れ感受性が低い
割れやすさ・もろさ・焼きの入りやすさが小さいほど、安心して溶接できる材料です。
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切欠きぜい性が小さいこと、溶接しても伸びが小さくならないことも判断基準です。
溶接棒が湿気を帯びた場合に起こることとして、正しいものはどれか。
- ビードの外観が良くなる
- 何も影響はない
- アークが不安定になり、ブローホールの発生の原因となる
- 溶込みが深くなり、強度が増す
- アークがかえって安定する
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正解 3アークが不安定になり、ブローホールの発生の原因となる
被覆材が吸った水分がアークの熱で分解され、ガスとなって溶接金属の中に残るためです。
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溶接棒は専用の貯蔵室のパレット又は棚上に保管し、常に内部を乾燥させておきます。屋外の作業では携帯式の乾燥器を用い、必要量をその都度取り出して使うのが望ましいです。
低水素系溶接棒の乾燥に関する記述として、正しいものはどれか。
- 大気中に4時間以上放置したものは再乾燥して使用できるが、再乾燥の回数は3回までが望ましい
- 一度大気中に放置したものは、廃棄しなければならない
- 再乾燥は何回繰り返しても品質に影響しない
- 再乾燥の回数は10回までが望ましい
- 大気中に何時間放置しても、再乾燥は不要である
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正解 1大気中に4時間以上放置したものは再乾燥して使用できるが、再乾燥の回数は3回までが望ましい
乾かせばまた使えますが、繰り返すと被覆材が傷むため回数に目安があります。
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低水素系溶接棒は特に湿気を嫌う溶接棒で、湿気はアークの不安定やブローホールの原因になります。
突合せ溶接継手の断面で、溶けて固まった溶接金属と、溶けなかった母材との境界の部分の名称として、正しいものはどれか。
- ボンド部
- クレータ
- 余盛
- 熱影響部
- ルート部
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正解 1ボンド部
溶けた金属と溶けなかった母材が接する境目で、性質が変化しやすい部分です。
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ボンド部に接する母材側には、溶接熱で組織が変化した熱影響部が広がっています。
被覆アーク溶接でオーバラップが生じやすい場合として、正しいものはどれか。
- 開先角度が大きすぎるとき
- 溶接電流が大きすぎるとき
- 溶接速度が遅すぎるときや、溶接電流が小さすぎるとき
- アーク長が短すぎるとき
- 溶接速度が速すぎるとき
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正解 3溶接速度が遅すぎるときや、溶接電流が小さすぎるとき
溶けた金属が母材に溶け込まないまま、ふちに乗り上げて重なった状態です。ゆっくり・弱くの条件で起こります。
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溶込み不良も、開先角度が小さすぎるときや溶接電流が小さすぎるときに生じやすい欠陥です。
ビード下割れが生じる部位として、正しいものはどれか。
- スラグの内部
- クレータの表面
- 余盛の表面
- 母材の溶接と無関係な部分
- 熱影響部
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正解 5熱影響部
ビードの直下、溶接熱で硬くなった母材側に生じる溶接割れです。
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ブローホールは、アーク長が長く溶接速度が速すぎるときに生じやすい欠陥です。
被覆アーク溶接でブローホールが生じやすい場合として、正しいものはどれか。
- 溶接電流が小さく、溶接速度が遅いとき
- アーク長が長く、溶接速度が速すぎるとき
- 開先角度が大きすぎるとき
- 予熱を行ったとき
- アーク長が短く、溶接速度が遅すぎるとき
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正解 2アーク長が長く、溶接速度が速すぎるとき
アークが長いと大気を巻き込みやすく、速度が速いとガスが抜ける前に固まってしまいます。
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湿気を帯びた溶接棒もブローホールの原因になります。
被覆アーク溶接でスラグ巻込みが生じやすい場合として、正しいものはどれか。
- 多層溶接で、下層にできたスラグの清掃が不十分であるとき
- 下層のスラグを完全に除去したとき
- 溶接電流が大きすぎるとき
- 開先形状が適切であるとき
- 運棒が適正であるとき
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正解 1多層溶接で、下層にできたスラグの清掃が不十分であるとき
前の層のスラグが残っていると、次の層の溶接金属の中に閉じ込められてしまいます。
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開先形状が不適当なとき、溶接電流が小さすぎるとき、運棒が不適正なときにも生じやすくなります。
溶接部の浸透探傷試験に関する記述として、正しいものはどれか。
- 鋼溶接部の表面に開口している割れの検出性能は、常に磁粉探傷試験より優れている
- 操作が複雑で、特別な大型設備が必要である
- 磁性材にしか応用できない
- 内部の深いきずを検出できる
- 操作が簡単で、非磁性材を含むあらゆる金属に応用できる
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正解 5操作が簡単で、非磁性材を含むあらゆる金属に応用できる
表面のきずに液をしみ込ませて見つける方法なので、材質が磁石につくかどうかを問いません。
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鋼溶接部の表面に開口している割れの検出性能は、一般に磁粉探傷試験の方が優れています。
浸透探傷試験の浸透液に関する記述として、正しいものはどれか。
- 染色した浸透液を用いるときは、現像液を塗布しない
- 蛍光物質を含む浸透液は、赤外線を当てて観察する
- 浸透液は、内部の深いきずまでしみ込む
- 蛍光物質を含む浸透液を用いたときは、紫外線を当てるときず部が蛍光を発する
- 染色した浸透液を用いたときは、きず部は通常、青色を呈する
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正解 4蛍光物質を含む浸透液を用いたときは、紫外線を当てるときず部が蛍光を発する
きずにしみ込んだ液を光らせたり色で浮かび上がらせたりして、目で見えるようにする試験です。
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染色した浸透液を用いたときは、現像液を塗布するときず部は通常、赤色を呈します。
軟鋼用被覆アーク溶接棒の心線に含まれる成分の説明として、正しいものはどれか。
- 心線には合金成分をあらかじめ多く加え、被覆剤からは加えない
- けい素は量を増すと、硬さも伸びも同時に大きくなる
- りんは有害成分で、量が増すと溶接金属の機械的性質や耐割れ性が悪くなる
- 炭素は一般の炭素鋼材より多く含ませ、溶接部を硬くする
- りんは量が増すほど、溶接金属の耐割れ性が良くなる
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正解 3りんは有害成分で、量が増すと溶接金属の機械的性質や耐割れ性が悪くなる
りんは硫黄と並ぶ有害成分で、割れやすさにつながります。
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けい素は増やすと硬さや強度は上がりますが、伸びや衝撃値は下がります。炭素は0.1%程度と少なくして硬化割れを防ぎます。
「溶接の止端に沿って母材が掘られ、溶着金属で満たされずに溝となって残った部分」を指す欠陥はどれか。
- ビード下割れ
- ブローホール
- オーバラップ
- スラグ巻込み
- アンダカット
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正解 5アンダカット
母材側がえぐれて溝になる欠陥です。電流が大きすぎたり速度が速すぎると出ます。
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オーバラップは逆に、溶接金属が母材と融合しないまま重なった部分をいいます。
溶接部の金属組織を調べることを目的とした試験はどれか。
- 引張試験
- ミクロ試験
- 曲げ試験
- 衝撃試験
- 浸透探傷試験
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正解 2ミクロ試験
組織を見るには断面を磨いて腐食させ、顕微鏡で観察します。
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引張・曲げ・衝撃は強さやねばりを調べる試験、浸透探傷は表面のきずを調べる試験です。
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掲載問題は公式過去問の転載ではなく、同じ論点を問うオリジナル問題です。
内容には万全を期していますが誤りが含まれる可能性があります。受験にあたっては必ず公式資料をご確認ください。
問題データ最終更新:2026-08-14