本文へ移動
✓合格ドリル

合格ドリル > 潜水士

「潜水業務」科目の攻略
【4科目で最重量の30点】

潜水士試験の4科目のうち、「潜水業務」だけが30点です。10問で30点なので1問3点。ほかの科目より1問の重みが大きく、ここを崩すと合計60%が一気に遠のきます。

最終確認:2026年8月18日 根拠:安全衛生技術試験協会「潜水士の紹介・同協会「公表試験問題・高気圧作業安全衛生規則 ほか

101問無料で解ける問題全問解説・根拠つき
4科目試験科目科目別に選んで解ける
40問本番の出題数公式の試験案内より
目次から選ぶ4の項目から読みたいところへ

配点は30点。1問3点で4科目中いちばん重い

科目問数配点1問あたり
潜水業務10問30点3点
送気、潜降及び浮上10問25点2.5点
高気圧障害10問25点2.5点
関係法令10問20点2点

合格には科目ごと40%以上かつ合計60%以上が要ります。潜水業務で40%を割るとは、10問中3問以下しか合っていない状態です。

出るのは大きく3つの柱

1つめは気体の性質です。ボイルの法則・ヘンリーの法則・分圧という物理が、そのまま潜水の話として出ます。窒素は空気の約8割を占め、常温・常圧では無色・無臭の不活性な気体ですが、高い圧力の下では麻酔作用を示します。この「普段は安定・高圧では別の顔」という理解が土台になります。

2つめは潜水方式の違いです。ヘルメット式(定量送気式)、全面マスク式(応需送気式=デマンド式)、スクーバ式(自給気式)の3つを、送気のしかた・水中抵抗・必要な送気量で並べて覚えます。抵抗はスクーバ式<全面マスク式<ヘルメット式の順です。

3つめは水中環境の危険です。水中拘束、潜水墜落、吹き上げ、視界、水中の音の伝わり方などが問われます。数字では、水中の音は毎秒約1,400〜1,500mで伝わる点がよく出ます。

図解で確認:潜水方式は3つ:ヘルメット式・全面マスク式・スクーバ式

ヘルメット式=定量送気式(呼吸に関係なく一定量を送り続け、余りは排気弁から捨てる)。潮流での抵抗は最大。全面マスク式=応需送気式(デマンド式レギュレーターで呼吸に合わせて必要なぶんだけ)。ヘルメット式より少ない送気量で潜れる。小型ボンベを携行することもある。スクーバ式=軟式潜水(体に直接水圧)・自給気式(ボンベを背負う)・開放回路型(吐いた息は水中へ)。抵抗は最小。空気に限りがあるので長時間作業は全面マスク式が向く。潮流のある場所での抵抗:スクーバ式<全面マスク式<ヘルメット式(装備が大きいほど抵抗大・体力消耗)。
図解の要点:ヘルメット式=定量送気式(呼吸に関係なく一定量を送り続け、余りは排気弁から捨てる)。潮流での抵抗は最大/全面マスク式=応需送気式(デマンド式レギュレーターで呼吸に合わせて必要なぶんだけ)。ヘルメット式より少ない送気量で潜れる。小型ボンベを携行することもある/スクーバ式=軟式潜水(体に直接水圧)・自給気式(ボンベを背負う)・開放回路型(吐いた息は水中へ)。抵抗は最小。空気に限りがあるので長時間作業は全面マスク式が向く▶ この論点を含む「潜水業務」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」潜水士 問7(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:吹き上げと潜水墜落は「反対向きの悪循環」

吹き上げ=潜水服内部の圧力が水圧より高くなり浮き上がる現象。ベルトの締め付け不足で空気が服内に回って一気にふくらむ。排気弁の操作ミスでも起こる。吹き上げで急浮上したら、無減圧の範囲内でもただちに再圧処置を行う。潜水墜落=浮力が減って沈み始めると、水圧が増して服内の空気が縮み、さらに浮力が減る悪循環。止まる仕組みがなく加速して落ちる。吹き上げへの対応を誤ると潜水墜落を起こすことがある。
図解の要点:吹き上げ=潜水服内部の圧力が水圧より高くなり浮き上がる現象。ベルトの締め付け不足で空気が服内に回って一気にふくらむ。排気弁の操作ミスでも起こる/吹き上げで急浮上したら、無減圧の範囲内でもただちに再圧処置を行う/潜水墜落=浮力が減って沈み始めると、水圧が増して服内の空気が縮み、さらに浮力が減る悪循環。止まる仕組みがなく加速して落ちる▶ この論点を含む「潜水業務」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」潜水士 問8(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:水中拘束と溺れは「方式」で起こり方が違う

水中拘束=取水口・排水口付近で吸い込まれる、送気ホースが障害物に巻き付く。自力で脱出できないことが多い。予防:障害物は回り込んだりくぐったりせず、必ずその上を通る(ホースが絡まない)。送気ホースの切断事故を防ぐため、潜水作業船にクラッチ固定装置やスクリュー覆いを付ける。スクーバの溺れ=ささいなトラブルからパニックになり、くわえている潜水器を自分で外す(呼吸の元は口の潜水器だけ)。水中溶接・溶断はガス爆発と感電の危険。潮流の速い水域のスクーバは命綱を使う。
図解の要点:水中拘束=取水口・排水口付近で吸い込まれる、送気ホースが障害物に巻き付く。自力で脱出できないことが多い/予防:障害物は回り込んだりくぐったりせず、必ずその上を通る(ホースが絡まない)/送気ホースの切断事故を防ぐため、潜水作業船にクラッチ固定装置やスクリュー覆いを付ける▶ この論点を含む「潜水業務」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」潜水士 問9(図解追加:2026年9月10日)
▶ここまでを「潜水業務」5問で確かめる(無料・登録不要)この科目だけ5問・約3分。終わると弱いところが分かります

計算問題に備える

この科目には計算が入ります。よく出る形は次の2つです。

体積と圧力の関係。水深10mで3.5Lの空気は、水面(圧力が半分)では体積が2倍の7Lになります。深さ10mごとに約0.1MPaずつ圧力が増えるという前提を押さえておけば解けます。

潜水可能時間。「使える空気量 ÷(毎分の呼吸量 × その深さの圧力の倍率)」で求めます。式そのものを覚えるより、深いほど同じ呼吸でも多くの空気を使う、という理屈で組み立てられるようにしておくと取りこぼしません。

図解で確認:溶ける量は「分圧」に比例、分圧は「絶対圧×割合」

ヘンリーの法則:温度一定なら、一定量の液体に溶ける気体の質量はその気体の分圧に比例する(潜水で体に窒素が溶け込む理由)。溶ける気体の「体積」は圧力にかかわらず一定(質量は2倍でも気体は2倍に圧縮されているため)。分圧=全体の圧力(絶対圧力)×その気体の割合(ダルトンの法則)。絶対圧力=ゲージ圧力+大気圧0.1MPa。例:ゲージ圧0.3MPaの空気→絶対圧0.4MPa×窒素0.79=約0.31MPa。気体は分圧の高い側から低い側へ膜を通って拡散する(肺胞と血液の間の酸素・窒素の出入り)。浮上して圧力が下がると溶けきれない窒素が気泡になる=減圧症の仕組み。
図解の要点:ヘンリーの法則:温度一定なら、一定量の液体に溶ける気体の質量はその気体の分圧に比例する(潜水で体に窒素が溶け込む理由)/溶ける気体の「体積」は圧力にかかわらず一定(質量は2倍でも気体は2倍に圧縮されているため)/分圧=全体の圧力(絶対圧力)×その気体の割合(ダルトンの法則)。絶対圧力=ゲージ圧力+大気圧0.1MPa▶ この論点を含む「潜水業務」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」潜水士 問3(図解追加:2026年9月10日)

対策の順番

30点の科目なので、ここは後回しにしないのが原則です。気体の性質から始めて、潜水方式の比較表を自分で書けるところまで持っていきます。

公表問題は年2回、正解つきのPDFで無料公開されています。解いたら合計点ではなく科目別の正答率を出してください。潜水業務が40%を割っていないかは、毎回いちばんに確かめる数字です。

図解で確認:河川・海と湖・高所・冷水:環境で変わること

河川=流れに押されて姿勢を保てない。命綱を使い、ウエイトを増やす。海水は塩分で密度が高く浮力がわずかに大きい→海のほうが多くのウエイトが要る(湖と海で同じ装備だと浮きすぎ・沈みすぎ)。高所潜水(山岳部のダムなど)=大気圧が低く浮上時の圧力差が大きい→減圧浮上時間を長く取る。冷水=体温低下で運動機能が落ち、手足の血流が減って窒素が抜けにくく減圧症にもかかりやすい。凍結防止対策のある潜水呼吸器を使う。
図解の要点:河川=流れに押されて姿勢を保てない。命綱を使い、ウエイトを増やす/海水は塩分で密度が高く浮力がわずかに大きい→海のほうが多くのウエイトが要る(湖と海で同じ装備だと浮きすぎ・沈みすぎ)/高所潜水(山岳部のダムなど)=大気圧が低く浮上時の圧力差が大きい→減圧浮上時間を長く取る▶ この論点を含む「潜水業務」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」潜水士 問10(図解追加:2026年9月10日)

図解で確認:水中では「赤から消え、音は速く方向が分からない」

水中では光が吸収されて色の見え方が変わる。深くなるほど赤い色から先に見えなくなる。濁った水で見やすいのはオレンジ色や黄色で蛍光性のもの(標識や器材の色選び)。水中の音の伝播速度は毎秒約1,400〜1,500m。空気中(毎秒約340m)よりずっと速く遠くまで届く。速いぶん左右の耳に届く時間差が小さく、音がどちらから来たか分かりにくい。
図解の要点:水中では光が吸収されて色の見え方が変わる。深くなるほど赤い色から先に見えなくなる/濁った水で見やすいのはオレンジ色や黄色で蛍光性のもの(標識や器材の色選び)/水中の音の伝播速度は毎秒約1,400〜1,500m。空気中(毎秒約340m)よりずっと速く遠くまで届く▶ この論点を含む「潜水業務」を5問解く(無料・登録不要)
図を拡大する +
図解の参考:安全衛生技術試験協会「公表試験問題」潜水士 問5(図解追加:2026年9月10日)
▶「潜水業務」を5問解く(無料・登録不要) 4科目・全101問から/1回5問・約3分
出典
・安全衛生技術試験協会「潜水士の紹介(試験科目・配点・合格基準)」
・同協会「公表試験問題(免許試験)」
・高気圧作業安全衛生規則(e-Gov法令検索)
上記を2026年8月18日に確認して作成しています。制度は変更される場合があるため、 受験にあたっては必ず公式の最新情報をご確認ください。

編集:合格ドリル運営者|作成と検証の手順は運営者情報に、 誤りを見つけた場合の訂正は訂正履歴で公開しています。

科目ごとに問題を解く

潜水業務26問(本番10問)›送気、潜降及び浮上25問(本番10問)›高気圧障害22問(本番10問)›関係法令28問(本番10問)›

次にやること

潜水士「関係法令」の攻略|繰り返し出る条文と数字潜水士「送気、潜降及び浮上」の攻略|装備と手順で25点潜水士免許が必要な仕事の範囲【条文で確認】潜水士の免許申請|合格通知から免許証が届くまで潜水士 潜水士 無料問題集 全101問

潜水士のページに、ほかの解説記事もまとめています。