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消防設備士 基礎的知識(電気)の過去問対策・練習問題20問
電流・電圧・抵抗や回路の関係を、電気分野の共通問題で練習します。第4類と第7類では扱う設備は異なりますが、ここに掲載する基礎問題は共通です。設備そのものの構造や規格は各類の問題集へ進んでください。
全20問に解説と出典を掲載し、20問の根拠を確認しています。掲載問題は公式過去問の転載ではなく、同じ論点を問うオリジナル問題です。
受験する類の出題数と練習入口
本番の問題数は科目免除のない場合です。「収録」は当サイトの練習問題数を表します。
| 区分 | 本番の出題数 | 学習範囲 | 収録 | 練習する |
|---|---|---|---|---|
| 乙種 第4・7類 第4類、第7類 | 電気5問 他分野:構造・機能9問/規格6問 | 基礎的知識の電気分野 | 20問 | 第4類、第7類で5問解く |
| 甲種 第4類 第4類 | 電気10問 他分野:構造・機能12問/規格8問 | 基礎的知識の電気分野 | 20問 | 第4類で5問解く |
出典:消防試験研究センター「試験科目及び問題数」(2026年9月20日確認)。甲種の実技は鑑別等・製図、乙種は鑑別等があり、当サイトの練習は筆記用です。
電気の基礎5問|回路と計器の基礎を固める
この科目の練習問題は全20問です。収録論点の例:直流回路(3問)、交流回路(3問)、測定器(3問)。この内訳は当サイトの収録数で、本試験の出題配分ではありません。
基礎的知識は乙4では電気で、5問出ます。乙6は機械5問ですが、乙1〜3は機械3問+電気2問です。乙4は電気分野から5問が出題されます。範囲はオームの法則・合成抵抗・交流の実効値・電力・測定器に限られ、足切りは5問中2問です。計算は直列・並列の合成抵抗と分圧・分流にほぼ収まり、そこを型で解けるようになれば残りは知識問題です。
押さえる範囲を絞った解説は乙4で出る電気の基礎へ。電気工事士の免状がある人はこの科目が免除になるので、その手続きも同じ記事で確認できます。
掲載問題(全20問)
3Ωと6Ωの抵抗を並列に接続した回路に直流24Vを加えたとき、回路全体に流れる電流はどれか。
- 12A
- 24A
- 8A
- 3A
- 6A
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正解 112A
並列の合成抵抗は 1/R=1/3+1/6=1/2 なので R=2Ω。電流は 24V÷2Ω=12A です。
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各抵抗に流れる電流を足しても求まります。24÷3=8A、24÷6=4A、合計12Aで一致します。どちらの解き方でも同じ答えになるか確かめると安心です。
抵抗の直列接続と並列接続についての記述として、正しいものはどれか。
- 直列では合成抵抗は元のどれよりも小さくなる
- 並列では合成抵抗は元のどれよりも大きくなる
- 接続の仕方で合成抵抗は変わらない
- 並列では合成抵抗は各抵抗の和になる
- 直列では合成抵抗は各抵抗の和になり、元のどれよりも大きくなる
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正解 5直列では合成抵抗は各抵抗の和になり、元のどれよりも大きくなる
直列は道が長くなるので通りにくくなり、抵抗は足し算で増えます。並列は道が増えるので通りやすくなり、いちばん小さい抵抗より小さくなります。
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この感覚を持っておくと、計算結果が明らかにおかしいときに気づけます。並列の答えが元の抵抗より大きくなったら計算間違いです。
交流の「実効値」の説明として、正しいものはどれか。
- 同じ抵抗に対して同じ電力を消費する直流の電圧・電流の大きさに換算した値
- 1周期における最大の値
- ある瞬間の電圧・電流の値
- 1周期における平均の値
- 周波数のこと
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正解 1同じ抵抗に対して同じ電力を消費する直流の電圧・電流の大きさに換算した値
交流は絶えず大きさが変わるので、そのままでは扱いにくくなります。そこで「同じ仕事をする直流に置き換えるといくらか」で表したのが実効値です。
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家庭のコンセントの100Vも実効値です。瞬時値は刻々変わる値、最大値は山の高さ、平均値は正弦波では別の定義になります。4つを区別してください。
交流の「実効値」の説明として、正しいものはどれか。
- 1周期を平均した値
- 電圧と電流の位相差のこと
- その瞬間その瞬間の値のこと
- 同じ抵抗で同じ電力を消費する直流に置きかえたときの大きさ
- 波形のいちばん高いところの値
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正解 4同じ抵抗で同じ電力を消費する直流に置きかえたときの大きさ
交流は大きさが刻々と変わるため、そのままでは直流と比べられません。そこで「同じ抵抗につないで同じ電力を消費する直流」に置きかえた大きさを実効値と呼びます。
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正弦波では、実効値は最大値を√2で割った値(約0.707倍)になります。家庭のコンセントの100Vもこの実効値です。
指示電気計器の「可動コイル形」の特徴として、正しいものはどれか。
- 交流専用である
- 直流専用で、目盛りが均等になる
- 抵抗の測定にのみ使う
- 直流・交流のどちらにも使える
- 電力の測定にのみ使う
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正解 2直流専用で、目盛りが均等になる
永久磁石の磁界の中でコイルが回る仕組みなので、電流の向きが変わる交流では針が振れません。直流専用です。
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可動鉄片形は交流用で目盛りが不均等、電流力計形は直流・交流の両方に使えます。計器の記号と原理を結びつけて覚えます。
一般にメガー(絶縁抵抗計)で測定する抵抗として、正しいものはどれか。
- 電解液の抵抗
- 接地抵抗
- 絶縁抵抗
- 導体の抵抗
- 電池の内部抵抗
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正解 3絶縁抵抗
メガーは高い電圧をかけて、電線の被覆や機器の絶縁がどれだけ電気を通しにくいかを測る計器です。
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接地抵抗を測るのはアーステスタ(接地抵抗計)で、別の計器です。名前が似ているので入れ替えて出題されます。
オームの法則として、正しいものはどれか。
- 電圧=電流÷抵抗
- 電流=電圧×抵抗
- 電力=電圧÷電流
- 電圧=電流×抵抗
- 抵抗=電圧×電流
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正解 4電圧=電流×抵抗
V=IR です。電流を増やしたければ電圧を上げるか抵抗を下げる、という関係を表しています。
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電力は P=VI=I²R=V²/R です。オームの法則と組み合わせると、どの形でも出せます。
一定の抵抗Rに直流電流Iが流れているときの消費電力として、正しいものはどれか。
- I/R
- I²/R
- I²R
- IR
- R/I
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正解 3I²R
P=VI に V=IR を代入すると P=I²R になります。電流の2乗で効くのが特徴です。
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抵抗が一定なら、電流が2倍になると消費電力は4倍になります。例えば2Ωに3Aを流すと、P=3²×2=18Wです。
コンデンサの基本的な性質として、正しいものはどれか。
- 周波数を変える
- 電流を一定に保つ
- 電圧を発生させる
- 電荷を蓄える
- 抵抗を大きくする
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正解 4電荷を蓄える
向かい合う2枚の電極に電荷を蓄える部品です。理想的なコンデンサは、直流で充電が終わった定常状態では電流を通さず、交流では充放電を繰り返します。
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蓄えた電荷は放電によって取り出せます。電源の電圧を安定させるなど、充放電の性質を利用して回路を働かせます。
3Ωと6Ωの抵抗を直列に接続したときの合成抵抗として、正しいものはどれか。
- 9Ω
- 6Ω
- 18Ω
- 3Ω
- 2Ω
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正解 19Ω
直列は単純に足すだけです。3+6=9Ωになります。
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同じ3Ωと6Ωでも、並列なら2Ωです。接続の仕方で結果がまったく変わるので、回路図をよく見てください。
交流回路における「力率」の説明として、最も適切なものはどれか。
- 電圧と電流の比
- 周波数と電圧の比
- 皮相電力のうち、実際に消費される有効電力の割合
- 抵抗とコイルの比
- 最大値と実効値の比
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正解 3皮相電力のうち、実際に消費される有効電力の割合
交流では電圧と電流の位相がずれることがあり、見かけの電力(皮相電力)のすべてが仕事になるわけではありません。実際に使われる割合が力率です。
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同じ電圧で同じ有効電力を供給するとき、力率が低いほど大きな電流が必要になり、配線の損失が増えます。力率改善は電流や線路損失の低減につながります。
電気材料の分類として、正しいものはどれか。
- 銀は導体、ガラスは不導体、シリコンは半導体である
- タングステンは不導体である
- シリコンは導体である
- アルミナは半導体である
- 銀は不導体、ガラスは導体である
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正解 1銀は導体、ガラスは不導体、シリコンは半導体である
銀やタングステンは電気をよく通す導体、ガラスやアルミナ・フェノール樹脂は通さない不導体、シリコンやゲルマニウムはその中間の半導体です。
関連知識・ひっかけを読む
亜酸化銅も半導体に分類されます。材料名と分類の組み合わせを入れ替えた選択肢が定番の出題です。
一般にメガーと呼ばれる測定器で測るものはどれか。
- 電解液の抵抗
- 絶縁抵抗
- 接地抵抗
- 交流の周波数
- 電池の内部抵抗
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正解 2絶縁抵抗
メガーは絶縁抵抗計のことです。電線の被覆などがきちんと絶縁できているかを、高い電圧をかけて調べます。
関連知識・ひっかけを読む
接地抵抗を測るのはアーステスタです。名前が似ていて紛らわしいので、測る対象で覚えます。
電磁誘導の説明として、正しいものはどれか。
- 電流と磁束は無関係である
- 磁束が一定のときに起電力が生じる
- コイルに電流を流すと磁束が消える
- 電磁誘導は直流でのみ起こる
- コイルを貫く磁束が変化すると、コイルに起電力が生じる
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正解 5コイルを貫く磁束が変化すると、コイルに起電力が生じる
コイルを貫く磁束が変化すると、コイルに誘導起電力が生じます。磁束が一定のままでは、この誘導起電力は生じません。
関連知識・ひっかけを読む
交流電流を流すコイルの近くに別のコイルを置くと、変化する磁束によって電力を伝えられます。電磁誘導方式のワイヤレス送電も、この原理を利用しています。
抵抗に流れる電流を2倍にしたときの消費電力の変化として、正しいものはどれか。
- 変わらない
- 1/2になる
- 1/4になる
- 4倍になる
- 2倍になる
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正解 44倍になる
P=I²R なので、電流が2倍なら電力は2²=4倍になります。
関連知識・ひっかけを読む
発熱も4倍です。配線に想定以上の電流が流れると、急激に温度が上がって火災の原因になります。数式が安全に直結している例です。
4Ωと12Ωの抵抗を直列に接続し、両端に直流32Vを加えたとき、12Ωの抵抗の両端の電圧として正しいものはどれか。
- 24V
- 32V
- 12V
- 16V
- 8V
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正解 124V
直列回路では同じ電流が流れ、電圧は抵抗の大きさに比例して分かれます。合成抵抗は4+12=16Ω、電流は32÷16=2A、12Ωの両端は2×12=24Vです。比で考えても、32V × 12/(4+12) = 24V になります。
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4Ω側には残りの8Vがかかります。大きい抵抗に大きい電圧、が直列の分圧の基本です。並列では逆に、どの抵抗にも同じ電圧がかかって電流のほうが分かれます。
100Vの電源で使ったときに消費電力が500Wになる電熱器の抵抗として、正しいものはどれか。
- 200Ω
- 20Ω
- 0.2Ω
- 5Ω
- 50Ω
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正解 220Ω
電力は P=V²/R で表せるので、R=V²/P=100×100÷500=20Ω です。電流から考えても、I=P/V=500÷100=5A、R=V/I=100÷5=20Ω と同じ答えになります。
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P=VI、P=I²R、P=V²/R の3つの形は、オームの法則 V=IR で互いに変形できます。問題で分かっている量(電圧と電力、電流と抵抗など)に合わせて式を選びます。5Ωは電流の値(5A)と混同した誤りです。
10Ωの抵抗に2Aの電流を5分間流したときに発生する熱量として、正しいものはどれか。
- 40J
- 6kJ
- 200J
- 1.2kJ
- 12kJ
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正解 512kJ
ジュール熱は Q=I²Rt です。時間は秒に直して5分=300秒なので、2×2×10×300=12,000J=12kJ になります。
関連知識・ひっかけを読む
200Jは5分を5秒として計算した誤りです。1W=1J/s なので、電力40W(=2²×10)に秒数を掛けると熱量になります。電流を2倍にすると熱量は4倍になる点も、電力と同じです。
4Ωの抵抗2個を並列に接続し、これに3Ωの抵抗を直列に接続したときの合成抵抗として、正しいものはどれか。
- 1.2Ω
- 2Ω
- 5Ω
- 7Ω
- 11Ω
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正解 35Ω
同じ大きさの抵抗2個を並列にすると、合成抵抗は半分になります。4Ωと4Ωの並列は2Ω、それに3Ωを直列につなぐので2+3=5Ωです。並列部分をまず1つの抵抗にまとめてから、直列を足すのが手順です。
関連知識・ひっかけを読む
11Ωは全部を直列として足した誤り、7Ωは並列の片方だけを足した誤り、1.2Ωは3個とも並列にした値です。「同じ値のn個の並列はR/n」と覚えておくと、計算がすぐ済みます。
2Ωと8Ωの抵抗を並列に接続した回路に全体で5Aの電流が流れているとき、2Ωの抵抗に流れる電流として正しいものはどれか。
- 4A
- 5A
- 2.5A
- 1A
- 0.8A
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正解 14A
並列では両方の抵抗に同じ電圧がかかるので、電流は抵抗に反比例して分かれます。2Ω側には 5A × 8/(2+8) = 4A、8Ω側には残りの1Aが流れます。確かめると、電圧は4×2=8V=1×8Vで一致します。
関連知識・ひっかけを読む
分流の式は「相手の抵抗」を分子に置きます(2Ω側の電流=全電流×8/(2+8))。自分の抵抗を分子に置いて1Aと答えるのが典型的な誤りです。「抵抗が小さいほうに多く流れる」と結果を見直せば防げます。
関連する解説
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問題データ最終更新:2026-08-14