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特別ボイラー溶接士 溶接機器・作業の安全・関係法令の練習問題10問

特別ボイラー溶接士の試験科目「溶接機器・作業の安全・関係法令」の問題を10問掲載しています。 本番の出題数は11問です。すべての問題に「なぜそうなるか」「ここだけ覚える」の解説と、根拠となる出典を付けています。 このうち10問は、法令の条文や公的な技術資料にあたって内容を確認済みです。

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図解

電源特性:手溶接は「垂下」、ワイヤ送給は「定電圧」

手溶接用の交流アーク溶接機=垂下特性(電流が増えると電圧が下がる→アーク長が多少変わっても電流が安定)。被覆アークは低電圧・高電流で短絡のおそれがあり、短絡電流の制限と再点弧の容易さが必要。定電圧特性=出力電流が変化しても負荷電圧があまり変化しない→ワイヤを自動送給する炭酸ガスアーク溶接機・ミグ溶接機(ミグは定電圧または上昇特性)。定格使用率=10分間のうち、定格出力電流で連続して溶接できる負荷時間と全時間との割合。定格より小さい電流なら許容使用率は大きくなる。電線の抵抗は長さに比例し断面積に反比例。例:長さ4倍・断面積2倍なら抵抗は4÷2=2倍(0.2Ω→0.4Ω)。
ここを押さえる

手溶接用交流アーク溶接機は垂下特性

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掲載問題(全10問)

選択肢を考えたあと、「答えと解説を見る」を開いて確認できます。

問1溶接機一次情報で確認済み

手溶接用の交流アーク溶接機に用いられる電源の特性として、正しいものはどれか。

  1. 垂下特性
  2. 上昇特性
  3. 定電圧特性
  4. 特性の定めはない
  5. 定電圧特性と上昇特性の併用
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正解 1垂下特性

なぜ?

電流が増えると電圧が大きく下がる特性だと、アークの長さが多少変わっても電流が安定します。手で棒を動かす溶接向きの性質です。

手溶接用交流アーク溶接機は垂下特性
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ミグ溶接の溶接機には、逆に定電圧特性又は上昇特性の電源が用いられます。

出典:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」特別ボイラー溶接士 問30(https://www.exam.or.jp/lckohyo/ で公開・正解つき)
問2溶接機一次情報で確認済み

アーク溶接機の「定格使用率」の説明として、正しいものはどれか。

  1. 溶接機が故障せずに使用できる年数の割合
  2. 溶接棒が溶ける速さの割合
  3. 10分間のうち、定格出力電流で連続して溶接できる負荷時間と全時間との割合
  4. 1時間あたりに消費する電力の割合
  5. アーク電圧と無負荷電圧との割合
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正解 310分間のうち、定格出力電流で連続して溶接できる負荷時間と全時間との割合

なぜ?

溶接機は連続で使うと熱を持つので、10分を基準に「何割の時間まで負荷をかけてよいか」が決められています。

定格使用率=10分間中の負荷時間の割合
関連知識・ひっかけを読む

実際に使う電流が定格より小さいときは、許容される使用率はこれより大きくなります。

出典:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」特別ボイラー溶接士 問30(https://www.exam.or.jp/lckohyo/ で公開・正解つき)
問3溶接機一次情報で確認済み

交流アーク溶接機と比較した直流アーク溶接機の特徴として、適切なものはどれか。

  1. 三相不平衡負荷となる
  2. 無負荷電圧が高い
  3. 磁気吹きを起こしやすい
  4. 力率が悪くなりやすい
  5. ステンレス鋼など特殊金属の溶接に利用できない
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正解 3磁気吹きを起こしやすい

なぜ?

電流の向きが一定なので磁界のかたよりが解消されず、アークが振られる磁気吹きが起こりやすくなります。

直流アーク溶接機は磁気吹きを起こしやすい
関連知識・ひっかけを読む

直流機は力率の問題がなく、無負荷電圧は交流機より低くできます。三相不平衡負荷になるのは交流機の側の欠点です。

出典:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」特別ボイラー溶接士 問32(https://www.exam.or.jp/lckohyo/ で公開・正解つき)
問4感電防止一次情報で確認済み

ボイラー胴の内部などの狭い場所で、交流アーク溶接機による手溶接を行うときに使用するものとして、正しいものはどれか。

  1. 特に必要な装置はない
  2. 避雷器
  3. 予備の変圧器
  4. 防爆型の照明器具
  5. 交流アーク溶接機用自動電撃防止装置
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正解 5交流アーク溶接機用自動電撃防止装置

なぜ?

狭い場所では体が母材に触れやすく感電の危険が大きいので、アークを出していない間の電圧を自動で下げる装置を使います。

狭所の交流手溶接は自動電撃防止装置を使用
関連知識・ひっかけを読む

溶接機の外箱と溶接する品物は確実に接地し、ホルダの絶縁部分やケーブルに損傷がないか確認してから作業を始めます。

出典:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」特別ボイラー溶接士 問33(https://www.exam.or.jp/lckohyo/ で公開・正解つき)
問5保護具一次情報で確認済み

防じんマスクの使用に係る留意点として、適切なものはどれか。

  1. 酸素濃度が18%未満の場所でも使用できる
  2. 接顔部にタオルを当てると、顔面への密着性が良くなる
  3. 有毒ガスがある場所でも使用できる
  4. 面体の接顔部に、タオルや接顔メリヤスなどを当てて使用してはならない
  5. 息苦しさを感じても、ろ過材はそのまま使い続ける
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正解 4面体の接顔部に、タオルや接顔メリヤスなどを当てて使用してはならない

なぜ?

布をはさむとすき間ができて粉じんが素通りしてしまい、マスクの意味がなくなります。

接顔部にタオル等を当てて使うのは不可
関連知識・ひっかけを読む

防じんマスクは酸素濃度18%以上でも、有毒ガス等がある場所では使えません。息苦しさを感じたら、ろ過材を交換します。

出典:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」特別ボイラー溶接士 問34(https://www.exam.or.jp/lckohyo/ で公開・正解つき)
問6健康障害一次情報で確認済み

通風が不十分な場所で炭酸ガスアーク溶接作業を行う場合、シールドガスの滞留によって起こるおそれがあるものとして、適切なものはどれか。

  1. 振動障害
  2. 凍傷
  3. 騒音性難聴
  4. 減圧症
  5. 酸素欠乏症
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正解 5酸素欠乏症

なぜ?

炭酸ガスが低い場所にたまって空気を追い出し、気づかないうちに酸素が足りなくなるおそれがあります。

通風不十分な炭酸ガスアーク溶接は酸素欠乏症
関連知識・ひっかけを読む

亜鉛めっき鋼板や黄銅を溶接する際に出るヒュームは、中毒症状の原因になります。換気と呼吸用保護具が大切です。

出典:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」特別ボイラー溶接士 問35(https://www.exam.or.jp/lckohyo/ で公開・正解つき)
問7関係法令一次情報で確認済み

ボイラー(小型ボイラーを除く)の溶接の業務のうち、特別ボイラー溶接士でなければ行うことができないものはどれか。

  1. フランジを取り付ける溶接の業務
  2. 鋼板の厚さが30mmの胴の突合せ両側溶接の業務
  3. 溶接部の厚さが25mm以下の突合せ溶接の業務
  4. 管台を取り付ける溶接の業務
  5. 自動溶接機による溶接の業務
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正解 2鋼板の厚さが30mmの胴の突合せ両側溶接の業務

なぜ?

普通ボイラー溶接士ができるのは、溶接部の厚さが25mm以下の場合か、管台・フランジ等を取り付ける場合に限られます。厚さ30mmの突合せ溶接は特別だけの仕事です。

厚さ25mm超の溶接は特別ボイラー溶接士のみ
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自動溶接機による溶接の業務は、ボイラー溶接士の免許がなくても行うことができます。

出典:ボイラー及び圧力容器安全規則第9条(e-Gov法令検索で条文確認)
問8関係法令一次情報で確認済み

溶接によるボイラー(小型ボイラーを除く)の検査の順序について、法令上、正しいものはどれか。

  1. 溶接検査と構造検査は、必ず同時に受けなければならない
  2. 構造検査に合格した後でなければ、溶接検査を受けることができない
  3. 溶接検査に合格した後でなければ、構造検査を受けることができない
  4. 溶接検査に合格すれば、構造検査は免除される
  5. 検査の順序に定めはない
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正解 3溶接検査に合格した後でなければ、構造検査を受けることができない

なぜ?

溶接部の良否を先に確かめ、それに合格して初めてボイラー全体の構造検査に進める仕組みです。

溶接検査の合格後でなければ構造検査は受けられない
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構造検査を受ける者は、水圧試験の準備をし、安全弁や水面測定装置を取りそろえておく必要があります。

出典:ボイラー及び圧力容器安全規則第5条第2項(e-Gov法令検索で条文確認)
問9関係法令一次情報で確認済み

溶接検査を受ける者が行わなければならない事項として、法令上、正しいものはどれか。

  1. 安全弁を取りそろえておくこと
  2. 水面測定装置を取りそろえておくこと
  3. 機械的試験の試験片を作成し、放射線検査の準備をすること
  4. ボイラーの被覆物をすべて取り付けておくこと
  5. 水圧試験の準備をすること
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正解 3機械的試験の試験片を作成し、放射線検査の準備をすること

なぜ?

溶接検査は溶接部そのものを調べる検査なので、試験片と放射線検査の準備が求められます。水圧試験の準備は構造検査の方です。

溶接検査=試験片の作成と放射線検査の準備
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溶接検査を受ける者は、当該検査に立ち会わなければなりません。

出典:ボイラー及び圧力容器安全規則第8条(e-Gov法令検索で条文確認)
問10関係法令一次情報で確認済み

ボイラーの伝熱面積の算定方法として、法令上、正しいものはどれか。

  1. 水管ボイラーの水管は、内径側の面積で算定する
  2. 貫流ボイラーは、燃焼室入口から過熱器出口までの水管で算定する
  3. エコノマイザの伝熱面も、伝熱面積に算入する
  4. 電気ボイラーの伝熱面積は算定しない
  5. 電気ボイラーは、電力設備容量60kWを1平方メートルとみなして、最大電力設備容量を換算した面積とする
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正解 5電気ボイラーは、電力設備容量60kWを1平方メートルとみなして、最大電力設備容量を換算した面積とする

なぜ?

電気ボイラーには火に触れる面がないので、電力の大きさを面積に換算する決まりになっています。

電気ボイラーは60kWを1平方メートルと換算
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貫流ボイラーは燃焼室入口から過熱器入口までの水管で算定します。エコノマイザの伝熱面は伝熱面積に算入しません。

出典:ボイラー及び圧力容器安全規則第2条第4号(e-Gov法令検索で条文確認)

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掲載問題は公式過去問の転載ではなく、同じ論点を問うオリジナル問題です。 内容には万全を期していますが誤りが含まれる可能性があります。受験にあたっては必ず公式資料をご確認ください。
問題データ最終更新:2026-08-14