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消防設備士 乙種第1類 規格の練習問題17問
消防設備士 乙種第1類の試験科目「規格」の問題を17問掲載しています。 本番の出題数は3問です。すべての問題に「なぜそうなるか」「ここだけ覚える」の解説と、根拠となる出典を付けています。 このうち17問は、法令の条文や公的な技術資料にあたって内容を確認済みです。
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規格3問はスプリンクラーヘッドと流水検知装置の「定義」問題
この科目の練習問題は全17問です。収録論点の例:用語(5問)、流水検知装置(3問)、ヘッドの定義(2問)。この内訳は当サイトの収録数で、本試験の出題配分ではありません。
乙1の規格は3問です。構造・機能・整備12問と合わせた15問で科目の基準を判定し、規格単独の足切りはありません。出典は閉鎖型スプリンクラーヘッド・流水検知装置・一斉開放弁それぞれの規格省令で、「標示温度」「最高周囲温度」「放水量試験」のように、用語の定義と試験の条件を省令の文言どおりに答えます。乙6の規格が消火器の数値ならば、乙1の規格は水の部品の定義です。「標示温度と最高周囲温度の関係」は、定義の文言をそのまま選ばせる出方が典型です。
用語が指す装置の動きは構造・機能・整備のページで先に押さえておくと、定義の選択肢が切れるようになります。学習分野ごとの出題数は乙種第1類のトップで確認できます。
掲載問題(全17問)
選択肢を考えたあと、「答えと解説を見る」を開いて確認できます。
標準型ヘッドの定義として、正しいものはどれか。
- 水道の水管に直結して使うヘッド
- 感熱体を持たず常時開いているヘッド
- 加圧された水をヘッドの軸心を中心とした円上に均一に分散するヘッド
- 加圧された水をヘッドの軸心を中心とした半円上に均一に分散するヘッド
- 加圧された水を真下にだけ落とすヘッド
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正解 3加圧された水をヘッドの軸心を中心とした円上に均一に分散するヘッド
天井の真ん中に付けて、周囲へ丸く散らすのが標準型です。
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壁ぎわに付けて半円状に散らすのが側壁型です。円か半円かで見分けます。
側壁型ヘッドの定義として、正しいものはどれか。
- 壁面だけを濡らすヘッド
- ヘッドにカバーを取り付けたもの
- 加圧された水をヘッドの軸心を中心とした半円上に均一に分散するヘッド
- 配管が水道の水管に連結されたヘッド
- 加圧された水をヘッドの軸心を中心とした円上に均一に分散するヘッド
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正解 3加圧された水をヘッドの軸心を中心とした半円上に均一に分散するヘッド
壁に付けるので、部屋の側だけに水を飛ばせば足ります。だから半円です。
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廊下やホテルの客室など、天井に配管を回しにくい場所で使われます。
デフレクターの説明として、正しいものはどれか。
- ヘッドが作動する温度としてあらかじめ表示された温度
- 放水口から流出する水流を細分させる作用を行うもの
- 易融性金属により融着された感熱体
- ガラス球の中に液体等を封入した感熱体
- ヘッドの取付部とデフレクターを結ぶ部分
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正解 2放水口から流出する水流を細分させる作用を行うもの
太い水の柱を細かい粒に割る板です。これがないと水が一点にしか落ちません。
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取付部とデフレクターを結ぶ部分がフレームです。用語を混ぜて出題されます。
標示温度の定義として、正しいものはどれか。
- ヘッドを設置してよい周囲の最高温度
- 感熱体が壊れる直前の温度を実測した値
- 放水時における静圧
- ヘッドを組み立てる際にあらかじめ設計された荷重
- ヘッドが作動する温度またはカバーが離脱する温度としてあらかじめ表示された温度
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正解 5ヘッドが作動する温度またはカバーが離脱する温度としてあらかじめ表示された温度
「この温度で開きます」とヘッド自身に書いてある数字です。
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設置してよい周囲の温度の上限は「最高周囲温度」で、標示温度から計算します。別の言葉です。
標示温度をtm(度)とするとき、最高周囲温度ta(度)を求める式として、正しいものはどれか。
- ta=1.1tm-27.3
- ta=tm-27.3
- ta=0.9tm+27.3
- ta=0.9tm-27.3
- ta=0.75tm-27.3
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正解 4ta=0.9tm-27.3
標示温度より十分低い温度でなければ、暖房や日射で誤作動してしまいます。
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標示温度が75度未満のものは、この式によらず一律39度とされています。
ヒュージブルリンクの説明として、正しいものはどれか。
- 易融性金属により融着され、または易融性物質により組み立てられた感熱体
- 放水口から流出する水流を細分させるもの
- ヘッドの取付部とデフレクターを結ぶ部分
- ガラス球の中に液体等を封入した感熱体
- ヘッドに取り付けるカバー
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正解 1易融性金属により融着され、または易融性物質により組み立てられた感熱体
熱で溶ける金属を使った感熱部です。溶けるとヘッドが開きます。
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もう1つの方式がグラスバルブで、ガラス球の中の液体が膨張して球を割ります。
グラスバルブの説明として、正しいものはどれか。
- ガラス製のデフレクター
- ヘッドの外側を覆うガラス製のカバー
- 圧力を表示するガラス製の窓
- ガラス球の中に液体等を封入した感熱体
- 易融性金属により融着された感熱体
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正解 4ガラス球の中に液体等を封入した感熱体
中の液体が熱で膨らんでガラスを割り、ヘッドが開くしくみです。
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ヒュージブルリンク型と並ぶ2大方式です。どちらも「感熱体」に分類されます。
フレームの説明として、正しいものはどれか。
- ヘッドの取付部とデフレクターを結ぶ部分
- ヘッドが作動する温度として表示された温度
- ガラス球の中に液体等を封入した感熱体
- ヘッドを組み立てる際の設計された荷重
- 放水口から流出する水流を細分させるもの
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正解 1ヘッドの取付部とデフレクターを結ぶ部分
デフレクターを所定の位置に支える骨組みです。ここに荷重がかかります。
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設計荷重の2倍の引張荷重を加えたときの永久歪みの量が、規格で制限されています。
閉鎖型スプリンクラーヘッドの標示温度の区分と表示すべき色別の組み合わせとして、正しいものはどれか。
- 60度未満は赤、75度以上121度未満は緑、162度以上200度未満は黄
- 60度未満は青、75度以上121度未満は赤、162度以上200度未満は白
- 60度未満は白、75度以上121度未満は黒、162度以上200度未満は青
- 60度未満は黒、75度以上121度未満は白、162度以上200度未満は赤
- 標示温度による色別の定めはない
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正解 460度未満は黒、75度以上121度未満は白、162度以上200度未満は赤
取り違えを防ぐため、温度帯ごとに色が決められています。
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60度未満=黒/60〜75度=無色/75〜121度=白/121〜162度=青/162〜200度=赤/200〜260度=緑/260度以上=黄です。
閉鎖型スプリンクラーヘッドの放水量Q(L/min)を求める式として、正しいものはどれか。ただしKは流量定数、Pは放水圧力(MPa)とする。
- Q=K√(10P)
- Q=K/√(10P)
- Q=KP
- Q=10K√P
- Q=K√P
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正解 1Q=K√(10P)
放水量は圧力の平方根に比例します。圧力を4倍にしても水量は2倍にしかなりません。
関連知識・ひっかけを読む
放水量試験は放水圧力0.1MPaで行います。呼び15のヘッドではKの許容範囲は80±5%です。
閉鎖型スプリンクラーヘッドの呼び15における流量定数Kの許容範囲として、正しいものはどれか。
- 50の±5%
- 80の±5%
- 30の±5%
- 114の±5%
- 80の±10%
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正解 280の±5%
同じ呼びのヘッドなら、どのメーカーでもほぼ同じ量が出るようにそろえています。
関連知識・ひっかけを読む
呼び10はK=50、呼び20はK=114です。いずれも許容範囲は±5%です。
閉鎖型スプリンクラーヘッドの衝撃に対する強度について、正しいものはどれか。
- 任意の方向に最大加速度500gの衝撃を3回加えても機能に異常を生じないこと
- 衝撃に関する規定はない
- 任意の方向に最大加速度10gの衝撃を5回加えても機能に異常を生じないこと
- 任意の方向に最大加速度100gの衝撃を5回加えても機能に異常を生じないこと
- 軸心方向に最大加速度100gの衝撃を1回加えても機能に異常を生じないこと
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正解 4任意の方向に最大加速度100gの衝撃を5回加えても機能に異常を生じないこと
運搬中や取付け時にぶつけても、火事のときにきちんと開くようにするための試験です。
関連知識・ひっかけを読む
静水圧では2.5MPaを5分間加えて漏水しないことも求められます。
一斉開放弁が起動装置の作動から開放するまでの時間として、正しいものはどれか。
- 15秒以内(内径200mmを超えるものは60秒以内)
- 60秒以内(内径にかかわらず)
- 5秒以内(内径200mmを超えるものは30秒以内)
- 1分以内(内径200mmを超えるものは3分以内)
- 30秒以内(内径200mmを超えるものは60秒以内)
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正解 115秒以内(内径200mmを超えるものは60秒以内)
舞台部などは一気に燃え広がります。すぐ開かなければ間に合いません。
関連知識・ひっかけを読む
弁体は常時閉止で、起動装置の作動により開放します。通水が中断しても再び通水できることも要件です。
流水検知装置の定義として、正しいものはどれか。
- 本体内の流水現象を自動的に検知して、信号または警報を発する装置
- 起動装置の作動により弁体を開放する装置
- 水源の水位を自動的に保つ装置
- 放水口から流出する水流を細分させる装置
- 配管内の水の温度を検知して信号を発する装置
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正解 1本体内の流水現象を自動的に検知して、信号または警報を発する装置
水が流れたことをきっかけに知らせる装置です。湿式・乾式・予作動式の総称でもあります。
関連知識・ひっかけを読む
起動装置で弁を開くのは一斉開放弁です。役割が逆なので混同しないようにします。
湿式流水検知装置が信号または警報を発するまでの時間として、正しいものはどれか。
- 流水開始後5分以内に発すること
- 流水開始後1分以内に連続して発すること
- 流水開始後15秒以内に連続して発すること
- 時間の定めはない
- 流水開始後3分以内に連続して発すること
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正解 2流水開始後1分以内に連続して発すること
遅すぎれば火が広がります。1分という上限が決められています。
関連知識・ひっかけを読む
流水が止まったときには信号や警報も止まること、一次側の瞬間的な圧力変動では発しないことも要件です。
ウォーター・モーター・ゴングの音量について、正しいものはどれか。
- 5m離れた位置で85デシベル以上
- 1m離れた位置で90デシベル以上
- 音量の定めはない
- 3m離れた位置で70デシベル以上
- 3m離れた位置で90デシベル以上
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正解 53m離れた位置で90デシベル以上
離れた場所からでも聞こえなければ、警報の意味がありません。
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3時間連続で鳴らしても機能に支障を生じないことも求められます。
放水型ヘッド等によるスプリンクラー設備で、固定式ヘッドのうち小型ヘッドの有効放水範囲の決め方を、消防庁告示はどう定めているか。
- 毎分の放水量を5L/m²で割って求めた面積の範囲内で、かつ、1m²あたりの散水量が1.2L/min以上あること
- 毎分の放水量を5L/m²で割って求めた面積の範囲内で、かつ、1m²あたりの散水量が2.4L/min以上あること
- 毎分の放水量を10L/m²で割って求めた面積の範囲内で、かつ、1m²あたりの散水量が1.2L/min以上あること
- 毎分の放水量を10L/m²で割って求めた面積の範囲内で、かつ、1m²あたりの散水量が2.4L/min以上あること
- 毎分の放水量を2L/m²で割って求めた面積の範囲内で、かつ、1m²あたりの散水量が5L/min以上あること
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正解 1毎分の放水量を5L/m²で割って求めた面積の範囲内で、かつ、1m²あたりの散水量が1.2L/min以上あること
消防庁告示は、小型ヘッドの有効放水範囲を、使用圧力の範囲内で放水したときの毎分の放水量を5L/m²で割って得た範囲内とし、あわせて1m²あたりの散水量が1.2L/min以上になる範囲としています。割る数は「1m²を守るのに要る水の量」なので、この数が大きいほど1つのヘッドが受け持てる面積は小さくなります。散水量の条件は、範囲の端でも水が薄くなりすぎないようにするための下限です。
関連知識・ひっかけを読む
放水型ヘッド等は、アトリウムやドーム、大空間の展示場のように天井が高く、ふつうのスプリンクラーヘッドでは床まで水が届かない場所に使います。ヘッドの向きが固定されている固定式と、火元へ向きを変える可動式があり、固定式はさらに大型ヘッドと小型ヘッドに分かれます。
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問題データ最終更新:2026-08-14